有賀歯科クリニック

有賀 庸泰 院長への独自インタビュー

対話を重視した歯科医療を提供すべく

子どもの頃から医療の世界には強い関心を抱いていました。私の父が歯科医師だったということもありますが、人の病気・健康に関わる仕事がしたいというのがあり、病気を単に治すことだけでなく、病気を未然に防ぐことの大切さに気づき、「予防医療」という考え方に強く惹かれるようになりました。歯科医師の道を選んだのは、まさにその「予防」が実践できる分野だからです。
大学卒業後は、杉並区西荻窪の『有賀歯科医院』で父とともに診療を始めました。15年以上の勤務を経て、2008年に国分寺にて自身のクリニックを開業。父の医院は完全自由診療でしたが、私は保険診療も取り入れ、多くの方に貢献できる形を模索しました。しかし、保険制度の枠組みの中では、望むような対話を重視した医療や、生活習慣に踏み込んだ本質的なアプローチが難しいと感じるようになりました。2022年に小平市鷹の台にて移転開業しました。

丁寧な対話を起点に、本質に迫る診療を

現在のクリニックでは、自由診療だからこそできる本質的な医療を提供しています。初診では時間をかけてお話をうかがい、患者さんが抱える問題、その背景や生活スタイルに目を向けることから始めます。なぜ悪くなったのか――その「根本原因」にたどり着くことを大切にしています。
例えば、歯を削って詰めるという処置は一見分かりやすく効果的に見えるかもしれません。しかし、本来は削らずに経過観察を行うほうが良い場合もあるのです。対話を通してその治療の選択肢をわかりやすく説明し、患者さんご自身が納得した上で治療方針を決めていく。このプロセスを経ることで、再発のリスクを抑えるだけでなく、ご自身の健康を見つめ直すきっかけにもなります。
材料や治療法の選択肢が豊富であることも自由診療のメリットですが、それ以上に、生活習慣の改善にまで踏み込めることが大きな利点です。口腔内の健康は、全身の健康につながっています。最終的には、より良いQOL（生活の質）や健康寿命の延伸を目指した医療を届けたいという思いで日々診療にあたっています。

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