岡本 直 院長
SUNAO OKAMOTO
精神科医としてキャリア40年以上の経験が強み。カウンセリングを重視し、患者さんとご家族の心に寄り添う
防衛医科大学校医学部卒業後、精神科医として研鑽を積む。大学病院や精神科病院で経験を重ね、1990年に『向山クリニック』を開設。

岡本 直 院長
向山クリニック
渋谷区/恵比寿南/代官山駅
- ●心療内科
- ●精神科
精神科医としてキャリア40年以上の経験が強み

自分の専門として精神科を選んだのは、一人の患者さんを多角的に診られる点にやりがいを感じたからです。一般的に、医師に求められるのは診断・治療に必要な科学的な視点です。これに加えて精神科医は、患者さんの訴えにじっくりと耳を傾け、心の奥にある思いに寄り添う「文学的な感性」のようなものも求められます。何よりも、患者さんとゆっくりと向き合う診療を大事にしたいとの思いから、精神科医としてキャリアを重ねていきました。
大学病院や精神科の専門病院などに勤務した後、『向山クリニック』を開いたのは1990年でした。開院当初は恵比寿駅の近くで診療していましたが、建物の建て替えなどを機に2005年に現在の場所へと移転しました。医師として40年以上にわたる経験と精神科の専門的知見を踏まえて、心の不調や苦しみを抱える方々に寄り添える存在でありたいと考えています。
丁寧なカウンセリングによって、心の奥深くに寄り添う

私がクリニックを開いた30年ほど前は、精神科のクリニックはまだまだ数が少なく、今では当たり前になった「カウンセリング」もほとんど行われていなかったと記憶しています。そんな時代から当院では、じっくりと時間をかけて患者さんのお話を伺うカウンセリングを重視し、それぞれの方に合ったオーダーメイドの治療をご提供してきました。
一般的な精神科クリニックでは、1回の診察時間が10~15分程度というケースも多いなか、当院では初診に90分の時間をかけ、患者さんの心の奥深くに寄り添う診療を行っています。いま現れている症状や問題だけにフォーカスするのではなく、患者さんのこれまでの歩みや今後の人生にも思いを巡らせ、細部にまで目を配りながら診療を進める。その上でお一人お一人に適した治療やアドバイスをご提示することが当院の診療スタイルであり、もっとも大きな特徴です。お薬だけに頼るのではなく、その方に本当に必要な支援を行い、気付きを得ていただくことで、心の安定を取り戻すお手伝いをいたします。
心の病気も「早期発見・早期治療」が大切

精神科医療に携わって40年あまり、この間にはメンタルに不調を抱える方が増える一方で、精神科医療への理解も深まってきたように感じています。精神科医療に関する知識をネットで簡単に得られるようになり、体の病気と同じように心の病気も「早期発見・早期治療」が大事との認識が広がりました。また社員が心の病気を発症した際、会社側も適切な対応を取るようになってきています。それは非常に喜ばしいことですが、適切な医療につながることができず、悩み苦しんでいる方も少なくありません。
近年はコロナ禍による生活様式の変化によって、社会とのつながりが希薄になりつつあります。たとえば夫婦間のDVから離婚に発展したり、一人親家庭でネグレクトや虐待が生じたり、学校でのいじめをきっかけに不登校になるお子さんも少なくありません。当院にも不登校のお子さんがいるご家族や、パートナーに先立たれたご高齢の方など、今の社会情勢を反映するような多様なご相談が寄せられています。それぞれのご事情に応じて、ご家族にもカウンセリングに参加していただいたり、保護者の方だけにお越しいただいたりと柔軟に対応しておりますので、一人で抱え込まずお気軽に相談いただきたいと思います。
患者さんを中心に、ご家族の心にも寄り添う診療を
日本で核家族化が進むなかでコロナ禍がさらに拍車をかける形となり、お子さんとの関わりに戸惑いや悩みを抱える保護者の方が増えているように感じます。思春期のお子さんは親への依存と反抗の間で揺れ動く時期でもあり、「どう声をかけていいか分からない」という方も多いでしょう。また最近は、スマートフォンやゲームへの依存が低年齢の子どもにもみられるようになり、保護者の方々の不安や心配は尽きることがないようです。
こうしたケースで私が大事にしているのは、まず保護者の方に安心感をもたらすことです。そのご家庭やお子さんだけが特別なのではなく、どの家庭でも起こり得ることだとご理解いただいた上で、子どもへの接し方や今後の方向性についてアドバイスするようにしています。保護者の方の不安が子どもに伝わり、関係がさらに悪化してしまうことのないよう、丁寧にサポートしていくことを心がけています。また、心の問題を抱える患者さんはネガティブな思考に陥りやすく、「自分はもうだめだ」「人生は終わりだ」とすべてを否定的に捉えてしまう方も少なくありません。しかし誰にでも健康な部分や得意なことがあるはずですから、そうした「いい面」に目を向けて支援することによって、希望を持って治療に取り組んでいただければと願っています。
これから受診される患者さんへ
精神科における治療のゴールは患者さんごとに異なり、数回の通院で解決するケースもあれば、長期的なお付き合いになることもあります。また、職場や家庭などの環境の変化をきっかけに新たな問題が生じ、再び通院が必要になるケースもあります。精神科治療のゴールは、その方やご家族が「どうありたいか」によって違ってきますが、早期発見・早期治療によってゴールを近付けることはできるでしょう。当院では心の問題のみならず、身体面に問題がないかどうかも確認したうえで、個々の患者さんに適した療養計画をご提案することが可能です。人に言えない悩みがあるという方、専門家の意見を聞いてみたいという方がいらっしゃいましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
※上記記事は2025年7月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。
岡本 直 院長 MEMO
- 出身地:愛媛県松山市
- 出身大学:防衛医科大学校医学部
- 趣味:筋トレ
- 好きな映画:『ショーシャンクの空に』『フィラデルフィア』
- 好きな場所:海
- 好きな言葉:「艱難汝を玉にす」
岡本 直 院長から聞いた
『うつ病』
気が滅入る、頭痛がする……。もしかして「うつ病」かも?
治療は病状の程度によって異なります。軽症であれば睡眠薬などを服用しながら十分に体を休めるよう指導します。一方、重症例では、うつ病になった原因を取り除くことが第一選択となり、休職・休学のうえで自宅療養を行います。
病状が回復してきたら、家の中で体を動かしたり、散歩に出かけたりしながら少しずつ社会復帰を目指すと同時に、再発を防ぐための取り組みも大事になります。
グラフで見る『岡本 直 院長』のタイプ
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先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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