箱崎 文彦 院長
FUMIHIKO HAKOZAKI
日常の病気からワンちゃんの不妊治療まで
手間と労力を惜しまず、丁寧な診察がモットー
日本獣医生命科学大学(旧日本獣医畜産大学)卒業後、同大学研修生をしながら都内動物病院にて4年間のインターンとして臨床経験を積む。1995年、箱崎動物病院を開業。2012年、現在の場所に移転(小田急線 東北沢駅より徒歩1分)。TRVA夜間救急動物医療センター役員。
箱崎 文彦 院長
箱崎動物病院
世田谷区/北沢/東北沢駅
- ●犬
- ●猫
世田谷区の地域動物医療の担い手になりたい
私が獣医師を目指したのは、やはり動物が好きという気持ちがあるからです。獣医師との出会いは子供の頃に遡ります。ずっと犬を飼っていたんですが、ある時近所の公園の近くで倒れているのを見つけたんです。骨折していたのですが、近所の動物病院へ行き、獣医さんに治してもらいました。その時、素晴らしい、こういうことが自分でもできればいいなと思いましたね。その後自分の将来を決める段階になって、動物が好きなこと、医療関係に進みたかったこともあり、獣医師の道を選びました。
日本獣医生命科学大学を卒業後、一般の動物病院で4年間のインターンの後に、箱崎動物病院を開院しました。4年前に今の場所に移転したのですが、ずっと来て頂いている患者さんも多いため、以前の場所からも近い場所に開院できたのはとてもありがたいですね(小田急線 東北沢駅より徒歩1分)。
移転前から数えると診療を始めてから20年以上になりますが、当時はこのあたりには動物病院はほとんどありませんでした。とても信頼している先輩が代々木上原で診療をされていて、一緒に地域医療をやってみないかとのお誘いが、この地域での開院を決めたきっかけです。
また、開院後は世田谷区、渋谷区、品川区、大田区の獣医師の先生方と、城南地区の夜間動物病院(TRVA)の立ち上げにも関わりました。今では夜間診療だけではなく、日曜や木曜など動物病院の休診日に対応した診療もおこなっており、こちらも地域医療の役に立つことができているようです。嬉しく感じますね。
他院とも連携し、最適な医療を提供する
当院では犬とネコの日常の体のトラブルから、手術の必要な疾患まで、幅広く診療をおこなっています。いらっしゃる患者さんは近隣の方が多く、犬とネコが半分位の比率です。以前に比べるとネコの比率が高くなっていますね。診療設備は、血液検査機器やレントゲン、内視鏡、超音波診断装置、手術・入院設備などがあり、入院設備は防音室仕様になっています。診断や治療に必要な標準的な設備は一通り揃っていますが、当院では検査しきれない症状などは、迷わず大学病院などに相談して、必要があればご紹介もおこなっています。
また、当院では犬の人工授精を手掛けています。犬の産科は私の得意分野でもありますし、ペットの不妊治療は学生の頃から興味があって研究を続けており、勤務医時代お世話になったクリニックでも研鑽を積んできました。犬には特別障害がなくても、さまざまな理由で自然に交尾ができない場合があるので、そうした場合には、人工的な処置で妊娠を目指します。不妊治療をおこなっている動物病院はあまり多くないせいか、神奈川や千葉など遠方からいらっしゃる方も多いですね。
ほかには、ホテルや犬のトリミング施設も併設しています。トリミングやホテルでは、短い時間でも必ず、獣医師がペット達に触るようにしています。また、「体調はどうですか?気になることはありますか?」とお聞きしてから預かるようにしています。飼い主さんから「ちょっと気になることがあるんですが…」とご相談をうけたり、お預かりするときの触診で病気が見つかることもあり、病気の早期発見にもつながっています。トリミングやホテルの利用から診察を受ける方もいらっしゃいますね。トリミングで綺麗になるだけではなくて、簡単な健康チェックも一緒に受ける感覚でご利用ください。他にも、院内や他の会場にて、爪を切るなどお家でできるお手入れやしつけなどのセミナーも開催していますので、動物病院に足を運ぶきっかけにしていただければと思います。
見落としのないようによりよい治療を
当院では、ワクチン接種による予防医療から、日常の病気、ケガ、避妊や人工授精まで幅広い診療をおこなっています。内科、外科、歯科などなるべく多く対応できるようにしており、各種の手術やがん治療など、できる限りの医療処置もおこないます。また、飼い主さんが何か所もの医療機関に足を運ばなくても済むように、必要に応じて専門医の先生とも相談しながら治療を進めます。
しかし、MRIなどを使った詳しい検査が必要な場合だけでなく、他の専門医に任せた方がよいと判断した場合には、迷うことなく専門クリニックや大学病院をご紹介します。当院だけで診療することが必ずしも飼い主さんとペットのためにならない場合もあるからです。
今では昔と比べてこの地域にもクリニックが増えて犬・ネコ以外の動物の診療や、専門医療をおこなう先生も増えています。大学病院も含めてペット医療への門戸はだいぶ広がりましたね。また、飼い主さんのペット医療に対する関心や意識も高くなっていると感じています。
必要があれば、専門クリニックや大学病院など周囲の医療機関の力も借りながら、協力して飼い主さんやペット達がよりよい治療を受けることができる様に対処していきたいと思っています。とにかく、全ての病気について、見落としのないようしていくことが大切です。どれか一つの治療に特化しているのではなく、患者さんとペット達のかかりつけ医として、丁寧に診察をおこなっていきたいですね。飛びぬけて得意な診療項目はありませんが、不得意な診療はないのが特徴…といえるかもしれません。あえていうのではれば、手間と労力を惜しまない丁寧な診療が特徴と言えるかもしれません。
手間と労力を惜しまず、丁寧な診察をおこなうことがモットー
獣医師になりたての頃に目指していたのは「確定診断、確定治療」でした。さまざまな検査を駆使して、正確な診断とそれに基づいた治療をすることです。しかし、それは正確であると同時に、ペットと飼い主さんに体や金銭的な負担を強いることにもなります。今はペットと飼い主さんになるべく負担をかけない様に、必要最低限の検査をおこなうようになりました。しかし、必要最低限とは手を抜くことではありません。手間と労力を惜しまずに見落としがないことが、当院の診療のモットーと言えるでしょう。スタッフにも日頃から面倒と考えることなく、丁寧に診察をするように伝えています。獣医師側から見た理想の治療ではなく、取捨選択をして、飼い主さんやペット側に一番苦痛や負担の少ない治療を提供していきたいですね。例えばワンちゃんの健康診断一つにしても、その子の体調や状態によって、必要な検査項目を変えておこなう…といったことですね。
実際の診察に際しては、まずペットの状態を把握して、必要な検査や治療をご提案します。その上で患者さんのご希望をお聞きして、治療計画を立てていきます。その際に大切になってくるのが、ペットや飼い主さんのプロフィールです。なぜ当院を受診することになったのか、小さなことでも丁寧にお聞きして、この病気に至った流れを把握することが大切です。そこから検査なり治療なりという次のステップが始まるのです。もし何か大きなサインを見逃してしまうと、大変なことになってしまうからです。例えば、体をかゆがる…という訴えに「かゆみ止めを出しておきますね」ではなくて、なぜかゆくなったのかを知ろうとすることが大切なのです。診療の手順を省かないで、最低限のデータベースを取り、一つ一つの症例を丁寧に診療していくのが当院のやり方ですね。当然、診療時間はかかりますが、その分良い医療を提供できると思っています。当院の診療は完全予約制。一つの診療枠を30分と設定し、時間をかけて診察をおこないます。
また、ペットの性格もさまざまで、中には臆病な子もいます。そこは無理に診察をしても絶対にうまくいきません。緊急で処置や検査をする必要が場合には別ですが、基本的に、それぞれの性格に合わせて対応しています。動物医療の世界も日進月歩、常に幅広い診療をおこなえるように新しい知識を学んでいかなければいけないと思いますね。
これから受診される飼い主さんへ
いつもと比べて元気がない…、ちょっと様子がおかしい…といった小さなこと、いつもと違うことがもしかしたら何か病気のサインかもしれません。飼い主さんからのちょっとした相談が、病気の早期発見や早期治療につながるかもしれないのです。ペット達の様子が普段と違うと感じた場合には、まずご相談いただければと思います。当院はなるべく、動物に苦痛を与えない検査や治療を心がけていますし、それぞれの子の性格に合わせた診療を目指しています。
また、併設しているトリミングやペットホテルではペット達の状態を確認するようにしています。病気の兆候が見られるなど、何か異常があれば飼い主さんにお知らせしますので、安心してご利用いただければと思います。当院はネットでの予約が可能です。小田急線東北沢駅から徒歩1分。電車でのご来院にも便利な場所にありますので、お気軽にお越しください。
※上記記事は2018年2月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
箱崎 文彦 院長 MEMO
- 出身地:東京都
- 趣味:スキューバダイビング、スキー
- 好きな本・作家:専門書
- 好きな映画:オールジャンル
- 座右の銘・好きな言葉:面倒くさがらない
- 好きな音楽・好きなアーティスト:クイーンなど古めの洋楽
- 好きな場所:きれいな海
グラフで見る『箱崎 文彦 院長』のタイプ
穏やかで明るく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
穏やかで明るく話しやすい先生 | ||||
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
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