歯性上顎洞炎の原因・症状とは?

歯性上顎洞炎(シセイジョウガクドウエン)の原因

細菌が上顎洞に入って炎症をおこすもので、黄色ブドウ球菌や連鎖球菌、大腸菌などがある。

歯性上顎洞炎(シセイジョウガクドウエン)の症状

目の下、鼻の外側にある上あごの空洞に生じる炎症。鼻汁や涙がとまならくなることがあり、進行すると眼球の突出や失明の可能性も生じる。むし歯や歯周病(歯槽膿漏)を治療せずに放置した場合におこることがある。

歯性上顎洞炎(シセイジョウガクドウエン)の治療

上顎洞の膿みを排出し、抗菌薬を使用する。原因となった歯科疾患がある場合は、その治療をおこなう。

【受診科目】

  • 歯科
  • 歯科口腔外科

5人の医師がこの病気について述べています

歯科医師に聞いた
歯性上顎洞炎の原因・症状・治療方法

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片側だけ鼻が詰まる。奥歯の炎症は看過せずにすぐ治療を

歯を悪くした患者さんで、鼻の奥の副鼻腔に炎症を起こす蓄膿症になる方がいます。両側の場合は鼻が原因のことが多いのですが、片側の場合は歯に原因があることが実に5割程度あり得ます。あまり知られていないことですが、副鼻腔の中の上顎洞という部分が奥歯4本と近いところにあり、歯根に炎症が起きたまま放置していると鼻の片側だけ詰まることがあります。これが歯性上顎洞炎です。症状としては鼻づまりや、鼻水が喉を伝う後鼻漏(こうびろう)という症状があり、歯に原因がある場合は耳鼻咽喉科を受診してもなかなか完治しません。さらに重症化すれば鼻の内視鏡手術をしたり、問題の歯を抜いて詰まった鼻の自然孔をきれいに開いたりという外科的な治療が必要になります。歯性上顎洞炎の対処としては、原因となっている歯の治療をすることが先決です。予防するにも、日頃からむし歯にならないための歯磨きやメンテナンスが重要で、歯の痛みなど違和感があれば放置せずすぐに受診することが大切ですよ。

長谷川 義道 院長

AKuA Dental Clinic(アクアデンタルクリニック)

長谷川 義道 院長

  • 港区/新橋/新橋駅
  • 歯科 ●歯科口腔外科

長引く鼻づまり……もしかすると歯の病気が原因かも?

上顎洞炎(じょうがくどうえん)とは鼻のまわりにある空気の通り道(副鼻腔)に炎症が起こる病気で、このうち歯が原因となっているものを歯性上顎洞炎といいます。上の歯の根っこと上顎洞は非常に近い場所にあり、むし歯や歯周病が進行するとバイ菌が上顎洞に入り込んで炎症を起こしてしまうのです。

症状としては、鼻が詰まったり、鼻の横が何だか重苦しいような感じがしたりします。ただしこうした症状は風邪をひいたときにもみられるものですから、原因を正しく特定して治療を行うことがとても大事です。風邪は治ったけれど鼻の症状が続いているといった場合は歯性上顎洞炎の可能性も考えられますので、一度歯科医院にご相談いただくとよいでしょう。

吉田 羊子 院長

横浜フロントゆうき総合歯科クリニック

吉田 羊子 院長

  • 横浜市神奈川区/鶴屋町/横浜駅
  • 歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科 ●歯科口腔外科

鼻の横、目の下の痛みは歯が原因のことも

目の下、鼻の横辺りの上顎洞(副鼻腔)に膿が溜まってしまう疾患です。目の下、鼻の周囲に痛みを感じたり、頭痛や歯の痛み、また鼻水が多量に出るなどの症状が見られます。膿がどれだけ溜まっているかによって痛みの程度は変わり、一杯に溜まってしまうと激痛を伴うことがあります。
上顎洞炎は、鼻が原因の場合と歯が原因の場合とがあります。歯が原因の場合、そのほとんどが奥歯の炎症によるものです。治療としては、抗生物質の投与に加え、根本的な治療方法として、根管治療、もしくは抜歯が必要となります。
上顎洞炎とは、耳鼻咽喉科で言う副鼻腔炎と同義です。鼻が原因であるか、歯が原因であるかはCTによって鑑別でき、歯が原因の場合、どの歯が炎症をもたらしているかもCTによってわかります。

石毛 俊作 院長

大神宮デンタルクリニック

石毛 俊作 院長

  • 船橋市/宮本/大神宮下駅
  • 歯科 ●矯正歯科 ●小児歯科 ●歯科口腔外科

上顎のインプラント治療を行う際は「歯性上顎洞炎」に注意

上顎洞炎(じょうがくどうえん)は副鼻腔(鼻の空洞部分)に炎症が生じる病気で、鼻に原因がある鼻性上顎洞炎、歯が原因となる歯性上顎洞炎とがあります。歯性上顎洞炎の場合はむし歯や歯周病の治療をせず放置していたために、上顎洞に細菌が入り込んで炎症を起こすことによって発症します。

症状としては患部や頭部に腫れがみられるほか、目の下や鼻の横に鈍い痛みを感じることがあります。また歯に刺激を与えると上顎洞まで痛みが広がることも、歯性上顎洞炎の特徴です。治療では抗生物質が使用されることが一般的で、内服薬によって症状の改善が期待できます。しかし完治しないまま症状を繰り返すことも多く、耳鼻咽喉科と連携して手術が行われるケースもあります。

最近はインプラント治療に伴う歯性上顎洞炎が多く報告されています。上顎のインプラント治療を行う際には、事前に十分な診査診断を行ったうえで治療をする必要があるでしょう。

近藤 元 院長

こんどう歯科口腔外科

近藤 元 院長

  • 厚木市/中町/本厚木駅
  • 歯科 ●歯科口腔外科

偏った噛み方が慢性的な痛みのもとに

上顎洞炎とは、副鼻腔炎の一つで、別名を蓄膿症ともいいます。鼻が原因の鼻性上顎洞炎と、歯が原因の歯性上顎洞炎とに分類することができ、歯性上顎洞炎の場合、右なら右、左なら左と、偏った噛み方をしている人に多く発症しやすいイメージです。上顎洞炎は細菌の感染もその遠因となりますが、噛み方が偏っていると細菌を自らの歯で押し込む状態となり、そこで生じた膿が上顎洞の底辺である上顎骨を溶かすことになってしまうのです。少しでも早く治すには、痛い方の歯で噛まないということを意識してもらうことが大切です。

伊東 憲儀 院長

パプリ歯科二和向台

伊東 憲儀 院長

  • 船橋市/二和西/二和向台駅
  • 歯科 ●歯科口腔外科 ●小児歯科 ●矯正歯科
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