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姫野 友美 院長

TOMOMI HIMENO

「病気にならない、そして、病気になってもすぐに立ち直れるメンタルとボディ作り」を目指して

東京医科歯科大学医学部卒業。九州大学医学部付属病院心療内科に在籍。2005年に『ひめのともみクリニック』を開設(JR山手線「五反田駅」西口より徒歩7分、都営浅草線「五反田駅」A3出口より徒歩8分、JR山手線・JR湘南新宿ライン「大崎駅」より徒歩9分、東急池上線「大崎広小路駅」徒歩1分)。

姫野 友美 院長

姫野 友美 院長

ひめのともみクリニック

品川区/大崎/大崎広小路駅

  • ●心療内科
  • ●内科

心と体の両方を見ていく

姫野 友美 院長

小学校5年生から高校2年生まで、ずっと無遅刻無欠席。夜遅くまで部活もやって、病院にかかったこともないくらい、本当に健康だったんです。ところが、部活を引退して受験勉強に打ち込み始めると、程なくして胃腸の調子が悪くなってきました。食も細くなり、体重も見る見るうちに減ってしまったんですね。私はそれまで宇宙飛行士になりたかったんです。でも、人間ってあんなに健康でも何かのきっかけで具合が悪くなってしまうということを実感し、それで医学部を目指すようになりました。
東京医科歯科大学を卒業後、九州大学医学部付属病院の心療内科に籍を置きました。自らがストレスで病気になったということもあり、心と体の関係性というものに興味を抱くようになったことが大きいですね。お亡くなりになりましたが、池見酉次郎先生が日本で初めての心療内科の講座を九州大学に設立されました。私が入った頃はちょうどその黎明期に当たり、心と体の関係性がどんどんと解明されていったところだったのです。

「内科と精神科、心療内科って何が違うの?」という疑問をいただくことがあります。内科は、体が原因で起きる体の病気。精神科は心が原因で起きる心の病気。それに対して心療内科は、体が原因で起こる心の病気、もしくは心が原因で起こる体の病気の双方向を診ていく科です。現在では糖尿病や高血圧等の生活習慣病にもストレスが大きく関与していることがわかってきました。内科の患者さんの3分の1ほどが心身症であるというデータもあります。ストレスで病気が起こる、ということはもう誰もが知っている事実になりました。ゆえに、以前よりも気軽に心療内科を受診してくださっている方が増えてきているのではないでしょうか。

栄養療法を軸とした、お一人おひとりに合わせたオーダーメイドの医療

姫野 友美 院長

私が診療を始めた当初は、薬物療法や精神療法、あるいは認知行動療法などによって症状の改善を図ることが一般的でした。ところが、それだけではどうにも治らない患者さんが少なくなく、解決策を模索していく中で出会ったのが、オーソモレキュラー医学(分子整合栄養医学)だったのです。
人間は細胞が正常に活動することによって生きています。その細胞が働くために必要なものが、水と酸素、そして栄養です。細胞が正常に働くための栄養素の過不足は個々人によって違いますので、それを血液検査で割り出し、その方にとって最も不足している栄養素を効率よく摂取し、過剰なものを排除することにより、細胞機能が活性化し、病気の改善を図っていくのが栄養療法です。
心療内科の場合、特に脳の機能が重要になってきます。脳は体の中で最も栄養を消費する臓器とされています。その脳の中では様々な脳内ホルモンが作られているのですが、ホルモンが足りなくなると種々の症状が起きることがわかっています。例えば、セロトニンというホルモンが足りなくなると、イライラしたり、気分が落ち込みやすくなる、といったようにです。このセロトニンの原料はタンパク質とビタミン、ミネラルですから、それを補ってあげることが症状の改善につながるのです。
従来の医療に栄養療法を加えることで、病気からの早期回復が期待できます。細胞機能が整ってくれば、自然とお薬を減らすことも可能になってくるのです。

病気にならないための体を作っていく

姫野 友美 院長

病気を治すために自分に何ができるか、ということを患者さんは知りたいのです。お薬だけを飲むのではなく、何を食べ、どのくらい寝たらいいか、運動はどうなのか、自分にできることを知りたいわけです。ですから、どういう理由で今の症状が起こり、何を変えることでどういう効果が望めるかを、細かく説明していくことが大切です。
自分にできることがわかっていれば、仮に病気が再発した際も過度の心配は必要なく、すべきことをすればいいわけです。ストレスがなくなることはありませんから、なんらかのストレスで病気になってしまうことは考えられます。しかし、栄養療法が身についていれば、高い復活力(レジリエンス能力)が期待できるので治りは早くなります。最終的な目標は、病気にならない体を作ること。今の時代、本当に求められる医療の1つではないでしょうか。

栄養がすべての基盤に

一般的な疾患はもとより、副腎疲労といった難しい病気を抱えた方もいらっしゃいますので、そうした“治りづらい”と言われる病気をきちんと治して差し上げたいですね。
今後に関しては、会社にお勤めの皆さんのお役にも立っていきたいという希望があります。会社では毎年健康診断がありますよね。でも、これまでは問題があってもそれに対する具体的な解決策が乏しかったのです。そのデータを改善するために何をすべきなのか。さらに進んで、パフォーマンスをアップするためには何をして、何を食べるべきなのか。そのノウハウを私たちが提供していければと考えています。売上が上がり、会社もハッピーになり、その商品を購入したお客様もハッピーになっていく。そこで、このプロジェクトを「健幸経営」と名付けました。
パフォーマンスを上げるという意味でもう1つ力を入れているのが、スポーツ栄養です。スポーツのパフォーマンスをあげていくには、きちんとした栄養を摂らなければなりません。もちろん、競技によって、そして個々人で必要な栄養素は異なりますから、それを私たちがサポートしていきます。スポーツ栄養では高校野球のチームも見させていただいてるのですが、そこであることに気づきました。必要な栄養素を摂っていくと、運動の能力よりも先に勉強の成績が上がっていったんですね。ご父兄はそちらのほうを喜んでおられました(笑)。ここで得たノウハウも生かして、今後、受験栄養外来も行っていく予定です。

これから受診される患者さんへ

人間ドックや健康診断は、発見医学と言えます。それはもちろん重要なことです。人間ドックや健診は、コレステロールであれなんであれ、多すぎるものを見て病気を発見していきます。それに対して栄養療法は、少なすぎるものを見ていきます。それを補ってあげることで、代謝が改善し多すぎるものも下がっていくのです。その意味では、栄養療法は一歩先を行く予防医療と言うことができます。
診断がつかない、治療法が見つからない。そうした難しい症状も、別の観点から見ると治療法が見つかることがあります。その1つとして、栄養療法をお考えください。栄養療法で体の基礎を作ることで、一般的な治療の効果が増してくることが多々あります。急がば回れではありませんが、みなさんと一緒により良い道を開いていければと思っています。

※上記記事は2021年8月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

姫野 友美 院長 MEMO

  • 出身地:静岡県
  • 趣味:スポーツ観戦
  • 好きな本:三国志、手塚治虫の漫画
  • 好きな映画:「レッドクリフⅠ・Ⅱ」「ベン・ハー」「十戒」「風と共に去りぬ」「恋に落ちたシェークスピア」
  • 好きな言葉・座右の銘:ストレスは、逃げれば逃げるほど追いかけてくる。追いかければ追いかけるほど逃げていく。
  • 好きな音楽・アーティスト:X JAPAN・TAO・南こうせつ・榛葉昌寛・井上陽水
  • 好きな場所:競技場・自分のデスク

グラフで見る『姫野 友美 院長』のタイプ

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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