山下 豊 院長
YUTAKA YAMASHITA
患者さんの歯を一本でも多く残したい
虫歯から噛み合わせまでお口の環境をトータルサポート
日本大学卒業後、同大学の附属病院で保存学教室歯内療法講座に所属し臨床経験を積む。その後厚生省(現・厚生労働省)の歯科診療所で診療をおこない、医長としての経験を経て1997年、山下歯科医院を開院(神保町駅より徒歩8分)。
山下 豊 院長
山下歯科医院
千代田区/神田錦町/神保町駅
- ●歯科
- ●矯正歯科
- ●歯科口腔外科
歯科治療で悩む方を救いたいという思いが原点
昔は歯科治療を受けるのはとても大変で、治療の順番を取ること一つにしても朝から並ぶ必要がありました。身内に歯で苦労した人がいたため、なんとかしたいという思いをずっと持っていましたね。家族や親類に医療関係者がいた訳ではないのですが、高校の時、人からの勧めもあり、歯科医師を目指すことを決意しました。
大学の時は保存学を専攻。特に専門に学んだのは神経をとって歯を残す、歯内療法学という分野です。大学の時の恩師がさまざまなことにチャレンジすることを勧めてくださった事もあり、大学院卒業後は虫歯や歯周病といった一般歯科診療のほかにも、矯正歯科の技術などさまざまなことを学ぶことができました。また、大学の卒業論文には歯の根の長さを測る根管長測定器という機器をテーマにしました。論文を書くだけでなく、実際に製品化もされるなど貴重な経験を積むことができましたね。院内には当時作られたものがまだ残っています。
大学卒業後はそのまま大学院で学び、その後は大学の附属病院で保存学教室歯内療法講座という所に所属し、臨床経験を積みました。そこから当時の厚生省(現・厚生労働省)の歯科診療所に移り、7年ほど省庁の職員の方々の歯科治療をおこないました。当時の橋本総理大臣が治療にみえるなど、貴重な体験をすることができましたね。歯科診療所で医長としてさまざまな経験を積んだ後、更なる経験と医療の向上をしたいと思い、独立を決意。1997年、ここ神保町で山下歯科医院を開院致しました。勤務医時代から大学の方には兼任講師として関わっていたこともあり、大学の講師と診療を両立できる今の場所を選びました(東京メトロ半蔵門線神保町駅 徒歩8分)。
虫歯や歯周病から噛み合わせまでお口のトータルケアを行う
当院を受診される患者さんは昔からこの地域にお住まいの方のほか、近隣にお勤めの方が多くいらっしゃいます。受診の際には、口コミなどご紹介でみえる方がほとんどですね。お勤めの方の場合、昼休みやお仕事の後など、受診できる時間も限られているため、時間がはっきりしていないと受診することが難しくなってしまいます。そのため当院の診療は、患者さんの利便性を考え予約制にしています。受診される患者さんの年代としては20代から50代位の方が多いですね。
診療科目はさまざまな治療に対応しています。虫歯や歯周病はもちろんですが、顎関節症の治療などで必要になる歯の噛み合わせの調整、状況によっては矯正治療もおこなうなど、お口の中を総合的に診ることを大切にしています。虫歯や歯周病などの治療で通われた方が、そのまま定期的なメンテナンスで通院される事も多いですね。開院後20年以上になりますが、お仕事を退職された後も埼玉から毎月メンテナンスに通ってくださる方もいらっしゃいます。かかりつけ医のように感じてくださっていて、とてもありがたいですね。
院内の治療ユニットには高い位置にモニターを設置。患者さんが寝ながらでも見ることができるように調整してあり、レントゲンや治療内容を解説したDVDなどの画像を見ながら説明を聞くことができるように配慮しています。こうした設備を活用して治療後にも歯磨きの仕方を説明するなど、患者さんにはさまざまなアドバイスをおこなっています。
また、特殊な治療としては、スポーツ歯学といって、スポーツマン向けのマウスピースの制作もおこなっています。既製品ではなく、お口の型を取り、選手一人一人に合わせてオーダーメイドで作る器具です。当院にはJリーグのJEFユナイテッドの、レディースチームの選手の方も何人かいらしているのですが、守備担当のディフェンダーの方がチームの得点王になったとご報告を頂いた時は嬉しかったですね。しっかりと結果を出すために頑張った選手の方にも感謝しています。
マウスピースは柔道やラグビーをおこなう高校生では義務化されているので、今後もニーズに応じてサポートしていきたいですね。スポーツをされていて噛み合わせが気になる方はご相談頂ければと思います。
歯を一本でも多く残す治療
治療の際には、患者さんの歯を一本でも多く残すことを目標にしています。患者さんがお歳を召されても、健康にいつまでも美味しく食べられることを目指したいですね。歯はなるべく残すようにしますが、状態の悪い歯は残しておいてもしょうがありません。どうしても残せない歯や、残すことでほかの歯に悪影響を与える歯は、患者さんにご説明をした上で抜くこともあります。その後はブリッジやご希望によってはインプラントなどの治療をおこないます。最近の方は特にお仕事が忙しいのか、歯が痛くなってから受診される方が多いですね。中には即抜かなければならない様な状態の方もいらっしゃいます。
以前、歯周病で歯がぐらぐらになり、全部の歯を抜かなくてはならない様な症状の進んだ状況で来院された患者さんがいらっしゃいました。ご希望をお聞きすると歯は抜きたくないとおっしゃいます。かなり厳しい状況でしたが、患者さんには「私も努力しますが、メンテナンスをしっかりとおこなってください。今までと同じではだめですよ。」とお話しし、治療を始めました。歯周病の治療と共に、歯をしっかりと固定する処置をおこない、歯のバランスが崩れていたので同時に噛み合わせの調整もおこないました。その結果、私の言葉を患者さんがしっかりと受け止め、頑張ってくださったこともあり、通院開始後10年経っていますが、今でも歯を抜かずに過ごされています。患者さんが、こちらのアドバイスにしっかり応えてくださったことがとても嬉しいですね。
これからも患者さんが健康に食べられる歯を残せるように、お口の中の環境づくりをサポートしていきたいです。
患者さんの希望に沿った治療を大切に
患者さんとお話する際には、まずどういった治療をご希望されているかをまずお聞きします。できる限り患者さんのご希望に沿った治療をしたいと思っています。ご希望は金銭面だけでなく、治療期間や歯をできるだけ抜きたくないなど、さまざまなものがあります。中には短期間で治して欲しいということもありますが、できないことはできないとはっきりお伝えした上で、応急処置をおこなうこともあります。ただ、患者さんの中には、痛みが収まってしまうと治療の途中で来なくなってしまう方もいらっしゃいます。先程お話した歯周病の場合には、歯科医師側の治療だけでなく、患者さんご自身も歯の大切さを自覚されることで歯を守ることができるのです。治療を中断されてしまうのは、お仕事などを優先してのことなのかもしれません。しかし、歯の治療は途中で中止しても良くなることは絶対にありません。何とかお時間を作って継続して欲しいと思いますね。
これから受診される患者さんへ
歯を長く保つには、まず、患者さんご自身でおこなう歯のブラッシングが大切です。1日3回磨いて頂くのが理想ですが、どうしても時間が取れない場合にはフロスや歯間ブラシなども併用して最低、夜寝る前の1度はしっかりと磨いてください。
その上で、年に1、2回は歯科医院でお口の中の状態をみてもらって、お口の中の状態をいい方向で長く保つようにして頂きたいと思いますね。当院は歯科医師会に所属していますので、区の無料検診制度にも対応しています。会社の方は健康診断で、お仕事をリタイヤされた方は千代田区が実施している歯科検診なども利用して、お口の健康維持をしてくださればと思います。当院は地下鉄の神保町のほか、竹橋や新御茶の水駅からもご来院可能です。歯に痛みがなくても、お口の違和感や出血など気になることがあれば、まずはお気軽にご相談ください。
※上記記事は2018年2月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
山下 豊 院長 MEMO
- 出身地:東京都
- 趣味:剣道
- 好きな本・作家:推理小説
- 好きな映画:オールジャンル
- 座右の銘・好きな言葉:和
- 好きな音楽・好きなアーティスト:オールジャンル(院内ではジャズなどを流しています)
- 好きな場所:手賀沼公園
グラフで見る『山下 豊 院長』のタイプ
穏やかで明るく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
穏やかで明るく話しやすい先生 | ||||
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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山下 豊 院長
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