中野通り やまさきクリニック
山嵜 武 院長の独自取材記事
「話を聴くこと」を大切に。自分らしく生きやすくなるよう、誠実な精神医療を提供
山嵜 武 院長ヤマサキ タケシ
千葉大学医学部 卒業。東京医科歯科大学附属病院、都立多摩老人医療センター、国立精神神経センター国府台病院、都立広尾病院、井之頭病院、多摩中央病院(副院長)を経て、2025年4月、『中野通り やまさきクリニック』を開院(JR中央線・総武線/東京メトロ東西線「中野駅」より徒歩5分)。
心の世界を探究したいという思いが原点
精神科医を志したのは、子どもの頃から人の心に強い興味を持っていたことが大きな理由です。家族や友人がなぜそのような言葉を発し、なぜそのような行動を取るのか。「どうしてだろう?」と考えることが好きな子どもでした。ならば、その興味を仕事にしたいと思ったのが、最初のきっかけだったように思います。
一方で私は、映画や小説、音楽などの芸術も好きでした。若い頃は自分自身が何かを表現する側になりたいと思ったこともありましたが、芸術家や表現者の中には心の苦しさを抱える方も少なくありません。自分がその道に進むのではなく、そうした人たちを支える立場になりたいという思いも芽生えたのです。医学部へ進学する時点で、すでに精神科医になる気持ちは固まっていました。実際に医学部で学ぶ中でもその思いは変わることなく、卒業後は精神科の道へ進みました。
大学病院や精神科病院、総合病院で経験を重ね、精神科救急や訪問診療、産業医業務など幅広い診療に携わってきました。その中で、自分らしい診療を実践できる場を持ちたいと考えるようになった頃、ご縁があって前田先生からクリニック継承のお話をいただきました。
前田先生とは同じ医局の出身で、カウンセリングを重視する精神科医という共通点もありました。数年にわたる話し合いを経て、長年地域に根差して診療を続けてこられた前田クリニックを継承し、2025年に『中野通り やまさきクリニック』として新たなスタートを切ることになりました。
カウンセリングを学び続けてきた精神科医として
精神科医になった当初、私は少し驚いたことがありました。精神科というと、カウンセリング(サイコセラピー)を中心に行うイメージを持っていたのですが、実際の現場では診断や薬物療法が中心で、サイコセラピーの技術を専門的に学ぶ機会は決して多くなかったのです。
もちろん診断や薬物療法は大切です。しかし私は、患者さんの話を丁寧に聴き、その人自身を理解していくことも同じくらい重要と考えていました。そこで自ら学びの場を求め、精神分析的精神療法の研鑽を積んできました。師と呼べる先生方や仲間との出会いにも恵まれ、20年以上にわたって学び続けています。
また、トレーニングの一環として、私自身がサイコセラピーを受ける立場も経験しました。実際に受け手となることで、その効果や心の変化を身をもって知ることができました。さらに本場で学びたいという思いから、ニューヨークの精神分析研究所へ短期留学した経験もあります。
こうした経験を通して感じたのは、「話を聴く」という行為は決して簡単ではないということです。ただ話を聞くだけではなく、その背景にある思いや感情を理解しながら対話を重ねていく。そのための専門的な訓練を積んできたことは、現在の診療における大きな土台になっています。
幅広い世代が訪れる、相談しやすいクリニックを目指して
当院は中野駅北口から徒歩圏内という利便性の高い場所にあります。複数路線が利用できる交通の良さもあり、地域の方だけでなく、通勤・通学の途中に受診される方も少なくありません。
患者さんの年齢層は非常に幅広く、10代から働く世代、中高年の方までさまざまです。大学や専門学校が多い地域でもあるため、学生の方の相談も多くあります。また、外国人の方が受診されることもあり、実に多様な背景を持つ方々が来院されています。
症状としては、うつ状態、不安症状、パニック症状、不眠、適応障害などが比較的多く、学校や職場、人間関係に関する悩みを抱えて来院される方も少なくありません。精神科や心療内科に対して敷居の高さを感じる方は少なくないでしょう。そのため、院内はできるだけ医療機関らしさを強調しすぎないよう、明るく落ち着いた空間づくりを意識しました。私自身、診察の際には白衣を着用せず私服で対応しています。少しでも緊張せず、自然体でお話しいただきたいという思いからです。
一人ひとりに合った治療を一緒に考えていきます
カウンセリングを重視している一方で、必要な場合には薬物療法も行います。薬を漫然と処方するのではなく、その方の状態に応じて適切な量を見極め、調整していくことを大切にしています。
また、訪問看護や保健所、福祉サービス、介護サービスなど地域の支援機関とも連携しながら、患者さんを総合的に支えていくことも心がけています。
保険診療ではどうしても限られた診察時間になりますが、その短い時間の中でも、ただ症状を確認して薬を出すだけでは終わらせたくありません。長年にわたりサイコセラピーを学び、数多くの対話を重ねてきた経験を活かし、限られた時間の中でも患者さんの思いや背景に目を向ける診療を行っています。
さらに、より深く自分自身と向き合いたい方のために、専門的なサイコセラピーの時間も設けています。病気の治療だけでなく、人間関係や生き方、自分らしさについてじっくり考えたいという方にもご利用いただけます。
これから受診される患者さんへ
日々の診療で私が最も大切にしているのは、患者さんが安心して話せる雰囲気づくりです。
精神科や心療内科では、相談内容そのもの以上に、「話しても大丈夫だろうか」という不安を抱えて来院される方が多くいらっしゃいます。そのため、上から目線にならないこと、取り調べのような冷たい診察にならないことを常に意識しています。一人の人間同士として対話する姿勢を大切にしています。
初診では十分に時間を取り、困りごとや悩みを丁寧に伺います。その時点で考えられる見立てや治療の選択肢についても、できるだけわかりやすくお伝えするよう心がけています。再診時も限られた時間の中でしっかりお話を伺い、治療方針や薬の調整について納得いただけるよう話し合いを重ねています。
心の不調や生きづらさを感じていても、「こんなことを相談していいのだろうか」と受診をためらう方は少なくありません。しかし、悩みの内容に大小はありません。また、病気の治療だけでなく、人間関係や将来への不安、自分らしい生き方について考えたいという相談でも構いません。
私は答えを提供するというよりも、その方と一緒に考えていくことを大切にしています。どのような悩みであっても、まずは安心してお話しいただければと思います。皆さんのお力になれるよう、これからも最善を尽くしてまいります。
※上記記事は2026年5月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。
山嵜 武 院長MEMO
- 出身地:
- 福岡県
- 出身大学:
- 千葉大学医学部
- 趣味・特技:
- トライアスロン、トレイルランニング
- 好きなこと:
- 「自然の中で体を動かしてリフレッシュするのが好きです」
- 好きな観光地:
- ニューヨーク
- 好きな言葉・座右の銘:
- 「清濁併せ吞む」
中野駅徒歩5分、薬と対話の両面から支えるこころの診療
中野通り やまさきクリニックは中野駅から徒歩5分。山嵜武院長は、薬の処方だけでなくカウンセリングも大切にし、一人ひとりの悩みや背景に寄り添います。リラックスして話せるよう配慮された院内で、必要に応じた専門医療機関への紹介も行っています。
中野駅徒歩5分、薬と対話の両面から支えるこころの診療
中野通り やまさきクリニックは中野駅から徒歩5分。山嵜武院長は、薬の処方だけでなくカウンセリングも大切にし、一人ひとりの悩みや背景に寄り添います。リラックスして話せるよう配慮された院内で、必要に応じた専門医療機関への紹介も行っています。