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平井 清 院長

KIYOSHI HIRAI

大山駅近くのメンタルクリニック。患者さんとゆっくり向き合い、問題解決に力を注ぐ

山梨医科大学(現・山梨大学医学部)卒業後、東京大学医学部附属病院 精神神経科へ。大学病院、東京都立豊島病院、精神科クリニックなどで診療にあたり、2024年9月に開業。

平井 清 院長

平井 清 院長

大山くまクリニック(生保指定・自立支援指定)

板橋区/大山金井町/大山駅

  • ●内科
  • ●小児科
  • ●アレルギー科
  • ●心療内科
  • ●精神科
  • ●児童精神科

不登校は病気ではない――。新聞記事が精神科に進むきっかけに

平井 清 院長

子どもの頃は体が弱く休みがちで、小児科にたびたびお世話になりました。そうした体験が関係したのでしょうか、中学を卒業するまでには「医師になる」と心に決めていました。大学に入学した当初は小児科に進むことを考えていたのですが、大学5年のときに「不登校は病気ではない」といった趣旨の新聞記事を目にしたことが転機になりました。この記事を書いた先生を訪ねて東大の精神科に見学に行って卒業後もそのままお世話になり、精神科医としてのキャリアをスタートさせました。
不登校の記事が目に留まったのは、私自身が大学から足が遠のいていたことが理由の一つでした。自分ならば不登校の子どもの気持ちが分かるような気がしましたし、もともと児童精神科に興味をもっていたのです。実際に豊島病院の小児科で仕事をしていた時期に遊戯療法(プレイセラピー)に携わったことが今の診療スタイルにつながっています。

患者さんとゆっくり向き合い、問題解決に力を注ぐ

平井 清 院長

都内の病院や精神科クリニック勤務を経て、『大山くまクリニック』を開設したのは2024年9月でした。私の専門は児童精神科ですが、当院に通院されている患者さんの年齢層は幅広く、中には80歳代の患者さんもいらっしゃいます。さまざまな悩みを抱える患者さんとゆっくりと向き合い、一人一人のストーリーに耳を傾けながら問題解決の糸口を見つける……。少々効率は悪いのかもしれませんが、患者さんと同じ目線で考え、たくさんお話をしたいと考えてこのクリニックを開きました。
当院では受付をして患者さんがお帰りになるまで医師である私が一貫して担当しています。一人の患者さんに30分程度の時間をお取りして、症状だけでなく日頃の生活の様子などいろいろなことを伺います。診察というより雑談のような感じもありますけれど(笑)、患者さんとの間にしっかりと信頼関係を築くことにより、はじめて本当の意味での治療ができると考えています。

幼少期の体験に着目し、正しい診断に結びつける

平井 清 院長

最近は発達障害やPTSD(心的外傷後ストレス障害)などのご相談いただくことが多いほか、長期にわたり強いストレスにさらされたことによる複雑性PTSDの患者さんも増えている印象があります。これらの病気を診断することは非常に難しいため、適切な診断がつかず「なかなか症状が改善しない」とお困りの方も少なくないようです。たとえば統合失調症と発達障害はよく似た症状も現れるため、病気を診断するために患者さんの心の中にあるものをたくさんお話いただきます。
診断をつける際に手掛かりになるのが、幼少期の記憶です。発達障害の方は独特の「こだわり」のようなものをお持ちですから、そのこだわりが幼少期から変わらないのであれば統合失調症の診断がつくことはありません。しかしながら幼少期に虐待やネグレクトなどの困難な体験(逆境的小児期体験)をしてきた方にとって、つらい記憶を振り返ることは簡単ではないでしょう。だからこそ雑談のような対話を重ねながら、患者さんとの間に確かな信頼関係を築くことが大事なのです。

患者さんとの信頼関係を深め、心と体の健康を支える

メンタルの不調はきちんとした診断がついて適切な治療を行うことができれば、症状が劇的に改善するケースも珍しくありません。複雑性PTSDなどの場合は患者さんの自責的感情を軽減し、「あなたは悪くない」とお伝えするだけでも、お薬と同等の効果がみられることもあります。医師である私の役割は患者さんのお話に丁寧に耳を傾け、その方の考えをできるかぎり汲み取ることです。お話を踏まえて医師としての見解を述べるのではなく、「あなたのお話を聞いてこんなふうに感じたけれど、合っているかな?」と聞いたりしながら、お互いの考えをすり合わせるようなイメージです。
もう一つ大切にしているのは、患者さんの体に現れる小さな異変を見逃さないことです。精神症状が現れるのは、体の病気が原因になっているケースも考えられるからです。実際に過去には他の医療機関からご紹介いただいた患者さんに腫瘍やくも膜下出血が見つかったこともありました。私は小児科医として診療していた経験もありますので、心だけでなく体の病気の早期発見・早期治療にも取り組みたいと考えています。

これから受診される患者さんへ

メンタルの不調は適切な診断で、適切に治療を行うことで症状の改善が期待できます。私は患者さんとの対話を重視しており、「治療を続けているのになかなかよくならない」という方にも新たな解決策をご提案できるかもしれません。問題が複雑化していてご自分ではどうしようもできない……そんな患者さんにこそ足を運んでいただきたいと思います。心の問題が生じたとき、できるだけその日のうちに受診していただける環境を整えておりますので、問題を1人で抱え込まずにご相談ください。

※上記記事は2024年10月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。

平井 清 院長 MEMO

  • 出身地:栃木県
  • 出身大学:山梨大学医学部
  • 趣味・特技:パソコン
  • 好きな映画:『E.T』『カサブランカ』
  • 好きな場所:長野県の諏訪湖、北海道
  • 好きな言葉・座右の銘:Let It Be

平井 清 院長から聞いた
『起立性調節障害』

思春期に多くみられる「起立性調節障害」とは……?

起立性調節障害は、小学生高学年から高校生くらいに多くみられる疾患です。低血圧に思春期特有の潜在的な貧血が重なり、朝起き上がったときに脳に十分な酸素を送れず、布団から起き上がれないほか、脳の酸素不足で頭がぼーっとしたり、夜になってもなかなか寝付けなかったりします。

起立性調節障害の主な原因は低血圧ですから、血圧を上げる薬での治療が一般的です。また必要に応じて水分や塩分を多く摂取することや不足しがちな蛋白質・鉄分の補充も症状の改善が期待できます。なお片頭痛や腹部痛などを合併する場合、並行して治療する必要があるため、気になる症状があれば早めの受診をおすすめします。

グラフで見る『平井 清 院長』のタイプ

穏やかでやさしく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかでやさしく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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