ペットスペース＆アニマルクリニックまりも

箱崎 加奈子 院長への独自インタビュー

動物好きな心が、サロンのような病院の開業を実現させた

やっぱり子供の頃から動物が好きだったということが大きかったと思います。高校生の頃には、なにかペットに関わる仕事につきたいと思うようになっていましたね。ハムスターを飼うことからはじまり、ハムスターを繁殖させたりもしました。うさぎや子犬も飼いました。トリマーのスクールにも通い、トリマーとしての知識を身に付けました。もっとも、トリマーの勉強をしようと思った本心は、自分の飼っているワンちゃんを自分でトリミングしたいというのが一番でしたけれど。そしてスクールを卒業後、学生をしながらトリマーとしてアルバイトもしていました。
　この時のトリマーの経験が、ペットの飼い主と何度も接することで、大きな力になったと思います。飼い主がどういうことに不安を感じるのか、疑問をもつのか、飼い主さんの気持ちを肌で感じることができたからです。ペットは話すことができませんから、獣医は飼い主さんの気持ちを理解することも大事だと思うんです。例えば、トリマーをしていた頃、しつけのことをよく聞かれました。飼い主さんは、ペットについて疑問があれば、専門家に聞くより、身近な人に聞きたいようですね。そんな時に曖昧ではなくて、きちんとした答えを提供したいと思うようになって、この病院の開業直前には、ペットのしつけのスクールにも通いトレーナーとしての勉強もしました。 　そういった獣医以外のペットに関する知識を、いろいろもつことで、自分で開業する病院は、ペットが病気になったから訪れる場所ではなく、ペットが好きな人が集え、いろいろ情報交換ができるサロンのような存在にしたいと思ってオープンさせました。

病院としてだけでなく、サロンとして集えるような空間を目指す

『ペットスペース＆アニマルクリニックまりも』は、ペットの病気を治す場所というだけでなく、ペットとその飼い主さんのサロンとして、親しみやすい空間であることを目指しています。動物病院として、獣医師2名、看護師4名によりクリニックやメディカルチェックといった診療を提供している他、トリミング、シャンプー、カット、ペットホテルといったサロンとしてのサービスも提供しています。そしてイベントとして、飼い主のためのトリミング教室、しつけ教室、お手入れ教室、チャリティーマーケット、保護犬の紹介なども行っています。 また動物病院としては、珍しいフリースペースも設置しています。ここでイベントを開催したり、ペットホテルに宿泊しているペットの簡単な運動を行ったりしています。何もイベントのない時は、ミニドッグランとしてもしても開放しています。さらにコーヒー、紅茶の無料サービスを行い、ちょっとしたペットカフェとして、ペット同士、飼い主さん同士の交流の場となっています。土曜や日曜の午前中などは、なかなかの人気なんですよ。
　当院の患者さんの傾向としては、９割がワンちゃんの患者さんです。正確な理由はわかりませんが、おそらく、外からガラス張りになっていて、ロビーにワンちゃんばかりいたり、フリースペースにワンちゃんが自由にになって駆け回っている様子が見えることが、原因ではないかと思います。

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