アミカル動物病院
町田市/小川/
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鷺坂 陽介 院長への独自インタビュー
北里柴三郎という人物に導かれるように
母の意向だったのでしょう、常に身の回りには生き物がいました。犬、にわとり、金魚や文鳥、などなど。生活の中に動物がいるということが“普通”だった家庭で育ったことは大きかったでしょうね。小学生の時、兄弟でお年玉を出し合って犬を飼うことになりました。かわいいですから、毎日見てるわけですが、ふと思ってしまったんですね。「何をコイツは訴えてるんだろう」と。いつもとちょっと様子が違う。お腹が痛いのかな、熱があるのかな、どこが痛いんだろう。端で見ていても全くわからず、「これがわかる人って、どんなだろう?」という思いが次第に募っていき、獣医師という職業が視野に入るようになったのです。
当初はどの大学に進んでも問題ないと思っていましたが、北里大学に獣医学部があることを知り、それからは“そこしか”考えられないようになっていました。私の郷里の愛知県には明治村という観光施設があり、そこには北里研究所の昔の建物がそのまま移築され、展示されています。初めて北里柴三郎の名前を知ったのは、確か、小学校の道徳の時間。「日本にもこんなにすごい人がいるんだ」と衝撃を受けたことを憶えています。明治村には、北里本人が使用していた顕微鏡があったのですが、同級生の中で1人、わけもなく興奮していたものです(笑)。彼の名が冠せられている大学に獣医学部がある。いまにして思えば、その偶然の重なりと言っていいものが、背中を押してくれたのだと思うのです。
かかりつけ医が出来ることは「死」に寄り添うこと
周辺にお住まいの飼い主さんが大多数で、中には二代目、三代目と長年通ってくださっている方々もおられます。
ペットロスということが最近は言われていますよね。辛い経験を背負い込んでしまったがゆえに、そうした状態に陥ってしまうのでしょう。最近観たドラマの中のセリフですけれど、「かかりつけの医者がやる仕事は、死に寄り添うことだ」というものがありました。まさにそうだよね、と腑に落ちましたね。私は自身のことを動物のかかりつけ医と思っています。すべての病気を診られるわけではなく、時には二次病院や大学病院などの力を借りることもあるわけですが、最終的にその子を看取ってあげられるのは、かかりつけ医しかいない、と思うのです。死は、いずれ誰にも訪れるもの。それは最愛のペットにもやがて訪れるものです。私たちができるのは、その死を受け入れる準備をしていただき、考える時間を作ってあげることでしょう。辛いだけの別れにさせないこと。飼い主さんをそこに持っていくのが、私たちが存在する1番の理由と考えています。