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宮﨑 務 院長

TSUTOMU MIYAZAKI

患者である動物たちやそのご家族と心が通わなければ真の医療は生まれない

酪農学園大学卒業。都内救急救命動物病院に勤務し、2014年8月に「ダクタリ動物病院 品川ウェルネスセンター」を開設(東京モノレール・りんかい線「天王洲アイル駅」より徒歩5分、京浜急行「新馬場駅」より徒歩8分、JR「品川駅」より徒歩15分)。

宮﨑 務 院長

宮﨑 務 院長

ダクタリ動物病院 品川ウェルネスセンター

品川区/東品川/天王洲アイル駅

  • ●犬
  • ●猫
  • ●フェレット
  • ●ウサギ
  • ●ハムスター
  • ●鳥
  • ●は虫類
  • ●両生類

誰のために医療をおこなうのか。常に問いかけていくことが大切

宮﨑 務 院長

私が小学生の頃のことです。学校の帰り道に道ばたであおむけに死んでいる虫を見て、ふと思ったのです。生と死って何が違うんだろう? 生きている動物なら何でも触れるのに、死んでしまうと怖くなるのはどうしてなんだろうと。その感覚の差への疑問がやがて生物学への興味へとつながり、高校生になって獣医師という仕事があると知ったときは、「これしかない!」と考えるようになっていました。両親に相談したところ、「好きなことをやりなさい」と応援してくれたのですが、同時に、「好きだから仕事が出来るというのは違うよ」と助言を受けました。今となってみれば、その言葉の意味がよくわかります。好きであることが大前提であっても、好きなだけでは出来ないのがこの仕事です。だからこそ、何のためにこの仕事をしているのかということが前に進むために重要になってくるのです。
その答えを探すきっかけを最初に与えてくれたのが、ダクタリ動物病院の院長、加藤元先生でした。大学では就職活動の一環として、動物病院をはじめ、さまざまな企業の方が学生達にレクチャーをしに訪れます。誰もが己の組織の優位性や公共性を話される中で、加藤先生だけは違っていました。先生は、「誰のためにその力を発揮するんですか?」と私たちに問いかけれられたのです。獣医療は動物だけを見ていては成り立たない。支える家族にも目を配っていくことで、適切な医療がおこなえるのだと。先生の言葉を聞いて、私はそれまで頭の中にあったモヤモヤが一気に晴れるような気がしました。その瞬間、先生のお世話になろうと決めたのです。
病院の名に「ダクタリ」と冠させていただいたのは、15年来、先生の元で学んできたものを切り離すことが忍びなかったからです。その思想も理念もすべてを引き継いだ上で、ここで新たな獣医療を提供していきたいと思っています。

人と動物の絆を大切にする病院として

宮﨑 務 院長

当院は、「ヒューマン・アニマル・ネイチャー・ボンド」=「人と動物、自然との絆」を大切にする病院でありたいと思っています。動物がいて、ご家族がいて、良好な絆を保って幸せにくらしていらっしゃる。その家族の一員が病気になったときのご家族の心配。動物だけを診るのではなく、家族の絆に配慮し、幸せな家族の姿をもう一度取り戻してあげれるようにしてあげたいのです。
たとえば、レントゲンを見て腎臓結石があることがわかったとしましょう。教科書には、手術がベストと書いてあったとしても、手術が出来ないこともありますし、食事療法で溶かしていくなど、さまざまな選択肢が考えられます。その子に今何が起こっているかを説明し、それに対する選択肢を提示するだけではなく、動物にとって、ご家族にとって最善の方法に導いてあげるのが、私たち獣医師の務めだと思っています。

動物の尊厳と、家族の絆をいち早く取り戻してもらうためのフィジカルリハビリテーション

宮﨑 務 院長

画像診断装置としては、レントゲンに超音波、それからCTを備えています。今の時代、安易にお腹を開けるということは許されないのではないでしょうか。先程の選択肢の話につながることですが、どれだけ切開し、その手術の侵襲(しんしゅう)がどの程度のものになるのかをあらかじめ把握しておくことが重要で、手術の設計図を立てるために必要不可欠なものと私は認識しています。全ての治療を受ける動物達のため、その必要性をご家族が理解して、はじめて良好な治療ができるものだと信じています。

病院の2階には、フィジカルリハビリテーションルームが備わっています。整形外科的な治療を終えたまま、動かさないでいると関節は固まってしまいます(拘縮)。といって、サポートもなく地面を歩くのは、治療を終えたばかりの身体には負担となります。プールを使ったリハビリはそのためのもので、浮力を用い、関節は動くけども負担は掛からないという状態を作り出してくれます。
言葉が通じないものですから、安静に過ごすことを願っても、家ではどうしても動物は動いてしまうものです。それが元で再治療ということも以前はあったのですが、この設備を導入してからは、そのような事態は少なくなってきています。クリニックでたくさん運動して、家ではゆっくりしてくれていると、見守るご家族の気分もずいぶん楽になりますよね。
リハビリテーションは、デイケアで訪れる動物たちも使用しています。年齢を重ねてくると整形外科的疾患が増えてくるのは、人も動物も変わりありません。しかし動物の場合、動けないことがフラストレーションになることがあります。こちらでおあずかりして心と身体をケアすることが、ご家族の負担を減らし、また、人と動物の絆を守ることにつながっていくと考えています。

病気の早期発見としてのウェルネスプラン

当院では健康の記録、すなわち健康診断を非常に重視しています。過去の健康時の記録を参照することで、いつから病気が始まったのかを把握することが出来ますし、既病歴を包括した上で、その子にとって最良の治療をご提示出来ることも可能になります。また、病気ではなくとも、過去の点と点を線でつなぐことで、未病の段階で変化を発見することも可能になります。その変化を本物の病気としないために、ケアすることも可能になってくるのです。
健康な時の記録が残っていることが、いざという時のオーダーメイドの治療を可能にし、その子の命を守る助けとなることをご理解いただけたらと思います。

これから受診される飼い主さんへ

当院はエキゾチック動物専門の病院でもなく、外科専門でも心臓専門でも、一次・二次専門病院というわけでもありません。目に見えないものではありますが、私たちが目指しているのは、絆の専門病院なのです。世の中には、当院よりも大きな規模の病院はありますし、私よりも優秀な先生がたくさんおられるかもしれません。しかし、「あなたの家族のことを1番よく知っているのは、間違いなく私たち」だと、胸を張って言えるようにしていきたいのです。その思いが、ご家族と動物の幸せな絆をいつまでもつなげていく力になると考えています。

※上記記事は2017年12月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

宮﨑 務 院長 MEMO

  • 出身地:東京都
  • 趣味:テニス
  • 好きな本:『青が散る』(宮本輝)『太陽の子』(灰谷健次郎)
  • 好きな映画:ダイハード
  • 座右の銘:「頑張れば、必ず良いことある!」
  • 好きなアーティスト:Mr.Children
  • 好きな場所:高所からながめる遠くの景色

グラフで見る『宮﨑 務 院長』のタイプ

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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