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笠井 智子 院長

TOMOKO KASAI

皮膚科認定医による皮膚科・耳科に特化した動物病院。耳の内視鏡を使った専門医療を行う

麻布大学獣医学部獣医学科卒業、同大学院にて博士号取得。卒業後は板橋区にある動物病院に勤務し、約15年間皮膚科・耳科診療に携わる。2021年『むに動物病院』を開院し現在に至る。

笠井 智子 院長

笠井 智子 院長

むに動物病院

板橋区/大山東町/板橋区役所前駅

  • ●犬
  • ●猫

飼っていた猫のかかりつけ医に憧れて獣医師の道へ

笠井 智子 院長

獣医師を目指したのは小学校3〜4年生くらいの時です。実家で猫を飼っていて、その子を連れて母と動物病院へ一緒に行く機会があり、かかりつけ医であった女性の先生がてきぱきと颯爽と働く姿に憧れて獣医師を目指しました。同時期に『動物のお医者さん』というマンガが流行っていて、夢中で読んでいたんですが、この作品から大学へ入ったら獣医になれるんだと知って。人生を決める、大きな影響を受けました。

麻布大学へ入学して3年生のゼミでは病理学を専門とした教授の講座に所属していました。大学卒業後は恩師の紹介により皮膚科分野で有名な先生のところで働かせていただくことになったのですが、そこで皮膚科への興味が深まっていきました。皮膚のトラブルは目に見えやすいことから、症状が悪化するときも治ったときも実感しやすいという特徴があります。皮膚がボロボロになるくらい掻きむしり血が出てしまうワンちゃんネコちゃんたちの治療がうまくいき、毛がフサフサになって活き活きとする様子や、飼い主さんが安堵している様子を見るときに非常にやりがいを感じます。その病院で15年ほど勤務した後、2021年『むに動物病院』開業に至りました。2度の出産を経てライフスタイルや働き方を考えていくうちに、やはり自分で病院をやりたいという気持ちがふくらんできて。さらに以前の勤務先の院長がセミリタイアをして院長の座を退いたというタイミングで、今までの経験や知識を活かし、これからは自分でやっていこうと決意することができました。

15年以上の経験を持つ皮膚科認定医による診療

笠井 智子 院長

当院は15年以上の経験を持つ皮膚科認定医が専門的に診ています。紹介制ではないのでお気軽にお越しください。もちろん、皮膚科以外にも地域のかかりつけ医として、一般診療もしておりますので、若い方から年配の飼い主さんまで幅広くいらっしゃいますが、やはり多いのは皮膚のトラブルを抱えているワンちゃんです。皮膚の問題にはさまざまな要因があり、アレルギー体質であること以外にも、心理的なストレスからくる皮膚疾患もあります。人間と同じように性格が繊細な子はとくに影響を受ける傾向があります。たとえば、新型コロナによって飼い主さんの在宅時間が急に増えたと思ったら、今度は出勤することになったりと、頻繁に変化するライフスタイルに、ワンちゃんネコちゃんたちがストレスを感じて体調を崩すというケースも増えています。

アレルギー診療の際は目標設定を一緒にしていくことを心がけています。アレルギー体質そのものを無くすことは難しく、ある程度限界があります。そのため、動物も飼い主さんも気にならないくらいのかゆみに抑えていくことをゴールに、相談しながら治療をしていきます。皮膚疾患の中には完治する病気と完治までは不可能な病気があって、どこまで症状が治まればよしとするのか、飼い主さんによって考え方は大きく変わってくるものです。もし重症であれば、まずはかゆみを抑えていき、掻きむしって出血しないところまで目指しましょうと提案していきます。元のかゆみの2割、3割程度の改善、具体的にはときどき舐めたりしてかゆいかもしれないけれど声をかければ止まる、というところを最低ラインとして治療していきます。

体質改善に中医学(漢方や鍼灸)を取り入れています

笠井 智子 院長

当院では選択肢の1つとして中医学(漢方や鍼灸)を取り入れた治療も提供できます。中医学は病気の治療だけでなく、体質を改善して病気になりにくくするための医学です。例えば皮膚疾患の治療薬は、一昔前に比べれば副作用の少ない良い薬も出てきていますが、体質そのものを変えることも視野に入れ、漢方をすすめています。しかし、効果に個体差があるため、実際に使ってみて思ったほどの効果は感じられなかったという声もあれば、すごく良くなったというご意見をいただくこともあるので、改善率を上げることが今後の課題です。とくにアレルギーなどで長く悩まれている飼い主さんは、漢方を使ってみたいと興味を持っていただくことがよくあり、ご希望に合わせた治療プランを提案しています。

漢方以外の治療法であれば、かゆみと炎症を抑えるような抗アレルギー薬を主に使います。食物アレルギー、ハウスダストや雑草類など環境要因に対してアレルギーを持っていることも多いので、原因を確認した方がいい場合はアレルギー検査を受けていただき、結果に基づいて食事指導や生活面でのアドバイスをしています。

耳科専用の内視鏡により、耳の深い部分の治療も可能に

当院では耳科専用の内視鏡(ビデオオトスコープ)による治療を積極的に行っており、早期発見・早期治療を目指しています。内視鏡を取り入れることによって、これまで難しいとされていた耳の深部の膿を洗浄するような処置ができるようになり、中耳炎の改善率はだいぶ上がったと実感しています。その他、耳の深いところに腫瘍ができた時には、以前は腫瘍と一緒に耳も切除してしまうという治療法が一般的でしたが、このような病気も内視鏡によって耳を切らずに治せるケースが増えました。私が内視鏡を使い始めた十数年前はまだ新しい診療機器であり、内視鏡をどのように使うのか?という状態でしたので、当時の院長や有志の先生方とで耳科疾患に関する研究会(獣医耳科研究会、VEP)を行っていました。そういった努力も実を結んできて、現在では耳の内視鏡を使う施設が増えて治療に幅が広がったといえます。

犬に関していうと、耳のトラブルは皮膚の病気と関連していることが多くあります。実際に耳の炎症の半分以上はアレルギー体質が影響しているという報告もあるのです。そのため診療ではアレルギーで皮膚がかゆいという症状であっても、まずは耳も診てみます。すると耳にも炎症を起こしていることが多くあるのです。なので、逆に耳のトラブルでご来院された場合も、診察の際にはアレルギーが関与していないか、耳の奥にしこりがないかどうか、表面的な治療だけされて見落としがないかどうか、しっかり検査しています。

これから受診される飼い主さんへ

『むに動物病院』は都営三田線「板橋区役所前駅」より徒歩3分、もしくは東武東上線「大山駅」より徒歩5分のところにあります。地域の方のご紹介やお知り合いの方などを通して来院されたり、ホームページを見て千葉や栃木などの遠方から耳の専門的な診療を期待して通院される飼い主さんもいらっしゃいます。おかげさまで予約も多くいただいていて、診療日までお待たせしてしまうことが多いため、今後は混雑を解消していく工夫も検討中です。

なかなか良くならないお耳や皮膚のトラブルがありましたら、まずはご相談ください。一緒に解決策を見つけていきましょう。

※上記記事は2022年9月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

笠井 智子 院長 MEMO

  • 出身地:石川県金沢市
  • 趣味&特技:中学生から大学までバドミントンをやっていました。
  • 好きな本・作家:荒木飛呂彦『ジョジョの奇妙な冒険』、北村薫
  • 好きな映画:三谷幸喜監督作品
  • 好きな音楽やアーティスト:くるり、スピッツ
  • 好きな場所・観光地:京都、広島
  • 好きな言葉・座右の銘:初心忘るべからず

むに動物病院 笠井 智子 院長に聞いた
犬の外耳炎 イヌノガイジエン

笠井 智子 院長

外耳炎のサイン、見逃さないで!

外耳炎とは耳介から外耳道のエリアで炎症が起きている状態です。最も多い原因はアレルギー体質によるもので、半分以上のケースはアレルギーが関与しているといわれています。症状は一般的に耳のかゆみから始まります。耳垢が増えてきたり、脂っこい耳垢や茶色い汚れとして目立ったり、微生物の感染が起こって悪化してくると耳だれと悪臭がしますので、その時になって気づかれる飼い主さんもいます。しかしさらに前の段階で、よく搔くようになった、頭をぐるぐる振る、床に擦りつけているといったサインが見えた時点で相談する方が早く治ります。治療法は進行度によりますが、汚れや耳だれが出ている場合は膿や汚れを拭いたり洗浄したりし、飲み薬や塗り薬で改善していきます。
 原因はアレルギー以外に複合的な場合もあります。プールに入る機会が多かったり、耳に水分が加わるような生活をしていたりすると雑菌が増えやすいため、悪化のリスクが高くなります。予防法はお家でシャンプーした後はきちんと乾かすことなど基本的なお手入れです。その他、飼い主さんがワンちゃんの耳が健康な状態がどういうものかしっかり認識しておくことです。もし子犬の頃から飼っているのであれば、以前と違うところはないか、赤くなっていないかどうか。最初の頃は赤くもなくただむず痒いこともあるので発見しづらいかもしれませんが、何だかいつもと違うな、と感じたら早めに相談していただけるといいですね。

グラフで見る『笠井 智子 院長』のタイプ

穏やかでやさしく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかでやさしく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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