げんき動物病院
世田谷区/下馬/学芸大学駅
- 犬
- 猫
- ウサギ
- フェレット
- ハムスター
医院情報は東京ドクターズ(株式会社アートブルー)が独自に収集したものです。診療科目や診療時間などにつきましては変更されている場合もございます。ご来院の際は念のため、各医院様へご確認ください。また、掲載情報の内容に誤りがある場合、もしくは情報の修正・新規登録をおこなう場合は『お問い合わせフォーム・その他のお問合わせ』よりお願いいたします。
浦野 利晃 院長への独自インタビュー
話すことができない動物のことを考え治療する事にやりがいを感じ。
医師であった父を通し、医療を身近に感じて育ちました。加えて、私の周りには子供の頃から動物が常にそばにいました。記憶にある限りでは、シェルティを4頭くらい飼っていたことから覚えています。その環境もあったのでしょう、さらに、話すことができない動物のことを考え治療することは、非常にやりがいのあることではないかと考えたのです。
学生時代、私はたびたびアメリカを訪れました。獣医療の本場であったアメリカで見聞を広めていく中で、卒業後は海外でキャリアを積むことを夢見ていたのです。ところが卒業を間近に控えた頃、東京大学のある先生にお会いしたことで、人生が変わりました。私はその先生の人柄と、取り組まれている治療の内容の双方に興味をおぼえ、東京大学の獣医外科学教室で獣医師としてのスタートを切る形となったのです。その後私は、兵庫県と奈良県の病院に勤務しました。このうち、奈良県にある中山獣医科病院は、脊椎外科、特に椎間板ヘルニアの手術で最も実績を残されていたクリニックであり、そこで得た経験は非常に大きかったと思っています。
『げんき動物病院』は、1996年に開院いたしました(東急東横線・学芸大学駅より徒歩約15分、東急田園都市線・三軒茶屋駅より徒歩約20分、東急バス・学芸大学付属高校停留所より徒歩約1分)。都内には大学病院が多くあり、学会で見知っていた先生方の多くも関東においででしたから、関西から再び出てくることに迷いはありませんでした。世田谷は住環境に優れ、それに合わせるかのようにペットを飼う文化がしっかりと根付いている場所でもあります。これは飼い主さんとこちらでお話をしていて、いつも実感することです。
椎間板ヘルニアの診療を専門として。
専門ということでは、脊椎外科、中でも椎間板ヘルニアの診療ということになると思います。椎間板ヘルニアは、抱っこをしてて急に「きゃん」と言うようになったりすると注意が必要です。ただ、現状としては、足に麻痺が起こってから気づかれる方がほとんど、ということになりますね。
椎間板ヘルニアの診療では、まず、除外診断をおこなうことになります。除外診断とは、骨折や腫瘍等々、それ以外の病気がないかを神経学的反射やレントゲン検査等で確認していくこと。実際に検査をしてみると、椎間板ヘルニアでないこともあるからです。この診査を経て、その疑いが濃厚な場合、一般的にはMRIによる検査が必要となりますが、緊急性のある場合には、脊髄造影検査をおこない、状態を確認してから迅速に手術をおこなうことになります。
脊椎に関してご紹介を受けることはもちろん多いのですが、私としては、このエリアの町医者であることを強く自覚しています。その意味において心掛けているのは、病気を治す方法は1つではなく、さまざまな選択肢を提案していくということです。
たとえば、今お話しした椎間板ヘルニアの場合も、相当程度症状が進行している場合には迅速に手術をおこなわねばなりませんが、軽症であれば、飲み薬で経過を見ていく選択肢もありますし、その飲み薬にしても、色々なものが考えられます。さらに言えば、検査についても同様です。人の場合でも、少し腰が痛いだけなのに、MRIを撮らなければダメ、と言われてしまうと戸惑ってしまいますよね。状況を正確に見きわめながら、その人に合った選択を提案していければと考えています。
浦野利晃先生は私にとって師匠のような存在。椎間板ヘルニアの手術も、飼い主さんに対する説明を重視する診療姿勢も、浦野先生から学ばせていただきました。