下肢静脈瘤の原因・症状とは?

下肢静脈瘤(カシジョウミャクリュウ)の原因

生まれつき静脈内の弁が生まれつき弱い人や、静脈壁がもろくなる高齢者に多くみられる疾患。長時間の立ち仕事、長距離旅行での長時間の座位、肥満や妊娠、外傷などによって症状の発生や悪化を引き起こす。

下肢静脈瘤(カシジョウミャクリュウ)の症状

足のむくみ、だるさ、つっぱり感など。長時間立ったままの仕事をしている人や、妊娠中の女性に多くみられる。

下肢静脈瘤(カシジョウミャクリュウ)の治療

潰瘍や合併症がみられない場合には、静脈血の逆流とうっ血を防止する弾力ストッキングを用いる。症状が強く出るような場合には、血管を固める硬化薬を静脈瘤に注入する硬化療法や、静脈を縛る、もしうは抜去、または異常な弁を修復する外科的療法、静脈を内側から焼いてしまうレーザー療法などがおこなわれる。

【受診科目】

  • 血管外科
  • 心臓血管外科

7人の医師がこの病気について述べています

医師に聞いた
下肢静脈瘤の原因・症状・治療方法

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生活の質を下げてしまう下肢静脈瘤は、日帰り手術で治療が受けられる

下肢静脈瘤には、足に悪さをしないタイプと足に負担をかけるタイプがあります。足に負担をかけるタイプは、患者さんにとって苦痛なことが多いタイプでしょう。人の身体には、静脈血管の中に血液逆流の防止弁が存在しています。日常生活において立ちっぱなしの仕事、遺伝性、妊娠・出産により、その防止弁が壊れてしまうと、足の静脈の血液が心臓に戻らなくなり、足の下方に血液が溜まるようになります。そして、足に負担がかかるという状態になるのです。
症状としては、血管に血が溜まることで血管がふくらんだりポコポコしたりします。また、足が重い、だるい、むくむという症状も目立ちます。静脈瘤は命に関わる病気ではないため、症状が出たことで命を落としたり足を切断したり、血の塊が体内のどこかに飛び、梗塞になることもありません。ただし、足の負担が出てきて、生活の質が落ちてしまう病気です。そのため、症状があり、おつらい場合は治療を受けることをおすすめします。
治療には、まずは医療用弾性ストッキングを装着することが選択されます。また、根本治療として手術も可能です。手術は、血管内カテーテルの治療のため日帰りで受けられます。手術は片足30分と短い時間で終わるため、患者さんにとって負担が少ない治療だと言えるでしょう。治療後は、その日のうちから歩いて帰ることが可能で、家事もできます。次の日からは、軽い仕事なら可能です。
静脈瘤は、日頃の生活を意識することで予防できます。立ちっぱなしにならないように適宜足を休めることも、予防の1つでしょう。

橋本 千尋 院長

さいたま静脈瘤クリニック

橋本 千尋 院長

  • 川口市/栄町/川口駅
  • 内科 ●循環器内科

足のだるさやむくみを解消

下肢静脈瘤とは、静脈の弁が壊れ、本来は心臓に戻っていく血液が重力によって下肢に戻ってきてしまうもので、血液が鬱滞(うったい)することで、だるさを感じたり、むくみなどの症状が起こるようになります。進行するとだんだんと肌が茶色くなっていき、時には潰瘍ができてしまい、感染症を起こすこともあります。静脈の弁が壊れる原因はいまだ解明されていないのですが、体質とも言われていますし、一概には言えませんが、立ち仕事をされている方に多いようです。
治療としては、弾性ストッキング、硬化療法、血管内焼灼術などがあります。硬化療法とは、蜘蛛の巣状もしくは網目状に浮いて見える血管を硬化剤の注射によって固めることで目立たなくするものです。弾性ストッキングは足を外から圧迫することで血液がたまるのを防ぐもので、だるさや足のむくみなどに有効なものです。血管内焼灼術は血管内にカテーテルを挿入し、静脈を焼灼してふさぐものです。症状はすみやかに改善することが多いです。

池生 京子 院長

目黒静脈瘤外科心臓内科血圧クリニック

池生 京子 院長

  • 目黒区/下目黒/目黒駅
  • 心臓血管外科 ●血管外科 ●外科 ●循環器内科 ●心臓内科 ●アレルギー科 ●代謝内科 ●糖尿病内科 ●漢方内科 ●内科 ●美容皮膚科

命に別状のある疾患ではない。が、治療によって生活の質は大きく向上する

「瘤」は、「こぶ」とも読めます。下肢静脈瘤とは、足の血管がこぶ状に膨らむものです。長時間、立ち仕事をされている方に多く、足に血が滞留することで物理的に血管が広がってしまうのです。静脈の中には所々に逆流を防止する弁が付いているのですけども、負担がかかりすぎるとこの弁が壊れ、本来は心臓に向かって流れていく血液が足の先の方に流れるようになり、さらに大きなこぶが生じることになります。症状としては、体表面の細かな血管が膨らんだ結果、蜘蛛の巣状に血管が広がっているのが目に見えるようになり、むくみや、足がだるい・重い、などの症状に加え、進行すると痛みを感じたり、皮膚に潰瘍が生じることもあります。
治療は、大きく分けて3種類あります。1つは、保存的治療と呼ばれるものです。就寝時に足を上げることも予防策となりますし、立ち仕事を減らすことも選択肢に入ってきます。それに加え、血の巡りをよくするために足を引き締める弾性ストッキングや着圧ストッキングを履いて、様子を見ていくのが保存的治療です。硬化療法とは、膨らんでる血管に注射をし、血管の内腔を癒着させ、こぶを潰してしまう治療です。それから手術として、血管内カテーテル治療があげられます。血管の中に針を刺し、逆流をしないようにする治療で、現在は日帰りでの手術が主流となっています。
下肢静脈瘤は、命に別状のある疾患ではなく、それが元で足を切断したり、歩けなくなるといったこともほぼありません。ただ、生活の質に大きく影響するものであることは確かで、治療を受けることでむくみやだるさ、痛みから解放されることになります。

河瀬 勇 院長

千葉静脈瘤・循環器クリニック

河瀬 勇 院長

  • 千葉市中央区/新千葉/千葉駅
  • 心臓血管外科 ●血管外科 ●循環器内科

病態を正確に把握し、適した治療法を選択することが大切

夕方から夜にかけて、足がだるくなったり、足がつる、といった症状が見られます。外見上では、ミミズ腫れのように腫れたり、色素沈着が起こったり、進行すると皮膚に潰瘍ができることもあります。
下肢静脈瘤の手術は、カテーテルによる焼灼術、あるいは医療用接着剤を用いた塞栓術が第一選択肢となります。焼灼術とはレーザーや高周波を用い、静脈瘤の原因である血管の内腔を焼いて血管自体を閉塞させるものです。これに対し、グルー治療とも言われる塞栓術は、医療用接着剤を注入して固めることで血液の逆流を止めるもので、最近になって保険適用となりました。2つの治療に大きな差はありませんが、強いて言えば、塞栓術は麻酔注射の機会が焼灼術に比べて少なく済むメリットがある反面、医療用接着剤へのアレルギーがある方には適応出来ないという面があります。いずれの方法を用いるにせよ、適応を慎重に検討し、その方に合った方法を選ぶということが大切です。

黒澤 弘二 院長

血管外科クリニック本厚木

黒澤 弘二 院長

  • 厚木市/中町/本厚木駅
  • 血管外科 ●美容外科 ●美容皮膚科

命に関わる病気ではないが、放置すると生活の質が大きく低下することも

下肢静脈瘤は、脚の静脈にある「逆流防止弁」が壊れてしまうことで起こる病気です。
本来、脚の静脈は重力に逆らって血液を心臓へ戻す役割を担っています。そのため、下肢の静脈には複数の逆流防止弁が備わっており、血液が少しずつ上へ戻る仕組みになっています。ところが、この弁が緩んだり、機能しなくなったりすると、血液が下へ逆流するようになります。すると、血液が脚の下の方にたまり血管が拡張します。水風船のように拡張した血管が表面に太く浮き出ると、いわゆる「コブ」として見えるようになります。これが下肢静脈瘤です。

初期にはほとんど症状がなく、見た目の変化だけの場合も少なくありませんが、数年単位で放置すると、むくみやだるさ、足がつるといった症状が現れます。さらに進行すると、よどんだ血液が足に溜まり続けることで皮膚に炎症が起き、色素沈着や湿疹、最終的には潰瘍といって皮膚に穴が開く状態に至ることもあります。重症度は1〜6段階に分けられ、一般的には2以上が治療の対象となります。

多くの患者さんでは血管のコブが目立ちますが、約2割は見た目では分かりにくく、超音波検査で初めて診断されるケースもあります。原因は一つに特定できないことが多く、遺伝性や立ち仕事、妊娠・出産、肥満など、血管に負担がかかる要因が重なって発症します。年齢とともに増える病気で、特に高齢になるほど多く見られます。

治療には、弾性ストッキングによる圧迫療法、カテーテル治療、硬化療法の三つがあります。圧迫療法は症状を和らげる方法で、根本治療ではありません。進行した場合には、血管を閉じるカテーテル治療や、細い血管に対する硬化療法が行われます。
下肢静脈瘤は適切な治療を行えば、多くのケースで一度の治療で改善が期待できます。命に関わる病気ではありませんが、放置すると生活の質が大きく低下するため、早めの受診が重要です。

浦濱 竜馬 院長

大宮静脈瘤クリニック

浦濱 竜馬 院長

  • さいたま市大宮区/桜木町/大宮駅
  • 血管外科

足のむくみやだるさが気になる方へ―下肢静脈瘤の症状と治療について

下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)とは、足の静脈が拡張し、こぶ状や蛇行して見えるようになる状態です。足の静脈には血液の逆流を防ぐ弁がありますが、この働きが弱くなると血液が足にたまり、静脈が広がることで症状が現れます。

主な症状
症状の現れ方には個人差がありますが、「足のだるさ」「重い感じ」「夕方に目立つむくみ」などをきっかけに気づく方が多くみられます。進行すると、痛みやかゆみ、夜間のこむら返りを感じることもあります。また、長期間放置した場合には、皮膚の色が変わったり、湿疹や潰瘍が生じたりすることもあるため、気になる症状が続く場合は早めの相談が大切です。

原因となりやすい要因
加齢による静脈弁の機能低下のほか、立ち仕事、妊娠・出産、遺伝的な体質などが関係すると考えられています。日常生活の中で少しずつ負担が積み重なることで発症するケースも少なくありません。

治療について
治療は症状の程度や生活への影響を考慮して検討されます。比較的軽い場合には、弾性ストッキングを用いた保存的治療が選択されることがあります。一方、症状が続く場合や進行している場合には、カテーテルを用いた血管内治療などが検討されます。この治療は、静脈の中から原因となっている血管を閉じる方法で、身体への負担は比較的少なく日帰りで行うことが可能です。治療内容や適応については、医師が検査結果をもとに丁寧に説明し、患者さんと相談しながら決定していきます。
下肢静脈瘤は命に関わる病気ではありませんが、日常生活の質に大きく影響することがあります。「年齢のせい」「仕方ない」と我慢せず、気になる症状があれば一人で悩まずに専門医へ相談することが大切です。

新藤 貴雄 院長

足の静脈瘤クリニック横浜院

新藤 貴雄 院長

  • 横浜市西区/北幸/横浜駅
  • 血管外科

夜間の“足がつる”症状が特徴的だが、別の原因で起こることもあるため、専門的な評価が不可欠

下肢静脈瘤は、足の静脈にある弁がうまく働かなくなることで血液が逆流し、下肢にたまってしまうことで生じる病気です。見た目としては血管が浮き出てコブのようになったり、皮膚の色調が変化したりすることが多く、こうした外見の変化をきっかけに受診される方が少なくありません。一方で、初期の段階では自覚症状に乏しいことも多く、気づかないまま経過するケースも見られます。

病状が進行すると、血液の逆流量が増え、むくみやだるさといった症状が現れるようになります。中でも特徴的なのが、夜間や明け方に起こる足のつりで、強い痛みを伴うことがあります。一般的なこむら返りよりも強く、日常生活や睡眠に支障をきたすこともあり、これをきっかけに受診される方も多くいらっしゃいます。さらに進行すると、痛みが長引いたり、皮膚のトラブルを伴うこともあります。

診断には主に超音波検査が用いられ、血管の状態や逆流の有無、重症度を詳細に評価します。これにより、手術が必要か、あるいは経過観察や保存的治療で対応できるかを判断します。なお、足のつりやむくみといった症状は、腰の疾患や運動不足など別の原因でも起こることがあるため、正確な診断のためには専門的な評価が重要です。

治療は症状や進行度に応じて選択されます。軽度の場合は注射による治療や弾性ストッキングの着用で症状の改善が期待できます。進行した場合にはカテーテルを用いた治療が行われ、近年では接着剤を使って血管を閉じる方法も普及しており、いずれも日帰りでの対応が可能です。

このように、下肢静脈瘤は早期には気づきにくい一方で、適切に診断し治療することで症状の改善が見込める疾患です。見た目の変化や軽い違和感であっても、そのままにせず、一度専門的に確認することが大切といえるでしょう。

清水 義夫 院長

立川静脈瘤クリニック

清水 義夫 院長

  • 立川市/柴崎町/立川駅
  • 血管外科 ●アレルギー科
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