見津 友啓 院長
TOMOHIRO MITSU
一般診療から短頭種の治療まで幅広く対応。言葉と資料を用いた分かりやすい説明で、飼い主さんと動物に安心してもらえる動物病院を目指す
麻布大学獣医学部獣医学科卒業。卒業後は、『パティ動物病院』で勤務を開始し、院長に就任し病院を引き継ぐ。

見津 友啓 院長
パティ動物病院
文京区/大塚/茗荷谷駅
- ●犬
- ●猫
動物への愛から始まった獣医師としての道

物心ついた頃から動物が好きで、小学生の頃にはすでに「動物に関わる仕事がしたい」と思っていました。麻布大学の獣医学部を卒業後、現在の動物病院で勤務を始め、院長として病院を引き継ぐことになりました。
当院では予約優先制をとっており、10時〜13時が6件、16時〜18時が4件の予約枠となっています。その合間には予約なしで来院される方もいるため、1日に約10件前後の動物を診療しています。鼻の短い犬種、いわゆる短頭種の呼吸トラブルを中心に、皮膚や歯の問題などの相談も多く、遠方から来院される方もいらっしゃいます。
短頭種の犬に寄り添う診療:見た目の可愛さと隠れたリスクへの理解

短頭種(ブルドッグ、パグ、チワワなど)は、見た目の可愛らしさとは裏腹に、健康面でさまざまなリスクを抱える犬種です。シワが多いため皮膚トラブルが起きやすく、鼻が狭いため呼吸が困難になるケースも多く見られます。また、喉の構造上の問題も呼吸に影響を与えます。
さらに、頭が大きく自然分娩が難しいため、出産は帝王切開が必要になることが多いのも特徴です。そういった理由から帝王切開に携わる機会もありますが、病気の動物を見送ることが多いこの現場で、命の誕生に関わる場面はとても印象に残ります。
このような短頭種の特性を理解しながら負担を減らす診療を心がけており、根本的な原因に向き合った治療を進めています。
診療への姿勢と大切にしていること

診療時には、動物と飼い主さんの状況を丁寧に見極め、何がその子にとって最善かを考えています。説明は背景を交えてわかりやすく伝え、口頭だけでなく資料も活用することで理解を深めていただけるよう努めています。また、診察で話した内容や治療内容は後日レポートにまとめてお渡ししています。
動物によっては、来院前にお薬を飲んで気持ちを落ち着かせてもらうこともあります。無理な処置は危険なので、安全に行えるよう工夫をしています。初めて動物を飼われる方には、生活の中で必要なことをその都度説明することもあります。また、高齢になったことで性格が変わる子や、認知症のような症状が現れることもあるので、状態に応じてアドバイスしています。
高齢動物やアレルギーへの対応、今後の挑戦
高齢の動物には標準治療と科学的根拠のある投薬を基本とし、外科手術が必要な場合は年齢で区切るのではなく、リスクとメリットを十分に評価した上で、最善の選択肢を飼い主さんと共に考えていきます。アレルギーが疑われる際には時間をかけた問診を行い、必要に応じて栄養管理やフード選びを行い、なぜこのフードが必要なのかも丁寧に説明します。
現在は分業制で専門性を深める時代となっていますが、飼い主さんや動物にとってみれば、通い慣れた病院で治療を受けたいと思われるのが常です。ですから、「普段通っている病院で診療が完結できること」を目指し、広く深い知識と技術を身につけていきたいと考えています。もちろん状況に応じて信頼できる専門病院への紹介も行っています。
これから受診される飼い主さんへ
当院では「説明の丁寧さ」を大切にしています。どんな些細なことでも構いませんので、気になることがあれば遠慮なくご相談ください。「こんなこと聞いていいのかな?」と思われる方もいらっしゃいますが、そうした疑問こそ診療のヒントになります。わかることはしっかりお伝えし、まだ解明されていないことは率直にお話しします。
院内のレントゲンや超音波検査機器は先進的なものを導入しており、精度の高い診断を提供できるよう整備しています。
ちなみに私自身、犬2匹と猫3匹を飼っています。犬は時々院内に顔を出します。8歳と2歳のやんちゃなコンビで、顔を合わすと喧嘩しています(笑)。猫は2歳の子が2匹と、学生時代から共に過ごしている12歳の子がいます。診療の際には、ぜひこの子たちにも会いに来てくださいね。
※上記記事は2025年7月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。
見津 友啓 院長 MEMO
- 出身地:富山県
- 出身大学:麻布大学獣医学部
- 趣味:クレー射撃
- 好きな映画:『フォレスト・ガンプ』
- 好きな場所:海と山
- 座右の銘:「面倒くさがらない」
見津 友啓 院長から聞いた
『短頭種気道症候群』
鼻の短いわんちゃんに多く見られる呼吸のトラブル
わんちゃんによっては、「がぁがぁ」や「ぜぇぜぇ」といった音を立てて、一生懸命に息をしようとすることもあります。夜になると、寝ている間に呼吸が止まってしまうこともあるんです。ただ、初めのうちはわんちゃんががんばって呼吸しているので、周りが気づきにくいことがよくあります。飼い主さんも「苦しそう」ということに気づかないことがあるので、獣医師のアドバイスも大切になります。
治療としては、お鼻や喉の狭くなっているところを広げてあげる手術が一般的です。そうすることで、わんちゃんがもっとラクに呼吸できるようになります。
予防については「これをすれば安心」というものはありませんが、あえて言うなら、体重管理がとても大切です。太ってしまうと、呼吸がさらに苦しくなってしまうことがあります。また、症状が進んでしまう前に早めに対処することで、悪化を防ぐことにもつながります。
放っておくと、年単位でじわじわ進行して、最終的には呼吸の限界を迎えてしまうことも…。突然のことが起きてしまう可能性もあるので、早めのケアがとても大事です。
この病気を説明するときによく使う例えに、「ストローにタピオカが詰まっているみたいな状態です。」と言うことがあります。タピオカを取り除かないとうまく飲めないのと同じで、呼吸の通り道を塞いでいる原因を取り除いてあげることが必要なんです。
グラフで見る『見津 友啓 院長』のタイプ
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どちらかというと 穏やかで明るく話しやすい先生 |
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穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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どちらかというと 穏やかで明るく話しやすい先生 |
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穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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