精巣捻転の原因・症状とは?
精巣捻転(セイソウネンテン)の原因
精巣が精索(せいさく・血管や精管を含む束)を軸にねじれてしまい、血流が急激に遮断されることで起こる。思春期前後の男児に多く、夜間から明け方に発症することがしばしば見られる。精巣の支持構造に生まれつきのゆるさや形態的な特徴があると、精巣が回転しやすくなるとされている。乳児から成人まで幅広い年齢で起こり得るが、特に12〜18歳に多い病気である。
精巣捻転(セイソウネンテン)の症状
突然の強い陰嚢部痛で始まり、短時間のうちに精巣が急速に腫れてくる。痛みは腹部から感じられることもあり、吐き気や嘔吐を伴う場合も少なくない。少児では症状をうまく伝えられず「おなかが痛い」と訴えることで見過ごされることもある。発赤や腫れを伴うこともあり、精巣上体炎などその他の急性陰嚢症との区別が難しい場合もある。精巣への血流が6〜12時間途絶えると壊死に至るため、早期の判断と対応が極めて重要になる。
精巣捻転(セイソウネンテン)の治療
ねじれた精索をすみやかに元に戻し、血流を回復させるための緊急的な手術が行われる。すでに壊死が進んでいる場合は精巣の摘出も必要となる。反対側の精巣も同様の形態を持つことが多いため、予防的に両側を固定する処置が一般的である。診断がはっきりしない場合でも、救済の可能性を高めるために手術を優先することが推奨されている。
【受診科目】
- 泌尿器科
- 小児泌尿器科
※1人の医師がこの病気について述べています
医師に聞いた
精巣捻転の原因・症状・治療方法
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精巣(睾丸)の壊死を招く「精巣捻転」は早期治療が重要
精巣捻転とは名前のとおり、精巣(睾丸)がねじれてしまう(捻転)ことをいい、主に学童期の男子が発症しやすいとされています。睾丸がねじれると栄養が行き届かなくなり、壊死(えし)につながる可能性があるため、早急な治療介入(手術)が求められます。最悪の事態を回避するためには、精巣捻転が生じてから8時間以内に手術を行う必要があるため、保護者の方々にはぜひ、正しい知識のもとに対応していただきたいと思います。
精巣捻転を発症すると患部(睾丸)の痛みを自覚しますが、学童期の男子は自分の症状を正確に伝えることが難しく、睾丸そのものではなく「お腹が痛い」と訴えることもあります。このため、できるかぎり痛みのある部位の特定に努め、もしも痛みのある部位が睾丸なのであれば躊躇せずに救急車を要請してください。また応急処置として「睾丸を正面から見て、内側から外側に睾丸をひねる」ことで症状が改善する場合があることも覚えておいていただきたいです(Open book法)。
精巣捻転の治療は手術が第一選択となり、精巣捻転が生じた側の睾丸に対する治療が行われることが一般的です。しかし精巣捻転が起こった原因が先天性のものであれば、反対側の睾丸も精巣捻転を起こす可能性が高いといえます。このため手術の際は症状のある側だけでなく、両方の睾丸に対する治療を行うことが理想です。
みぞのくち腎・泌尿器クリニック
田中 晴郎 院長
- 川崎市高津区/溝口/溝の口駅
- 泌尿器科 ●腎臓内科 ●内科 ●性感染症内科