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矢崎 春香 獣医師

HARUKA YAZAKI

「通院できない」子たちのために。獣医療の新しい選択肢としての往診を

酪農学園大学獣医学部獣医学科卒業。東京都内犬猫動物病院、猫専門動物病院に勤務。動物医療関係企業勤務を経て、2024年4月より『往診専門動物病院 プレミアペットクリニック』に勤務。

矢崎 春香 獣医師

矢崎 春香 獣医師

往診専門動物病院 プレミアペットクリニック

中央区/月島/月島駅

  • ●犬
  • ●猫

動物の命を救いたいという幼い頃からの夢と共に獣医師を目指して

矢崎 春香 獣医師

実家にはずっと猫がいました。物心ついた頃から獣医師に憧れていたようで、記録に残るところですと、幼稚園の年少さんの時に「猫の先生になりたい」と書いたものが残っています(笑)。両親は2人とも医療系の仕事をしていました。私が何かしたいと言ったら、答えではなくヒントを与えて、「あとは自分で調べてごらん」という感じでした。導くというより、自分で見つけていく手助けをしてくれたような感じで、それは今の私の生き方につながっているような気がします。
父は私がまだ学生の時に亡くなりました。大学を卒業後は都内の動物病院に勤務していたのですが、その時に、今度は母に末期がんが見つかりました。母に残されている時間が少ないことはわかっていましたので、家のこととの両立を考え、動物医療関係の企業に転職をしました。その後、幼い頃からの夢をかなえるために猫の専門病院に就職しました。そこで院長先生には色々とお世話になり様々な経験をさせていただき、とても充実した日々の中で経験を積みました。その後は再度、動物医療関係の企業に就職しました。そこで私が担当したのが、動物病院のSNS運用のサポートでした。担当した動物病院の先生方には、丁寧な案内や対応を評価され、多くの感謝のお言葉を頂戴しました。
このように、動物に関わる様々な企業や病院で経験を積んだことで、多くの気付きを得ました。勤務医時代に難しいと感じていたのが、「飼い主さんとゆっくり話す時間が取れない」ということでした。加えて、「通院が難しくなって縁が切れてしまう」ことも多々ありました。動物病院のSNS運用のサポートを通して獣医療の世界を見てきたことで、やりたいことが徐々に明確になっていったのかもしれません。これまで色々な世界を経験してきた自分だからこそできるものがあると思い、もう一度獣医療の世界に戻ることを決め、縁あって『往診専門動物病院 プレミアペットクリニック』に勤めることになりました。

「通院できない」子たちのために

矢崎 春香 獣医師

状態が悪くなってしまい通院が難しくなった子はもちろんですし、元気だけど病院や外に行くのが苦手、という子が多いですね。猫さん自体、動物病院が嫌いな子も少なくありません。それから、飼い主さんのご都合が難しいケースもあります。小さなお子さんがいらっしゃる方、あるいはお身体の具合が思わしくない飼い主さんが往診を望まれることが多いです。細かなところでは、「キャリケースに入れることが出来なくて」といったご依頼もあります。また、当クリニックは往診専門動物病院ですが、簡単な診療行為が可能なクリニックがあることも1つの特色です。「家にいると気が大きくなってしまって暴れてしまうから」と、あえて往診ではなく来院を希望されるケースもあります。また、一般の動物病院と異なりお昼休みを設定しておりませんので、予約をいただいてからということになりますが、近隣の動物病院の手術などの時間帯に急な変化で来院されるケースもあります。

ゆっくりと話し合うことを望まれる飼い主さんが多い

矢崎 春香 獣医師

ゆっくりお話をしたいと望まれることが多いですね。動物病院だと緊張もあって、「聞きたいことが聞けなかった」というケースも少なくないのかなと感じます。 このお薬は何のために必要なのか、など、ちょっとした疑問も解消できるよう、なるべくお話をする時間を確保できるよう努めています。
多くの往診専門動物病院は獣医師一人で往診することが多いですが、当院の場合、看護師が帯同しますので、例えば、飼い主さんに“保定”をお願いするようなこともありません。それは当院の1つの特徴と言えるかもしれません。エコー機器等はありますが、往診の場合、設備面ではどうしても一般の病院に比べ不足している面があり、出来ることが限られてしまいますが、来院が難しく往診でしか医療を受けられない子もいます。そんな方々のために、出来ることを少しずつ増やしていきながら、寄り添っていきたいと思っています。

飼い主さんに後悔を残さないために

飼い主さんが後悔の少ない道を選んでいただくことが一番ではないでしょうか。当クリニックでは緩和ケアのご利用も多いのですが、何か疑問や、わだかまりがある状態で見送ると、やはり後悔が残ってしまうことが多いと感じます。ペットロスは、そうした要素も大きいと思います。ゆっくり、しっかり話し合っていくことで、「うちの子はこれで良かったんだ」と思っていただけるようにしていきたいですし、それは往診だと実現しやすいのではと考えています。

これから受診される飼い主さんへ

よくあるご相談ですが、かかりつけの先生と併用いただくことに問題はございません。気にせずご相談いただけたらと思います。100%往診に切り替える必要はありませんし、例えば、「今日は連れていけない」といった場合に、往診をご利用いただいてもいいと思います。かかりつけの先生には当クリニックの獣医師からもご説明をさせていただきますし、飼い主さんの良いように使っていただくことが一番です。往診だからこそ出来ることがあります。ご希望を仰っていただければ柔軟に対応させていただきますので、まずはお気軽にお声をお掛けください。

※上記記事は2025年3月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。

矢崎 春香 獣医師 MEMO

  • 出身地:東京都
  • 出身大学:酪農学園大学
  • 趣味:ミュージカル鑑賞
  • 好きなこと:地域散策
  • 好きな場所:「カフェや史跡をめぐるのが好きです」
  • 好きな言葉・座右の銘:「感謝の気持ちを忘れない」

矢崎 春香 獣医師から聞いた
『猫の結膜炎』

「今日は甘えてくるなぁ」と思っていたら結膜炎であることも

結膜炎になると、目がしょぼしょぼしたり、白っぽいかさぶたのような目やにが見られるようになります。あるいは、顔をしきりに洗ったり、壁や人に頭を擦り付けるような動作が見られることもあります。「甘えているのかな?」と思ったら結膜炎だった、ということもあります。
結膜炎が疑われる場合、目の表面の角膜に傷がついていないかをチェックし、逆まつげなど、目を刺激してしまう要因がないかを確認し、抗生剤の点眼薬や消炎剤の点眼薬を用いることになります。猫風邪(猫ヘルペスウイルス)が原因だった場合には、内服の抗生剤が使われることもありますね。点眼薬をうまく使うと、1、2週間で落ち着いてくるケースがほとんどです。ただ、先に挙げた猫風邪が関与している場合、ウイルスは体の中に居続けるものですから、歳をとってきたり、免疫が落ちた時にまた症状がぶり返すことがあります。このケースでは完全に治癒することは難しいものですから、うまく付き合っていくことが求められます。

グラフで見る『矢崎 春香 獣医師』のタイプ

穏やかでやさしく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかでやさしく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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