小岩駅前診療所

菅野 公司 院長への独自インタビュー

父と同じ歯科医師を志し、医師の道へ

父がこの2階で歯科医をしていました。ですから当時は歯科を継ぐことしか頭になかったんです。それで歯科大に進みはしたものの、5年生くらいのときから考えが変わり医師を目指すようになりました。歯科的な知識と、技術の習得は医師としても必要と考え、通常通り、卒業して歯科医師免許を取得しました。それからは父の診療所を手伝いながら受験勉強に励みました。考えてみれば私は学生を12年やったことになるんですね（笑）。
医師となってからは食道外科を選択しました。食道外科は、首、胸、お腹と、外科と呼ばれる科の中では扱う範囲の最も大きい科だと言えます。相応の技術と知識が求められ、手術となれば長時間に及ぶものが多い分野です。大変と言えば大変ですが、だからこそのやりがいを感じ、この科を専門としたということになります。
『小岩駅前診療所』は1996年に開院しました。専門である消化器疾患の検査と治療を始めとし、内科、外科、肛門科、および、当院まで通うことが困難な皆様を対象に在宅医療をおこなっています。

開業医に求められる役割と使命

私は開業医となる前の3年半という期間を救命救急センターで過ごしました。救命救急というのは、私のような消化器外科から脳外科、小児科、産婦人科と、その道の専門家が集って作られた科ということになります。当然、患者さんの症状も多岐に渡るわけであり、自分の専門だけを診ていればいいというものではありません。私の場合、開業医となる前にそこで枠を飛び越えた経験をさせていただいたということになります。
開業医＝かかりつけ医に求められるものもある種、救命救急に似たところがあります。要するに、「私はこれだけしか診れません」というのでは困るわけです。全てを診れて、なおかつ自分の範疇を越えると判断した場合には専門医の元へと速やかに紹介する。もちろん、自分が出来ることは過不足なく出来るように修練しなければなりません。それこそが開業医に求められる役割であり、使命であると言えるでしょうね。

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