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頼 建守 院長

KENSHU RAI

西洋医学と東洋医学の融合
経絡腹診で一人ひとりに合う漢方医療を

慶應義塾大学医学部卒業後、同大学病院で産婦人科医として数多くの臨床経験を積む。東洋医学の漢方と鍼灸による治療に感銘を受け、北里研究所東洋医学総合研究所漢方科で基礎から学び、新宿海上ビル診療所(現 つるかめクリニック)の漢方科・婦人科の担当医として従事。2013年、新宿駅近くに『漢方医療 頼クリニック』を開院。

頼 建守 院長

頼 建守 院長

漢方医療 頼クリニック

渋谷区/代々木/新宿駅

  • ●婦人科
  • ●アレルギー科
  • ●漢方内科

産婦人科から東洋医学を取り入れた漢方医療へ

頼 建守 院長

私は台湾出身で、父が内科と眼科の専門医として開業していました。当初は兄が家業を継ぐため勉強していたので、私は台湾大学で化学を専攻していましたが、兄が医師にはならずに薬学科の研究を続けたので、両親の意向もあり来日して慶応義塾大学医学部に入学しました。そこで一から医学について学び、卒業後は同大学病院に入局、外科的治療もできて総合的に診ることのできる産婦人科を専門に励みました。こうして医師となったのですが、当直の日々が続く中で腰を悪くしてしまい、椎間板ヘルニアと診断されました。約1年半、整形外科で神経根ブロックなどの治療をしましたが、なかなか症状が良くならず、半年間療養で台湾へ帰国した際に、台湾・中国医薬大学の漢方や鍼灸を専門にしている先生に診て頂いたところ、わずか2ヶ月で症状が改善したのです。東洋医学の素晴らしさに触れ、台湾療養中に中医(漢方と鍼灸)の勉強をし、日本へ戻ってからは、北里研究所東洋医学総合研究所で丁先生にご指導頂き、漢方科で学びました。その後、新宿海上ビル診療所(現 つるかめクリニック)の漢方科・婦人科の担当医として約10年間務めました。その間に、内科や消化器内科など漢方を処方する上で必要な勉強を続け、製薬会社が主催する糖尿病、生活習慣病などの勉強会にも積極的に参加し、診療に取り入れてきました。
2013年、新宿駅近くに漢方医療 頼クリニックを開院。自宅からも近く、大学が信濃町にあって住み慣れていたこともあり、これまでお世話になったつるかめクリニックと医療連携がとれればと思い、新宿での開院に至りました。近くには漢方薬の処方ができる薬局もあり、患者さんにとっても利便性がよく、通いやすい場所だと思います。

西洋医学と東洋医学の両面からのアプローチ

頼 建守 院長

西洋医学で産婦人科を学び、中医の良さを身をもって実感した自身の経験から、これまで学んできた西洋医学に東洋医学を取り入れた診療をおこなっています。現在、医師が東洋医学の漢方と西洋医学のお薬を同時に処方できるのは、唯一日本だけです。日本では、東洋医学も西洋医学も保険診療で同時に治療を受けることができます。
漢方医療を入り口に来院される患者さんがほとんどですが、保険診療が適応できる漢方は140種類ほどと決まっていて、漢方で全ての病気を治せるわけではありません。症状の軽い方は、漢方だけでもかなりの改善が見込めますが、糖尿病、高脂血症など慢性的な疾患を患っている方は、漢方の服用だけで治すのは難しく、そういった患者さんへは西洋医学の検査も取り入れてデータを見ながら、西洋医学の診断基準にのっとって治療を進めています。診断基準の数値からかけ離れている症状の重い患者さんへは漢方だけで治りますと言い切ることはできませんので、漢方と西洋医学のお薬を併用して頂いています。症状がある程度改善されてから、西洋医学のお薬の量を減らしていくなど都度調整をおこない、飲む種類のお薬を最小限に、身体への負担の少ない漢方メインの服用へと切り替えていきます。
症状により漢方服用の期間は様々で、急性疾患の場合は短期間の服用で完治する場合もありますが、慢性疾患の場合は、ある程度の期間を必要とします。継続的に服用を続けると症状が改善するだけでなく、体力の増加や風邪をひきづらくなったなどの免疫力の増加を実感される方が多く、長い方で20年以上漢方を服用されている方もいらっしゃいます。また、保険診療で認められている漢方以外の生薬を使用したほうが効果的だと診断した場合は、自費診療になりますが煎じた漢方も処方しております。お子様向けの調合もおこなっていますので、お気軽にご相談ください。

鍼灸も取り入れ、より良い医療を目指す

ここ数年、カナダや台湾などの医師と国際的に交流する機会が増えて、日本独自の手法である「腹診」の良さを知って頂くための講演もおこなっています。近年のヨーロッパやアメリカの研究で、鍼灸は免疫疾患や急性疾患に効果的だというデータがありますが、日本では鍼灸は保険診療外ですので、鍼灸を診療に取り入れている医師は多くありません。今後は、より良い医療のため、経絡と漢方に鍼灸を取り入れた診療もおこないたいと思っています。鍼灸も治療の選択肢の一つとして、多方面からアプローチすることでより効果的な治療を提供することができると考えています。また、クリニックの診療以外では、漢方研究の第一人者である藤平先生が発足した藤門会の第三代会長を務めております。40年以上続く由緒ある集まりで、仲間と一緒に漢方の古典の勉強をしながら臨床に活かす方法についての研究を続けています。

これから受診される患者さんへ

当院にいらっしゃる患者さんの中には、漢方を飲めば良くなると思っている方が多くいらっしゃいます。しかし、病気を治すためには、漢方だけに頼るのではなく生活習慣の見直しが必要です。当院では陰陽に基づく正しい生活の仕方、正しい養生について詳しくお話をさせて頂いています。現代は「飽食の時代」とも呼ばれ、身体が必要としている以上に食物を摂取し過ぎている人が多く、食べる要求が強い人も多くいらっしゃいます。どんな食べ物であれば身体への負担を減らすことができるのか、どんな食べ物が食養になるのかなど、医師である以上、生活面でもしっかりサポートをしていきたいと思います。医療は医師一人の舞台ではありません。患者さん自身の頑張りも不可欠ですので、患者さんご自身が普段の生活でできることを上手に指導していきたいと思います。漢方医療を求めて当院にお越しになる全ての方に、東洋医学と西洋医学の両方の良いところを用いて、いつまでも健康でいて欲しいと願っています。

※上記記事は2019年4月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

頼 建守 院長 MEMO

  • 出身地:台湾
  • 趣味:漢方の古典の本を勉強すること、美味しいものを少し食べること
  • 好きな本:医学書、スポーツ関連の雑誌、美食ガイド
  • 好きな映画:アクション系
  • 好きな言葉・座右の銘:『知足第一乐,健康第一富』(自分の現状に満足できることが一番の幸せであり、健康であることが一番の宝である)
  • 好きな音楽:クラシック
  • 好きな場所:温泉

グラフで見る『頼 建守 院長』のタイプ

どちらかというと
穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

どちらかというと
穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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