かみのげ動物病院
世田谷区/上野毛/上野毛駅
- 犬
- 猫
鈴木 芳司 院長への独自インタビュー
多くの動物に囲まれて育ち、父の跡を継ぐべく進んだこの道。
やはり父がずっとここでやっていましたからね。父が東急大井町線「上野毛駅」より徒歩1分のこの場所で開業したのが昭和29年(1954年)のこと。私は長男でしたから、「跡を継がなければならないのかなあ」と子供の頃から思っていました(笑)。死の淵から助けられた仔達をここで見ることは多かったのです。実際、自宅でも多くの動物に囲まれて育ちましたし、彼らを助けられるような仕事が出来たら幸せだろうなと考えたわけです。
北海道で新たに開業した父に代わり、日本大学獣医学部を卒業した昭和53年(1978年)に『かみのげ動物病院』を引き継ぎました。父はワンちゃんの品評会に長らく携わっていて、その関係で以前から北海道に呼ばれていたようです。本当に私が卒業するのを待ってあちらに行ったという経緯ですね。当初は大学を卒業したばかりで色々と苦労をしたものです(笑)。
「継ぐ」ということでは、私の子供がどうやら帰ってくるつもりらしいのです。今は他院さんで修行中の身ですが、そうなったらなったで嬉しいことになるのでしょうね。
ワンちゃんネコちゃんの疾患の、時代による移り変わりについて。
引き継いだ当時はフィラリアの予防さえない時代で、現代になってそれらの疾患を診ることは非常に少なくなりました。それからあとは、長生き出来る子が多くなってきていますから、がんや心臓病、腎臓病という疾患は増えてきているように感じます。
当院では、がんや心臓病のような大きな手術が必要とされるケースでは大学病院にご紹介し、その後のケアに注力を注いでいく形をとっています。ワンちゃんの場合は心臓病、ネコちゃんの場合は腎臓病について経過を見ていく機会が多く、点滴等の処置を当院でおこなっています。
ネコちゃんの中には、本当に毎日点滴を続けてあげなくてはならないこともあります。病院としてもお正月もない状態で、飼い主さんもその子に注射をおこなうためだけに連れてきてくださいました。大変ですけども、父を見ていましたし、わかった上でこの仕事を選んだという部分もあります。それに、途中で治療がままならなくなるというのは、私どもにとってもつらいことですし、望まれる方がいらっしゃるなら出来る限りのことをさせていただきたいと思っています。それは今後も変わらないですね。
Q.先生やスタッフの方の対応は?A.診療も丁寧だし、色々アドバイスもしてくれて今まで知らなかった知識とかも色々と詳しく教えてくれて、優しい先生です。