山本 亘 院長
WATARU YAMAMOTO
1人ひとりの方の意思を尊重し
地域の環境面までを考慮して医療をおこなっていく
山本 亘 院長
千住中央診療所
足立区/千住大川町/北千住駅
- ●内科
- ●小児科
- ●心療内科
- ●精神科
- ●腫瘍内科
- ●消化器内科
- ●耳鼻咽喉科
- ●皮膚科
「人を助ける」という行為そのものを見て育ち、他の職業に就く気にならなかった
父がこの地で開業医をしていました。その父の背中を、「人を助ける」という行為そのものを見ていたからか、他の職業に就く気にならなかったのです。もちろん最初は自分には荷が重いと思ってました。でも人間とは不思議なもので、最終的には「嫌だ、嫌だ」と思ってる方に行くものなんですね(笑)。気になってるからこそ、そこに感情が出てくる。私もいつしか、「そこを目指さなければ」と思うようになっていきました。
私は医師として縁に恵まれていたのだと思います。医師となって最初に近くにいさせていただいたのが栗原先生で、先生は日本癌治療学会の会長まで務められた方です。私は栗原先生から「患者さんとはね…」という医師の心構えから教わることが出来ました。次に傍にいさせていただいたのが、今の日本癌治療学会の理事長である西山先生でした。先生はいわゆる基礎のスペシャリストであり、抗がん剤のイロハについて様々なレベルのことを教わりました。その西山先生とのつながりで、今度はヨーロッパに渡る機会も得ました。現地のがんセンターである『EORTC』という機構があるのですが、そちらの総長である先生が私を誘ってくれたのです。その後、昭和大学、埼玉医科大学で仕事を任せられていましたが、諸先輩方に恵まれたおかげで今の私があるという風に思っています。
『千住中央診療所』は来年(2015年)の6月に55年目を迎えます。大学にそのまま残ることも可能でしたし、他にも色々とお誘いを受けたのですが、丁重にお断りして父の診療所を継ぐという選択をしました。やはり、もともと私は、ここにたどり着くために勉強を続けていたようなものですからね。
腫瘍内科の経験を生かし、疼痛管理、精神的なケアまで行う
一般内科を標榜していますが、もともと私は腫瘍内科に所属していました。腫瘍内科とはまず、その患者さんに外科的な処置が必要か否かを最初に判断する立場にあります。またそれとともに、外科でこれ以上のことが出来ないというケースにおいて、その後のフォローを担うという役割を担っています。今でいう総合診療科の一歩に進んだ形かもしれません。最初の振り分け等はもちろんのこと、最後まで見続けていくという点がこの科の特徴です。その意味において、私の仕事は本質的には勤務医時代と何ら変わりません。疼痛管理もすれば、精神的なケアもおこなう。癌で悩まれてる方の中には精神的な症状をきたす方が少なからずいらっしゃいますので、そちらのケアも欠かすことは出来ません。
今後は“癌を理解”し、相応の経験を積んだ医師の存在が、地域医療にも必要になってくるものと思われます。
1人ひとりの方の意思を尊重することが何よりも大切
患者さんが苦しいと来られたら、自分の知識を使って治して差し上げる。それが自分の及ばない範囲であれば、すみやかに該当する医療施設へとお送りする。診療所以外のなにものでもなく、主治医として駆け込んできた方をただ治すことに全力を尽くすのみです。
私は1人ひとりの方の意思を尊重することが何よりも大切なことだと考えています。家で最期を迎えたいというご希望であればなるべくそれに沿うように。病院に行きたいという方には病院を紹介する。私は父が48歳の時の子供ということになります。「いつか父が亡くなるかもしれない」という認識は、子供の時分から頭の隅にあったことでした。だからか、人間の生き死にについての意識が周りよりも過分にあったのかもしれません。患者さん、あるいはご家族の意向をないがしろにすることがあってはならない。人としてそれは非常に大切なことだと考えています。
環境面までを考慮して医療をおこなっていけるのは地域医療の特徴の1つ
暑くなってきますと、「水分をとってください」ということが言われますよね。ただそれは、塩分を充分に摂れてるという前提があっての話だということを認識ください。数年前より夏場に心不全で倒れるケースが多く見られますが、その要因の1つとして考えられるのが、高齢の方の水分の摂り過ぎと思われるのです。私がしつこく言うものですから(笑)、この辺りの方は塩分を摂るようになってきていて、結果として救急車の出動はずいぶんと減ったように感じています。
同じ足立区であっても、ここ千住とその他の地域では温度や湿度に違いがあります。医療に直結する部分では、インフルエンザ等の流行のスピードも地域によって差が出てきます。そうした環境面までを考慮して医療をおこなっていけるのは地域医療の特徴の1つであり、地域の医者の存在理由はそこにこそ発揮されると言っていいでしょう。
これから受診される患者さんへ
当院では遺伝子検査を取り扱っており、ご希望される方にご案内をしています。遺伝子レベルでの研究に携わってきた経験を活かし、検査の内容と、その結果からわかることを詳しく説明させていただきます。
健康管理は医師がおこなうのではありません。医師はそのお手伝いをさせていただく存在であり、大切なのは患者さんご自身の日頃の心掛けということになります。これをさかさまにして、皆さんがある程度自分で管理出来ていれば、私の出番はないということになります(笑)。ですが、医師としてはむしろそうした状況を望むべきでしょうね。
※上記記事は2014.7に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。
山本 亘 院長 MEMO
- 生年月日:1966年
- 出身地:東京都
- 趣味・特技:ビリヤード
- 好きな本:市川拓司の本
- 好きな映画:イルマーレ
- 座右の銘:馬鹿であるほど努力する
- 好きな音楽:ロック
- 好きな観光地:出雲
グラフで見る『山本 亘 院長』のタイプ
エネルギッシュで明るく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
エネルギッシュで明るく話しやすい先生 | ||||
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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