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田丸 新一 院長

SHINICHI TAMARU

糖尿病・内分泌疾患の診療と研究の経験を生かし、生活習慣病から内分泌疾患、甲状腺疾患、骨粗しょう症まで幅広く対応。今後は在宅医療にもさらに注力し、地域医療に貢献していく

自治医科大学医学部を卒業後、高知県県立中央病院や沖の島へき地診療所所長、本山町国保嶺北中央病院内科医長を歴任。東京医科大学病院 糖尿病・代謝・内分泌内科で助教を務め、大学院では二次性高血圧の機械学習モデル研究により医学博士を取得。山王病院 糖尿病内分泌代謝内科 副部長、東京医科大学病院 糖尿病・代謝・内分泌内科の助教を歴任。2025年4月1日より『はごろも内科小児科』の院長として新たなスタートを切る。

田丸 新一 院長

田丸 新一 院長

はごろも内科小児科

立川市/羽衣町/西国立駅

  • ●内科
  • ●糖尿病内科
  • ●内分泌内科
  • ●代謝内科
  • ●小児科
  • ●訪問診療
  • ●健診・検診

患者さんの生活に大きく貢献できる「糖尿病」に魅力を感じた

田丸 新一 院長

幼い頃から好奇心が強く、特に人体や病気に興味を抱いていました。親族に医師はいませんでしたが、身体の仕組みを調べることが好きで、その延長で医師という職業にも魅力を感じるようになりました。その後、自治医科大学に進学しました。高知県のへき地では、医療が行き届いていない地域で重症の糖尿病患者さんと多く出会い、生活介入による血糖値の改善を経験しました。この時、糖尿病治療のやりがいや可能性に気づきました。また、糖尿病管理が心筋梗塞や脳梗塞の予防につながるエビデンスが注目され始めた時期でもあり、患者さんの生命予後改善に大きく貢献できると強く感じ、糖尿病を専門に選ぶ決心をしました。高知県での勤務後は東京医科大学病院で約10年間臨床や研究を積み重ね、経験を深めました。その後、キャリアの節目を考え、開業を視野に入れるようになりました。当初は訪問診療を中心に始める予定でしたが、外来診療も兼ねた現在の医院に縁があり、総合的な診療を行える環境で院長として新たな挑戦を始めることになりました。

生活習慣病から在宅医療まで幅広く対応

田丸 新一 院長

当院では、糖尿病・高血圧・脂質異常症といった生活習慣病をはじめ、内分泌疾患、甲状腺疾患、骨粗しょう症など幅広い疾患に対応しています。また、在宅医療、健康診断、予防接種にも力を入れています。

以前は、前院長が高齢のため外来診療の時間を短縮していましたが、現在は診療時間を拡充し、より多くの患者さんに対応できる体制を整えています。また今後は特に在宅医療にも注力することを考えています。

地域の方とのつながりを実感した、高知時代の訪問診療

田丸 新一 院長

高知県にいた頃、数多くの訪問診療を経験しましたが、特に印象に残っている患者さんがいます。卒後3~4年目、高知県の山間部の病院に勤務していました。訪問先は病院から車でさらに1時間ほど山を登り、そこから木の棒を持ち、長靴を履いて30分ほど歩きます。なぜかと言うと、その地域ではまむしが非常に多かったため、棒で地面を叩きながら慎重に進む必要があったからです。山を越え、川を下り、途中で川の水を飲みつつ歩き続けると、ようやく患者さんの家にたどり着きます。その家には、約100歳の女性一人で住んでいました。なぜここで一人暮らしを続けるのかと不思議に思いましたが、その場所がその方にとって都会で生活するよりも快適な場所だったのでしょう。ヘルパーや訪問看護スタッフも同じ道を通って訪問していると知り、とても感慨深い思いでした。多職種で一人の患者さんを支える地域ならではの医療がありました。当然、携帯の電波は全く届かず、自然の中でさらに孤立したような環境でした(笑)。

さらに、離島での訪問診療も行いました。その島は崖の上にそびえるような独特な地形で、家に行くのも階段をひたすら登っていくようなところでした。島では地域の方々が温かく迎えてくださり、訪問先で採れたての刺身や猪鍋を振る舞っていただくこともありました(笑)。こうした地域の方々との交流を通じて、医療活動だけでなく人と人とのつながりの大切さを深く感じました。自然豊かな環境の中での診療は身体的、精神的には大変な面もありましたが、非常に貴重な経験であり、今の診療の元になっていると思います。

インスリンを使用している患者さんの管理もしっかり行っていきたい

在宅医療においては当院では、疾患に関わらず幅広い患者さんを受け入れていきたいと考えています。特に、インスリンを使用している血糖管理が困難な患者さんの管理についても対応が可能です。糖尿病患者は低血糖や様々な疾患のリスクを考慮することが重要ですが、当院ではその管理を徹底して行っています。

また、終末期医療にも力を入れ、患者さんが最後まで自宅で家族とともに安心して過ごせるよう、積極的に看取りの支援も行っていきたいと考えています。

これから受診される患者さんへ

改めまして、今年の4月から『はごろも内科小児科』の院長になりました田丸新一です。地域の生活習慣病を中心に診療してきた経験や、大学病院で糖尿病や内分泌疾患といった専門的な病気の診療・研究を行ってきた経験を生かし、地域医療に貢献していきたいと考えています。病院へ行く際には、不安を感じる方も多いのではないかと思います。そんな患者さんの不安を少しでも軽減できるよう、診療では「正確な情報をお伝えすること」を大切にしています。現在の症状や状態をしっかり説明し、なぜその治療が必要なのか、丁寧にご説明することを心がけています。

また、患者さんとの会話を大切にし、病気の話だけでなく、どんな生活をしているのか、ご家族やお食事、そしてお仕事など、生活背景についても伺うようにしています。このようにして患者さんとの信頼関係を築くことで、「この先生は自分のことを理解しようとしてくれている」と感じていただき、安心していろいろとお話ししていただけると実感しています。その会話の中から治療につながるヒントが見つかることも多いのです。

特にご高齢の患者さんを診察する際には、できるだけ身体に触れる機会を設けるようにしています。例えば、診察室の椅子に座る際に腰に手を当てたり、聴診時に肩に触れたりすることなどを心がけています。そうした触れ合いが、患者さんに安心感をもたらすと考えています。今後は在宅医療や健康診断業務にも積極的に取り組んでいきますので、どうぞお気軽にご相談ください。

※上記記事は2025年4月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。

田丸 新一 院長 MEMO

総合内科専門医 /糖尿病専門医 /内分泌代謝科専門医

  • 出身地:新潟県
  • 出身大学:自治医科大学医学部
  • 趣味:スポーツ観戦、美味しいものを食べること
  • 好きな作家:松本清張
  • 好きな映画:『スター・ウォーズ』
  • 好きな言葉・座右の銘:「明日死ぬかのように生きよ。永遠に生きるかのように学べ」

田丸 新一 院長から聞いた
『肥満症』

男性の約3割、女性の約2割が「肥満」に該当

肥満は、摂取エネルギーが消費エネルギーを上回り、脂肪が蓄積されることで引き起こされる疾患です。このほか、食欲を抑えるホルモン(レプチン)の作用が低下する場合も原因となります。日本ではBMI25以上が肥満と定義され、男性の約3割、女性の約2割が該当するとされています。肥満は糖尿病、脂質異常症、高血圧症、心筋梗塞、非アルコール性肝炎、さらに一部のがんなど、多くの疾患との関係が深く、健康維持のためには適切な対策が必要です。治療法には食事管理があり、極端な糖質制限は避けつつ、炭水化物・タンパク質・脂質をバランスよく摂取することが重要です。有酸素運動の実践はもちろん、筋力トレーニングも推奨されています。特に女性の場合は、年齢とともに骨密度が低下していきますので、筋力トレーニングをおすすめしたいですね。昨年(2024年)から、重度肥満症に対する新しい治療法として、保険適用された注射薬「ウゴービ」が利用されるようになりました。決められた施設でしか使用できないのですが、こういった注射を使うことで体重を減らすという治療法も出てきています。専門医の指導のもと、安全に治療を進めることが求められます。美容目的での使用が社会問題となった過去を踏まえ、専門医療機関での適切な利用が重要です。

グラフで見る『田丸 新一 院長』のタイプ

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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