三井 石根 院長(東邦大学医学部客員教授)
IWANE MITSUI
子供の視力改善に最適
手術をしない近視治療「オサート・オルソK」。
筑波大学附属病院、国立国際医療センターを経て、1995年にNASAエイムス研究所へ。
上級研究員として、宇宙医学の研究でNASAのアワードを受賞。
またMITでは遠隔医療素材の開発に取り組む。
アメリカ滞在中にオルソKによる近視治療を自ら体験し、当該学会で研修を積む。更に学会理事長から直接指導を受け、帰国後の2000年、三井メディカルクリニックを開設(虎ノ門駅2番出口より徒歩2分)。東邦大学医学部客員教授。
日本オサート・オルソK協会代表理事。
三井 石根 院長(東邦大学医学部客員教授)
三井メディカルクリニック
港区/虎ノ門/虎ノ門駅
- ●眼科
- ●脳神経外科
NASAで出会ったオルソKの技術で、若者の夢の実現に貢献したい
もともと私は1969年のアポロ11号の月面着陸をきっかけに、少年の頃から宇宙への憧れを強く抱いていました。
そこで脳神経外科を修めたのちアメリカに渡り、NASAで宇宙医学の研究に従事しました。
その研究成果に対しては、NASAからの表彰も受けています。
本当は自分自身が宇宙に飛びたいと、ずっと宇宙飛行士を目指していたのですが、選考が進む段階で0.02という視力が障壁となり、「それならば医師として宇宙飛行士をバックアップする仕事に従事しよう」と、NASAでの宇宙医学研究と共に、MITでは宇宙でも利用可能な遠隔医療素材の開発にも取り組みました。
その頃アメリカで出会ったのがオルソKという視力矯正治療です。
日本人医師としてオルソKを体験したのは、おそらく私が初めてでしょう。
治療の結果、私の裸眼視力は0.02から0.6まで向上し、視力では宇宙飛行士の選考基準をクリアするレベルに至りましたが、その時には年齢規定を超えてしまっていたため、残念ながら宇宙飛行士への夢を断念せざるを得ませんでした。
私自身の夢の実現は叶わなかったものの、米国で経験したオルソKという視力矯正治療を通じて、日本の若い世代の夢の実現に貢献したいという気持ちがつのり、この治療法を日本に導入する決意を固めました。
そして2000年、東京赤坂に三井メディカルクリニックを開設したのです。
その後2014年に虎ノ門に移転し、より恵まれた環境で診療を進めています(地下鉄銀座線「虎ノ門駅」2番出口より徒歩2分)。
ここでは、国土交通省の指定医療機関として、パイロットの資格維持に関わる健康診査(航空身体検査)や、宇宙医学を応用した人間ドック・脳ドックなども行っています。
また、私の専門である航空宇宙医学の知識を活かし、大学医学部の客員教授として「航空宇宙医学」の講義を18年間に渡って担当しています。
オルソKを日本で最初に提供、治療はオサートへと進化
当院の眼科部門がおこなっているのは手術不要の視力矯正治療です。
そのオルソKという治療を、2000年、日本で最初に手掛けました。現在までの20年間に2万人以上に対する診療経験があり、名実ともに世界トップクラスの実績です。
現在はその改良・進化版である「オサート」という最新の視力矯正技術で、オルソKではカバーできない重度の近視・乱視、遠視・老眼をはじめ、円錐角膜やレーシック手術後の不具合など、さまざまな視力障害の改善に対応しています。
オサートは3歳の小児から90歳近い高齢者まで、幅広い年齢層をカバーします。
2万件の約半数は学童で、当院は子供に対する治療実績でも群を抜いています。
これらの実績を国際学会でも積極的に報告してきたことから、国内各地からの患者さんはもちろん、海外65カ国からも現地医師の紹介状を持って来院されます。
その中には、オリンピックのメダリストや様々な種目のトップアスリートをはじめ、政財界・芸能界などの著名人も多く含まれます。
子供の視力改善はもちろん、近視の進行抑制にも大きな効果
当院でオサートを受けた2万人以上の患者さんの約半数は18歳以下のお子さんです。
子供は眼内の筋肉や水晶体が柔軟なため、オサートの効果は大人より早期から表れ、しかも裸眼視力の持続時間も長いことが特徴です。
また、裸眼視力の改善とともに期待できるのが、近視の進行を抑制する効果です。
文部科学省が2018年にまとめた報告書によると、裸眼視力が1.0未満の小学生は32.5%、中学生で56.3%と過去最高を記録。
この数値は毎年着実に増大しています。
スマートフォン利用者の低年齢化が、この傾向に一層拍車をかけているものと推察されます。
お子さんの視力低下に気づかない親御さんも多く、就学時健診で初めて指摘されることも少なくありません。
しかし、軽度のうちに治療を開始すれば、視力の改善ばかりか近視の進行そのものを抑えることができるので、子供の近視改善にオサートは最適な治療法と考えられます。
近視の進行抑制に関しては関連学会でも証明されており、子供の場合、当院ではほぼ全例、大人でも約8割にその効果を認めています。
親御さんの中には、お子さんの近視進行を予防する目的でオサートを検討される方もいます。
これは通常の眼鏡やコンタクトでは得られない、オサートならではの大きな特徴と言えます。
オサートは夜寝る前にレンズを装着するだけ。しかも一般的なハードコンタクトレンズに比べ、オサートレンズは目の中でズレることも少ないので装用感にも優れ、親の管理下である自宅で行う治療なので、親御さんの安心感も大きいようです。
実際に「目が良くなって成績も上がった」「メガネをかけずにスポーツができて安心」「裸眼だと汗をかいても気にならない」といった喜びの声をいただいています。
オサートは、親から子への「視力」というかけがえのないプレゼントになっているようです。
老眼やレーシック手術後の不具合、円錐角膜の改善にも
オサートは角膜形状を矯正する治療なので、単なる視力の改善に留まらず、他にもさまざまな効果が期待できます。
近視の進行抑制もその一つですが、更には遠視・老眼や、レーシック手術後に生じた不具合、また円錐角膜という病気の改善にも効果があります。
遠視や老眼の改善は、通常のオルソKでは叶わない、オサートならではの効果です。
レーシック後しばらくして再び近視が進んで視力が低下する症例にも、オサートは絶大な効果を示してきました。
円錐角膜とは角膜の厚さが部分的に薄くなり、角膜表面が前方へ円錐状に突出する病気です。
1000人に1人の割合で思春期に発症し、20歳代から30歳代かけて急速に進行しますが、完全に進行してしまうと角膜移植が必要となる重篤な疾患です。
近年、この円錐角膜の進行を防ぐ効果のある「クロスリンキング(CXL)」が提唱されていますが、当院ではいち早くこれを導入し、早期から実践してきました。
更にオサートの後にCXLを実施することで、その後は夜間にオサートレンズを装用しなくても、1.5以上の裸眼視力を3年半に渡って良好に維持している患者さんもいます。
また、CXLの普及を図る国際ネットワーク「Light for Sight」の日本支部代表として、その合併症に円錐角膜が挙げられる「ダウン症候群」の患児に対し、事前にCXLを施して円錐角膜の発症を抑えるボランティア活動にも関わってきました。
これから受診される患者さんへ
スマートフォンやSNSが広く普及し、子供たちを取り巻くディジタル環境が視力の低下に一層の拍車をかけています。
また今後、世界的にも加速する高齢化の波は、老眼人口の急増を予想させます。
これらに対して、手術をせずに視力を改善維持できるオサートの需要は、今後ますます高まっていくことでしょう。
強度近視・強度乱視・遠視・老眼の他にも、円錐角膜やレーシック手術後に生じた様々な問題まで対応可能なオサートは、極めて繊細な技術に裏打ちされています。
オサートの診療一回当たりにかかる時間は2~3時間。
毎回の精密検査では、安全性と効果を慎重に評価します。
更に、最初の適応検査には6時間ほどを要します。
それほど綿密に、目の状態を確認しながら診療を進めていきます。
一人一人の角膜形状の違いに応じて「世界でたった一枚、あなた専用のレンズ」を提供するオサートは、まさに完全オーダーメイドの医療です。
診療は全てが予約制。オサート開始後、最初の2~3回はある程度続けて通う必要がありますが、その後の定期検査は半年に一回程度。
遠隔地の患者さんは、オンライン診療も活用されています。
※上記記事は2019年7月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
三井 石根 院長(東邦大学医学部客員教授) MEMO
- 出身地:静岡県
- 趣味・特技:航空機操縦
- 好きな本・作家:Sir Arthur Charles Clarke
- 好きな映画:2001:A Space Odyssey
- 好きな言葉・座右の銘:No pains, No gains
- 好きな音楽・アーティスト:Johann Sebastian Bach
- 好きな場所・観光地:Santorini, Machu Picchu
グラフで見る『三井 石根 院長(東邦大学医学部客員教授)』のタイプ
どちらかというと エネルギッシュで明るく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
どちらかというと エネルギッシュで明るく話しやすい先生 |
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穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
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