鼻涙管閉塞の原因・症状とは?
鼻涙管閉塞(ビルイカンヘイソク)の原因
目から鼻へと抜ける涙の通り道(鼻涙管)が閉じ、涙が鼻へと入っていかない状態。先天性のもの(鼻涙管の形成異常)と、鼻炎や蓄膿症、ポリープなどの鼻の病気でおこる後天性のものとがある。
鼻涙管閉塞(ビルイカンヘイソク)の症状
常に目がうるんでいて、涙がとまらなくなる。目やにが出ることもある。痛みはともなわない。
鼻涙管閉塞(ビルイカンヘイソク)の治療
ブジーという細い針金で閉塞部を広げる処置がおこなったのち、シリコン製のチューブを2ヶ月前後入れておき、閉塞が治り次第、チューブを抜く処置がおこなわれる。処置をおこなってなお、症状が繰り返す場合、涙囊鼻腔吻合術と呼ばれる涙の新しい通り道を作る手術も検討される。
【受診科目】
- 眼科
- 小児眼科
※2人の医師がこの病気について述べています
医師に聞いた
鼻涙管閉塞の原因・症状・治療方法
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小児でよくみられる涙目や目やにの中には治療が必要な涙道疾患が隠れていることも
先天鼻涙管閉塞(せんてんびるいかんへいそく)は、赤ちゃんの涙の通り道(涙道)の出口が生まれつき開ききっていないために起こる病気です。涙は目の表面を潤した後、目頭にある涙点から涙道を通って鼻の中へ流れていきます。しかし、鼻涙管の出口が膜で閉じていると涙がうまく流れず、目にたまってしまいます。
主な症状としては、涙目や繰り返す目やにで、生後まもなくから症状がみられることが多く、「結膜炎がなかなか治らない」と思われて受診されることもあります。
先天鼻涙管閉塞は比較的頻度の高い病気ですが、多くのお子さんは成長とともに自然に改善します。そのため、症状が軽い場合には経過観察を行いながら様子をみることが一般的です。しかしながら、中には外科的な治療が必要となるケースもしばしばみられます。
治療について
症状が長く続く場合や自然改善がみられない場合には、涙の通り道を開通させる「涙管開放術(プロービング)」を行うことがあります。細い器具を涙点から挿入し、閉塞している部分を開通させる治療で、多くのお子さんで良好な治療効果が期待できます。1歳を過ぎると全身麻酔での治療が必要となることもあるため、生後6か月を過ぎても症状が続く場合には、一度眼科で相談されることをお勧めします。
小児の涙道閉塞の多くは先天鼻涙管閉塞ですが、まれに後天性に発症することもあります。アデノウイルス結膜炎(はやり目)などの感染症のあとに涙道の内部が狭くなったり閉塞したりすることがあり、これを後天性涙道閉塞といいます。先天鼻涙管閉塞は生後早期から症状がみられるのに対し、後天性涙道閉塞では、これまで症状がなかったが、ある日を境に涙や目やにが増えた、結膜炎のあとから症状が続いているといった経過が特徴です。後天性の場合は自然改善しにくいこともあり、涙管チューブ挿入術などの専門的な治療が必要になることがあります。
また、涙の通り道に細菌感染を起こすと、目頭の内側が赤く腫れる「涙嚢炎」を発症することがあります。発熱や強い腫れを伴う場合には早めの治療が必要です。
涙目や目やにはよくみられる症状ですが、中には治療が必要な涙道疾患が隠れていることもあります。気になる症状がありましたら、眼科を受診されることをお勧めします。
北鎌倉みづきアイクリニック
浅野 みづ季 院長
- 鎌倉市/大船/北鎌倉駅
- 眼科 ●小児眼科
常に涙がうるむ、目やにが出る、それは鼻涙管閉塞かも
鼻涙管閉塞とは、涙を鼻へ流す通り道(鼻涙管)が詰まってしまう病気です。本来、涙は目頭にある涙点から涙道を通り、最終的に鼻へと流れていきます。しかしその途中が閉塞すると、涙がうまく排出されず、常に目が潤んだ状態になったり、涙があふれ続けたりします。加えて、涙がたまることで細菌が繁殖しやすくなり、目やにが増えることもあります。特に片目だけ症状が強く出るケースが多く、左右差があることで異変に気づく方も少なくありません。
治療では、現在は涙道内視鏡を用いる方法が一般的です。内視鏡で詰まっている部位を直接確認しながら、その部分を丁寧に広げて開通させます。ただし、広げただけでは再び閉じてしまうことがあるため、処置後にシリコン製チューブを挿入し、2か月前後留置して通り道を安定させます。その後、外来でチューブを抜去します。
しかし、特に後天性の場合は鼻や骨の形態などが影響して再閉塞を起こすこともあり、繰り返すケースもあります。複数回の処置でも改善しない場合には、涙囊鼻腔吻合術と言い、涙の袋(涙囊)と鼻の間の骨を開いて新たな通り道を作る手術が選択されることもあります。
方南町眼と涙のクリニック
市原 巧介 院長
- 杉並区/方南/方南町駅
- 眼科