鈴木 崇 理事長
TAKASHI SUZUKI
豊富な実績と強固なネットワークが強み。充実した設備のもとで大学病院レベルの診療を
愛媛大学医学部卒業後、同大学の眼科に入局。大学病院で診療にあたる一方、国内外への留学を経験し、専門性を高める。2016年、地元・愛媛県にて『いしづち眼科』を開設。2025年8月、分院となる『京橋いしづち眼科』を開設し、現在に至る。
鈴木 崇 理事長
京橋いしづち眼科
中央区/京橋/京橋駅
- ●眼科
感染症・角膜疾患を中心に幅広く経験を積む
私は愛媛県新居浜市の出身で、地元では父が眼科医院を開業していました。医師の息子という立場ではあったものの、兄が医学部に進んだおかげで、私は自由に進路を選ぶことができました。元来の行動力やコミュニケーション能力を生かせる職業としてジャーナリストになることも考えましたが、理系の強みも発揮できる道を選び、医学部への進学を決めました。大学の6年間はワンダーフォーゲル部とバレーボール部を兼部し、ワンダーフォーゲル部では、キャプテンとして人をまとめ、緊急時のマニュアルづくりに携わったこともありました。公私ともに充実した日々の中で得られた学びは、今でも大いに役立っていると感じます。
自分の専門として眼科を選んだのは、学問としての純粋な興味、そして眼科の医局を率いておられた大橋教授へのリスペクトからでした。研修医時代に見学したマイクロサージャリー(顕微鏡下での手術)や教授のお人柄に強く惹かれ、「この分野を究めたい」と思ったのです。眼科の中でも感染症や角膜疾患を専門とし、医局に所属しながら岐阜大学や米・ハーバード大学などに留学し、知識と経験を積み重ねていきました。実家の眼科医院を継承するまで15年以上にわたって診療、研究、後進の育成に携わる一方、、臨床研究データの改ざんで世間の注目を集めた「ディオバン事件」をきっかけに、企業と医療機関とのより健全な関係づくりにも力を入れるようになりました。
豊富な実績と経験を踏まえ、愛媛から東京へ
シンガポール国立眼センターへの留学を経て、地元・愛媛に『いしづち眼科』を開いたのは2016年でした。我が家のファーストネームを冠した『鈴木眼科』から、西日本最高峰の石鎚山(いしづちさん)にちなんだ『いしづち眼科』へと名称を変えたのは、登山好きの私なりのこだわりです(笑)。愛着のある地域の医療に貢献するべく「町の大学病院」を目指して、白内障の日帰り手術や近視抑制治療など、先進的な医療に積極的に取り組んできました。それから約9年後、東京分院として開設したのが『京橋いしづち眼科』です。
愛媛の眼科医院がなぜ東京に……?と不思議に思われるかもしれませんが、この背景には、東邦大学眼科との連携体制があります。私は2018年から東邦大学医療センター大森病院の眼科で研究に取り組んでおり、当院も東邦大学の全面的なバックアップのもとで診療を行っています。私は診療や研究の傍ら、医療系企業のアドバイザーなども務め、講演活動は年間50回を超えるでしょうか。所属する日本眼感染症学会では、2023年発行の『感染性角膜炎診療ガイドライン(第3版)』の作成にも携わりました。眼科診療における専門性の高さに加えて、大学病院や医療系企業と密に連携できることも当院の強みです。
充実した設備のもとで大学病院レベルの診療を
『京橋いしづち眼科』は、私の眼科医人生の集大成といえるクリニックです。診療を担当する医師はもちろん、各種検査機器など設備面についても、現時点で考え得るベストな体制を整えました。地元・愛媛では「町の大学病院」を目指してスタートしましたが、ここ東京では大学病院と同等レベル以上の医療を実践していると言えるでしょう。たとえばドライアイの診療では、AI(人工知能)が自動でタイプを判別する診断装置を導入し、医師の診断をより正確なものにしています。一方で、ドライアイの症状の背景にほかの病気が隠れている場合もあるため、さまざまな角度から原因の特定に努め、より適切な診断・治療へとつなげています。
一般診療から専門的な医療まで眼科全般に対応するなかでも、積極的に取り組んでいるのが「強膜レンズ」の認知拡大です。強膜レンズは、一般的なハードコンタクトレンズに比べてサイズが大きく、角膜(黒目)ではなく強膜(白目)でレンズを支えます。このため異物感が少なく、重度のドライアイや円錐角膜の患者さんにも使用できることが特徴です。保険が適用されない自由診療ではありますが、治療の選択肢が広がることは、患者さんにとって大きなメリットといえるでしょう。自由診療であっても持続可能な価格設定により先進的な治療をお届けすること、そして日々の診療で得られた成果を新しい治療法や医療機器の開発に役立てていくいくこと……それこそが当院の使命だと考えています。
治療と予防に取り組み、目の健康をサポート
ここまで少し専門的なお話が続きましたが、当院はあくまでも地域の皆さまのための眼科クリニックです。コンタクトレンズや眼鏡の処方をはじめ、結膜炎をはじめとした感染症やドライアイの症状などもお気軽にご相談ください。診察の際は、患者さんのお話にしっかりと耳を傾け、さまざまな検査の結果をもとに診断を行います。あらゆる可能性を否定せず、症状の背景にある原因の特定に努め、問題解決のお手伝いをさせていただきますのでご安心ください。
当院では病気に対する治療はもちろん、大きな病気を未然に防ぐ予防にも取り組んでおり、その1つに「近視抑制外来」があります。近視は眼球が楕円形に伸びることによって生じると考えられ、成長とともに進行するといわれます。このため当院では、近視のあるお子さんを対象に、オルソケラトロジーレンズや低濃度アトロピン点眼による治療を行っています。また、コンタクトレンズの処方を通じてジュニア世代のスポーツ選手をサポートするなど、子どもたちの健やかな成長にも貢献したいと考えています。
これから受診される患者さんへ
私たちの目は、外部からの情報の8割以上を得ているとされる大切な器官です。多くの目の病気は命に関わるものではありませんが、何らかのトラブルがあるとQOL(生活の質)に大きく影響します。目の疲れや不快感などで大学病院を受診するのは敷居が高いかもしれませんが、当院のような町のクリニックであれば、気軽に足を運んでいただけるのではないでしょうか。どのような病気も早期発見・早期介入が大切です。何か気になることがありましたら、遠慮なくご相談ください。
※上記記事は2025年10月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。
鈴木 崇 理事長 MEMO
眼科専門医
- 出身地:愛媛県
- 出身大学:国立愛媛大学医学部
- 趣味・特技:釣り、登山、筋トレ
- 好きな建築家:隈研吾
- 好きな場所・観光地:松本城(お城めぐりが好きです)
- 好きな言葉:「着眼大局」
鈴木 崇 理事長から聞いた
『流行性角結膜炎』
感染力の強い「はやり目」は後遺症や合併症に注意
現在のところ、アデノウイルスに有効な治療薬は存在しないため、症状をやわらげることを目的にした治療が行われることが一般的です。多くの場合、発症後1週間から10日ほどで軽快しますが、その間は感染力が続くため、周囲に感染を広げないよう注意しましょう。
流行性角結膜炎は自然に治る病気ではありますが、後遺症や合併症には注意が必要です。炎症が治まる過程で角膜上皮下混濁(黒目の白濁)が生じることがあり、放置すると視力の低下を招きます。治療を始めて1週間ほど経過した頃に、かすみ目や見えにくさを感じた場合は、積極的な受診を心がけてください。
グラフで見る『鈴木 崇 理事長』のタイプ
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先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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