竹内眼科クリニック
台東区/蔵前/蔵前駅
- 眼科

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田中 章弘 院長への独自インタビュー
父への尊敬と抵抗、回り道をして獣医師
私が獣医師になったことについて、きっとみなさん、この病院を開業した「父の存在に影響を受けて」と思われでしょう。たしかに、小さな頃から父の診療を手伝うなど、私にとって動物と一緒に過ごすのは当たり前のことでした。ただ、男だから父の後を継がなければいけないと、そうした世の中の常識に抵抗してみたくなったんですね(笑)。そんな私が高校卒業後の進路として選んだのは、同じ理科系とは言え、早稲田大学の理工学部でした。
ところが、大学に入学してすぐ、私は大きな間違いに気づくことになりました。自分が思い描く将来は、「これではない」と思ったんです。そこでようやく、「獣医師になりたい」という気持ちが明確になり、すぐにでも大学を入り直そうと思ったのですが、思いがけず担任の先生に「待った」をかけられまして(笑)。とにかく卒業はするようにと説得され、大学4年生のときに予備校通いをし、早稲田大学の卒業と同時に日本獣医生命科学大学に入学したんです。
獣医師としてさまざまな経験を積み、日々の診療にいかす
大学で4年間学んだ後の学士入学ということで、私が獣医学部で学んだのは3年間、他の同級生たちと比べると、それは濃密な学生生活を送ることになりました。そして、大学卒業後はすぐに父のもとへ戻るのではなく、勤務医として修業を積みました。このときお世話になったのが、以前は新人獣医師を全員ボウズ頭にするような厳しい動物病院で(笑)。厳しい環境の中で鍛えられながら、本当にたくさんのことを勉強させていただきました。
一方で、大学卒業から10年ほどが経ったとき、もう一度大学に戻って「臨床繁殖学」を研究し、博士号を取得しました。分かりやすく言いますと、イリオモテヤマネコなどの絶滅危惧種に対する人工授精について研究していたのですが、このときに得た知識や経験が今、動物たちの体に負担の少ない不妊手術、去勢手術に大いに役立っていると感じます。
うち猫もいるんですが、それで去年、目のメラノーマ(癌)を見つけてくださったのもここの先生で、その対応は本当に優しかったです。余命幾ばくもない猫だったんですけども、こっちとしてみれば安楽死させたほうが良いんじゃないかとか、いろんなことを考えるんですけど、それを先生に相談して先生が「やるだけやってみましょう」「一緒にやってみましょう」ということを言ってくださったのですごく勇気づけられました。