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古谷野 康記 院長

YASUKI KOYANO

循環器専門医が患者に寄り添う地域医療に貢献。生活習慣をコントロールし、若い世代にも心臓病の予防を積極的に啓発する

金沢大学医学部卒業後、都内の複数の総合病院や大学病院で循環器の研鑽を積む。2023年『赤羽ハート内科クリニック』開院。

古谷野 康記 院長

古谷野 康記 院長

赤羽ハート内科クリニック

北区/赤羽南/赤羽駅

  • ●内科
  • ●循環器内科
  • ●健診・検診

医療ドラマに感銘を受けて、憧れの医師の道へ

古谷野 康記 院長

今から20年ほど前に見たテレビドラマがきっかけで、私は医学の道に興味を持ちました。研修医の先生の物語ですが、これが当時中学生だった私の琴線に触れたんです。人を救うという医療の中にやりがいを見出し、生命と向き合い続ける――そんな医師の仕事にとにかく憧れて医学部を目指しました。もともと外科や脳外科、救急対応などの急性期疾患に関心がありまして、大学4年のときに心電図の講義を受けてから心臓疾患に興味を持ち、それからずっと循環器に携わってきました。金沢大学卒業後は都内の複数の病院で研修医として勤め、その後は都内の大学病院で循環器の研鑽を積みました。このクリニックはご縁のある方が院長をしていて、当初は私もお手伝いをする予定でいたのですが、前院長がお亡くなりになって、私が引き継がせていただくことになりました。赤羽はぼくが生まれ育った場所なので、いずれは赤羽で開業したいという気持ちがありましたので、これもご縁と思っています。赤羽を長く知っている私から見て、この地域は23区の中でも雑多な町で、高齢者も多く、健康に対する意識をもっと高めていきたいという思いがあります。町も発展してきてファミリー層も増えましたので、しっかりと病気の予防ができるように診療していきたいですね。

急性期医療、循環器疾患の研鑽で幅広く診療

古谷野 康記 院長

私はこれまで急性期医療に携わり、心不全や虚血性心疾患などの多くの循環器疾患に対応し、大学病院の循環器科で心筋梗塞や狭心症、心臓弁膜症など多くの症例を見てきました。循環器内科は『赤羽ハート内科クリニック』が特に注力している診療科目で、やはり胸の痛みや動悸、息切れなど心臓に関する症状のご相談で来院される患者さんが多いです。循環器の不調というのは歳をとればとるほど顕著になりますので、当院の割合で言いますと70代、80代の患者さんが多いですが、若い人も来院されます。この赤羽のエリアでは循環器のクリニックが少ないこともあり、Webでの予約もできることから、20代、30代の方も同様の症状でよく来院されます。内科全般の診療にも循環器の研鑽が役立つところで、血圧と糖尿病のコントロールは得意としています。狭心症や心筋梗塞がある方は高血圧や糖尿病があるので、まずそこをしっかり治療していく必要があります。血圧や生活習慣に関わることは一朝一夕ではなく、根気よく治療を続けることが大切ですが、そこは循環器専門ならではの視点で診ていけるのがメリットです。心臓の疾患を予防するには、血圧や生活習慣の改善と維持が肝要ですので、長く患者さんに寄り添いしっかりとコントロールしていける診療を目指しています。

かかりつけ医として患者の心に寄り添う医療を

古谷野 康記 院長

『赤羽ハート内科クリニック』は、内科と循環器内科を標榜しており、風邪などの諸症状から高血圧症、糖尿病、心臓に関する疾患まで幅広く診療しています。地域のみなさまのこころに寄り添うことを大切にし、患者さんが納得していない治療はしない、治療の押しつけにならないようにと意識しています。例えば血圧は125の75未満にすることが望ましいものですが、患者さんがそこまでストイックに望んでいなければ、多少は許容しています。患者さんが楽しい人生を送れるのであれば、過度な食事制限や禁煙をする必要はないと私は思うんです。患者さんが無理に治療して苦しむというのは医療として本末転倒ですから。もちろん症状が重篤で危険と判断すれば指導しますが、患者さんとよく話した上で、その患者さんにとっての最善を判断できるようにしています。普段はまったく受診する機会がなく、健診でしか医療機関と関わらないという患者さんも少なくありませんので、少しでも不安な所見がある場合はきちんと説明し、生活指導するように心がけています。私にとって親しみのある赤羽という町ですから、町医者としてなにか困ったことがあればすぐに誰でも受診できるクリニックでありたいと思っていますので、体調が悪い、違和感を感じたときなどはぜひご相談ください。

若い世代にも伝えたい「予防」の大切さ

循環器疾患は高齢になると出やすくなりますが、予防を心がけることで罹患のリスクを下げることができます。食生活の改善や適度な運動、可能な限り煙草は吸わないといったことが大切で、循環器疾患はそうした日々の積み重ねによって大きく命運が左右されてしまう病気でもあります。治療ももちろん大切ですが『赤羽ハート内科クリニック』では治療に至らないようにするための予防について、患者さんに積極的にアプローチしていきます。高齢の方だけでなく、できれば若い世代の方々にも今から予防という意識を持っていただきたいんです。予防のため、食事や運動、睡眠など日々の生活習慣の指導のほか、定期的なフォローアップも行います。当院は心電図検査やレントゲンのほか、心臓疾患の診断をする心臓超音波検査、動脈硬化の進行や血管年齢を調べる血圧脈波検査など、各種検査が可能です。予防と早期発見に努め高度医療機関と迅速に連携し、地域の健康寿命の延伸に貢献していきます。

これから受診される患者さんへ

『赤羽ハート内科クリニック』はJR赤羽駅南改札口より徒歩2分、ビルの2階にあります。風邪やインフルエンザ、アレルギー疾患など内科全般と、狭心症や心筋梗塞、動脈硬化などの心臓疾患と血管に関する症状などの循環器内科に広く対応しています。健康診断や予防接種、北区の特定健診にも対応していますので、気になる症状があればぜひお気軽にお立ちよりください。生まれ育った赤羽という地で、これからもこの地域に長く根差し、みなさんに医療貢献していきたいです。

※上記記事は2023年8月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

古谷野 康記 院長 MEMO

  • 出身地:東京都

古谷野 康記 院長から聞いた
『心房細動』

血圧のコントロールと検脈で予防と早期発見を

心房細動とは読んで字のごとく、右心房や左心房が細かく動く不整脈で、血液をうまく送り出せなくなる症状です。心臓の中で血液が淀んで塊ができてしまい、脳梗塞を引き起こす恐れがあります。この原因としては遺伝的な体質の影響も少なくはありませんが、血圧が大きく関わってきます。症状としては脈の乱れや動悸を感じる方がいますが、はっきりとした症状を感じずに健診で引っかかって知るという方もいます。治療法は薬物療法で血液の流れをよくする、カテーテルアブレーションで細い管を太ももから挿入し高周波電流を流して焼くなどが挙げられます。特にカテーテルアブレーションは多少のリスクはありますが効果が大きいので、心房細動の患者さんにはぜひお勧めしたい治療法です。心房細動を予防するには、リスクとなる血圧のコントロールをしっかりすること。症状の出ない方はなかなか自覚しづらいので、定期的な健診は必ず受けることが大切です。脈の乱れを検出できる血圧計もありますので、そういったもので毎朝血圧を測定する、またはご自身で手首に指を当てて検脈することも心房細動の早期発見につながりますよ。

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