「医者の生涯年収は10億円って本当?」「開業医と勤務医の手取り年収の差はどのくらい?」など、医者の生涯年収が気になるという方は多いはず。
働き方や診療科によって生涯年収にどのくらい差がでるのかも、気になるところです。
本記事では、医者の生涯年収についてや年収を上げる方法などを解説しています。
開業医と勤務医の比較や、診療科別の生涯年収も紹介しているので、将来の選択肢の参考にぜひご活用ください。
生涯年収アップを目指す医者におすすめな転職サイト
-
医師転職ドットコム
医師転職ドットコムは、医師の転職に特化した求人サイトであり、全国各地の求人を扱っています。求人の質が高いだけでなく、サポート体制が充実しており、丁寧な対応を受けながら転職できるため、安心して転職活動に取り組めます。
評価 求人数 39,480件以上 転職後年収目安 高収入多数 50,000名以上の支援実績を活かして、納得ができるように導いてくれるのが嬉しいポイントです。
-
マイナビDOCTOR|広告
マイナビDOCTORは、20,000件以上の求人を扱う医療系の求人サイトです。全国に多数ある拠点を中心に、手厚いサポートをしてくれます。
評価 求人数 約20,000件 転職後年収目安 2,000万円 常勤・非常勤問わず、様々な求人が掲載されているため、希望の働き方に合わせた求人を紹介してもらえます。
-
リクルートドクターズキャリア
リクルートドクターズキャリアは医師からの支持率83%の信頼度の高い転職サイト。非公開求人も様々で理想の求人が見つかります。
評価 求人数 約27,000件 転職後年収目安 1,800万円以上 1人1人のニーズにマッチしたオーダーメイド型求人も期待できます。非公開求人も多数保有しているので機会損失の心配もありません。
生涯年収アップを目指す医者におすすめな転職サイトランキング一覧▼
この記事の内容
医者の生涯年収の平均は約4.9億円
医者の生涯年収は約4.9億円とされています。
これは医者の平均年収である約1,428万円に、26歳〜60歳までの35年で算出しています。
また、日本全体の平均年収は約458万円。生涯年収に換算すると1.6億〜2億円程度です。
医者の生涯年収 | 約4.9億円 |
---|---|
日本全体の平均的な生涯年収 | 1.6億〜2億円程度 |
参照:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」
国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査 」
日本全体の平均的な生涯年収と比べると、医者の生涯年収は2〜3倍以上です。
さらに、職業別の年収ランキングでは、航空機操縦士に次いで2位に獲得。医者は他の職種と比べても、生涯年収が高い職業だといえるでしょう。
医者の生涯年収の手取りは?
医者の生涯年収の手取りは2.9〜3.4億円程度と推測されます。
収入の高い医者は税金も高くなるため、日本の平均年収の約1,428万円では20%で済むところ、医者の平均年収約1,428万円では33%とかなりの差があります。
課税される所得金額 | 税率 | 控除額 |
---|---|---|
1,000円~1,949,000円まで | 5% | 0円 |
1,950,000円~3,299,000円まで | 10% | 97,500円 |
3,300,000円~6,949,000円まで | 20% | 427,500円 |
6,950,000円~8,999,000円まで | 23% | 636,000円 |
9,000,000円~17,999,000円まで | 33% | 1,536,000円 |
18,000,000円~39,999,000円まで | 40% | 2,796,000円 |
40,000,000円以上 | 45% | 4,796,000円 |
参照:国税庁「所得税の税率」
さらにそこから、社会保険料や住民税も差し引かれるため、医者の手取りは額面給与の60〜70%程度と考えると良いでしょう。
「割に合わない」「コスパが悪い」など、ネガティブな印象があるのは、税金が高くて割に合わないと感じている方が多いからといえます。
また、勤務医と開業医、独身か入籍しているかなど、様々な要素で手取りは大きく変動します。
年収を上げるのと同時に、最低限の税金の知識も身につけておくと良いでしょう。
医者の男女別の生涯年収は変わる?
医者の男女別の生涯年収は以下のとおりです。
医者の性別 | 生涯年収 |
---|---|
男性 | 5.2億 |
女性 | 3.9億 |
参照:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」
これらは男性医師の平均年収である約1,514万円と、女性医師の平均年収の約1,138万円に、26歳〜60歳までの35年で算出しています。
男女別の生涯年収を比較すると、およそ1.3億円の差があることが分かりました。
女性は妊娠・出産などのライフステージの変化によって、働き方を変える必要があるため、男性より年収が低くなる傾向にあるようです。
医者の年収10億は可能?
「医者の生涯年収は10億円」「医者が年収1億円を目指す」などの言葉を耳にしますが、年収ではなく、生涯年収で考えれば可能です。
また、勤務医と開業医では開業医の方が年収が高くなるため、開業医の方が現実的といえるでしょう。
開業医の平均年収の約2,699万を35年で計算すると、生涯年収は単純計算で9.4億円。
勤務形態 | 平均年収 | 生涯年収 |
---|---|---|
開業医 | 約2,699万 | 9.4億円 |
参照:厚生労働省「第23回医療経済実態調査の報告(令和3年実施)」
「医者の生涯年収10億円」という数値は、ありえない話ではないと分かります。
しかし、これは生涯年収の話であって、年収で考えると少し現実離れした話となってきます。
年収10億円を目指すには、1ヵ月で約8,400万円以上稼ぐ必要があります。
とはいえ、自由診療が主な美容クリニックでは、年収8,000万円などの求人も見つけることが可能です。
経験と腕次第では、年収10億円もまんざら夢ではないのかもしれません。
医者の生涯年収を勤務医と開業医で比較
医者の生涯年収を、勤務医と開業医で比較していきます。
開業医の方が年収が高いイメージがありますが、実際にどのくらいの差があるのか見ていきましょう。
勤務医と開業医の平均年収と生涯年収は以下のとおりです。
勤務形態 | 平均年収 | 生涯年収 |
---|---|---|
20代から開業医 | ー | 9.4億円 |
30代から開業医 | ー | 8.7億円 |
40代から開業医 | ー | 7.5億円 |
50代から開業医 | ー | 6.2億円 |
開業医全体 | 約2,699万 | 9.4億円 |
勤務医全体 | 約1,467万 | 5.1億円 |
参照:厚生労働省「第23回医療経済実態調査の報告(令和3年実施)」
生涯年収は26歳〜60歳までの35年間を基準に、勤務医または開業医として、何年間働いていたかで算出しています。
また、勤務医と開業医の年収を手取りで計算すると、おおよそ以下の数値になります。
勤務形態 | 平均年収(手取り) | 生涯年収(手取り) |
---|---|---|
20代から開業医 | ー | 5.6~6.6億円 |
30代から開業医 | ー | 5.2~6.0億円 |
40代から開業医 | ー | 4.5~5.2億円 |
50代から開業医 | ー | 3.7~4.3億円 |
開業医全体 | 約1,619~1,889万円 | 5.6~6.6億円 |
勤務医全体 | 約880~1,026万円 | 3.0~3.5億円 |
参照:厚生労働省「第23回医療経済実態調査の報告(令和3年実施)」
「医者の生涯年収の手取りは?」でお伝えしたとおり、医者の手取りは額面給与の60〜70%程度で算出しています。
上記の表を見ると、単純に年収の高い開業医に早く転身すれば、生涯年収も高くなるという計算です。
しかし、開業医になるには医師としての知識やスキルだけでなく、開業資金や経営スキルも必要になってきます。
そのため、20代で転身する医師はかなりまれで、開業時の平均年齢は41.3歳とされているのです。
参照:社団法人 日本医師会「開業動機と開業医(開設者)の実情に関するアンケート調査」
生涯年収を見ると開業医の方が高くなりますが、開業資金やランニングコストがかかるなどのデメリットもあります。そのため、自分にとってどちらにメリットがあるか慎重に選んでいきましょう。
【診療科別】医師の生涯年収ランキング
診療科別で見る、医者の生涯年収ランキングは以下のとおりです。
ランキング | 診療科の種類 | 平均年収 | 生涯年収 (勤続30年) |
生涯年収 (勤続35年) |
---|---|---|---|---|
1位 | 脳神経外科 | 約1,480万円 | 4.4億円 | 5.1億円 |
2位 | 産科・婦人科 | 約1,466万円 | 4.3億円 | 5.1億円 |
3位 | 外科 | 約1,374万円 | 4.1億円 | 4.8億円 |
4位 | 麻酔科 | 約1,335万円 | 4.0億円 | 4.6億円 |
5位 | 整形外科 | 約1,289万円 | 3.8億円 | 4.5億円 |
6位 | 呼吸器科・消化器科・循環器科 | 約1,267万円 | 3.8億円 | 4.4億円 |
7位 | 内科 | 約1,247万円 | 3.7億円 | 4.3億円 |
8位 | 精神科 | 約1,230万円 | 3.6億円 | 4.3億円 |
9位 | 小児科 | 約1,220万円 | 3.6億円 | 4.2億円 |
10位 | 救急科 | 約1,215万円 | 3.6億円 | 4.2億円 |
11位 | その他 | 約1,171万円 | 3.5億円 | 4.0億円 |
12位 | 放射線科 | 約1,103万円 | 3.3億円 | 3.8億円 |
13位 | 眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・皮膚科 | 約1,078万円 | 3.2億円 | 3.7億円 |
参照:独立行政法人 労働政策研究・研修機構 「勤務医の就労実態と意識に関する調査」
診療科別に年収と生涯年収を見ると、脳神経外科が1番生涯年収が高いことが分かりました。
次いで2番目に生涯年収が高いのが産科・婦人科、そして3番目が外科という結果です。
また、1番生涯年収が高い脳神経外科と、1番低い眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・皮膚科では、1.4億円の差があります。
同じ診療科でも病院の経営形態や、施設業態、規模によっても年収は変動するため、希望年収に近づける科を選ぶと良いでしょう。
医者の生涯年収を上げる4つの方法
医者が生涯年収を上げるためには、主に4つの方法があります。
「年収アップを目指したい」「年収を上げるために選択肢を増やしておきたい」など、年収アップのコツを見ていきましょう。
1.兼業や副業で収入を上げる
生涯年収を上げるために、兼業や副業をするのも一つの手段です。
常勤で働いている職場がある医師は、副業やスポット案件で収入を増やすことができます。
また、最近ではフリーランス医師として、非常勤の掛け持ちをしている方も多いです。
収入アップだけでなく、「知見を広げたい」「働ける場所の選択肢を増やしたい」といった理由で掛け持ちをする方もいます。余裕のある方は転職サイトで求人をチェックしてみましょう。
2.専門医を取得する
医者が年収を上げる手段として、専門医取得を目指す方法があります。
ただし、専門医の資格を取得しただけでは、大幅な年収アップは見込めません。
とはいえ資格取得者であることで、他の医師や患者からの信頼が高まり、年収アップに繋がっていきます。
開業医であれば権威性が高まるため、集客やリピーター確保の手段となるでしょう。
さらに、専門医を取得しておくと転職の際に有利になるため、先を見据えて取得しておくことをおすすめします。
3.開業も視野に入れる
勤務医から開業医に転身すると、年収アップが見込めます。
開業医の平均年収は約2,699万、勤務医の平均年収の約1,467万であるため、約1,232万円も年収が上がる計算です。
とはいえ、開業医になったからといって、必ずしも手取り年収が上がるわけではありません。
開業医になると主に以下の費用がかかると考えられます。
- 開業資金の返済
- クリニックのランニングコスト
- 退職金の準備
開業資金は新規開業なのか親の跡を継ぐのか、診療科が何かによっても異なります。
また、立地や自由診療の有無でも手取りと生涯年収に差が出てくるでしょう。
開業を視野に入れる場合は、経営方針や集客プランなど、経営に関する知識も身につけておくと良いですね。
4.年収の高い病院や診療科に転職する
医者が生涯年収を上げる方法の4つ目は、「年収の高い病院や診療科に転職する」ことです。
「医者になって稼ぎたい」「どうせなら高収入を目指したい」など、年収アップに興味のある方は、年収の高い診療科や病院を目指しましょう。
また、勤務先の経営形態によって年収に差があるため、転職先を探す際は以下の表も参考にしてくださいね。
経営形態 | 平均年収 |
---|---|
医療法人 | 1,452万1,856円 |
法人その他全体 | 1,316万3,101円 |
公立 | 1,300万3,755円 |
公的 | 1,255万7,100円 |
国立 | 1,192万9,465円 |
参照:厚生労働省「第21回医療経済実態調査 (医療機関等調査) 報告」
さらに、高年収が期待できる診療科を目指すなら、脳神経外科、産科・婦人科、外科がおすすめです。
生涯年収アップを目指す医者におすすめな転職サイト3選
医者の生涯年収アップを目指す方に向けて、おすすめの転職サイト3選を紹介します。
いずれも、医師や医療業界に特化した転職サイトなので、効率よく求人を探せますよ。
また、「医師のキャリアプランの相談をしたい」「今より好条件の求人を見つけたい」など、転職活動に前向きな方は転職サポートの活用も検討しましょう。
1位:医師転職ドットコム
4.99
運営会社 | 株式会社 メディウェル |
---|---|
公開求人数 | 常勤:27,105件 非常勤:17,514件 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応エリア | 全国 |
拠点 | 札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡 |
医師転職ドットコムは利用者満足94.0%を誇る、医師転職に特化した転職サイトです。
「納得の転職」にこだわり、一人ひとりの適性に合わせてキャリアプランを丁寧に作成します。
また、気になる求人はアドバイザーを通じて、匿名で質問することも可能です。求人情報だけでは分からない職場の雰囲気や、待遇面についても、応募する前に調べられますよ。
高待遇・好条件の多い非公開求人は、転職支援サービスに申し込むと紹介してもらえます。
\求人数39,480以上!/
医師転職ドットコムの口コミ
開業準備のため医局を辞めてクリニックの分院長になりました!
内定をもらった後に煮え切らない態度をとってしまったにもかかわらず、急かさずにじっくりと話を聞いてくださり感謝しています。それだけでなく、私が不安を解消できるように忙しいはずの院長先生との話し合いの場を設けてくれました。おかげで開業に向けたアドバイスももらうことができ、これからのキャリアの道筋がはっきりしたように思います。ありがとうございました。
引用:医師転職ドットコム公式サイト
2位:マイナビDOCTOR|PR
4.96
運営会社 | 株式会社マイナビ |
---|---|
公開求人数 | 常勤:14,065件 非常勤:15,040件 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応エリア | 全国 |
拠点 | 銀座・新宿・大阪・名古屋・福岡・横浜・さいたま・札幌・仙台・京都・神戸・岡山・広島 |
マイナビDOCTORはこだわりの条件で求人が見つかる、サイトの使いやすさに定評のある医師専門の転職サイトです。
地域や診療科目だけでなく、「年収1,800万円以上」「後期研修医OK」など、希望する条件で求人を検索しやすい点もメリットといえます。
また、スポット求人も取り扱っているので、兼業や副業にもおすすめです。
転職サポートに申し込むと、希望条件にマッチした入職先の紹介はもちろん、円満退職のコツも教えてもらえますよ。
\マイナビ独自案件多数/
マイナビDOCTORの口コミ
年収アップ! Uターン転職成功!!
マイナビさんからご提案いただいた勤務先は4件あったのですが、いずれも私と妻の希望条件を満たすものでした。
嬉しいことに収入もほぼ倍増(2300万円)しました。頑張らねばと思います。
引用:マイナビDOCTOR公式サイト
3位:リクルートドクターズキャリア
4.94
運営会社 | 株式会社リクルートメディカルキャリア |
---|---|
公開求人数 | 常勤:13,160件 非常勤:5,892件 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応エリア | 全国 |
拠点 | 東京本社・名古屋支店・大阪支店・福岡支店 |
リクルートドクターズキャリアは人材紹介大手のリクルートメントが運営する、医師転職に特化した転職サイトです。
グループ全体の転職支援実績を考慮すると、登録しておいて損はないサービスといえます。
また、医師専門の転職支援歴が40年以上と歴史のある転職サイトなので、待遇の良い病院や施設、大手企業との繋がりにも期待できますよ。
さらに、気になる求人に対して、アドバイザーによる条件交渉が可能です。「転職を妥協したくない」という方にリクルートドクターズキャリアをおすすめします。
\医師転職サポート歴37年の老舗サイト!/
リクルートドクターズキャリアの口コミ
給与が増えた上に、居心地の良い雰囲気に満足。
子供が小学校に入学したばかりで、18時までに迎えに行けることを条件に相談。他に受けた病院では、契約直前に急に条件変更を求められたことがありました。そのときはキャリアアドバイザーの方がすぐ対応してくださり、安心して転職活動を継続できました。現在の診療所は残業がなく、雰囲気の良さが魅力。給与はアップし、子育て中の同僚と協力し合うなど、働きやすくとても満足しています。
引用:リクルートドクターズキャリア公式サイト
医者の生涯年収は働く場所を変えるだけで上げられる!
医者の生涯年収は、経験とスキルだけでなく、行動次第で上げられることが分かりました。
生涯年収を上げるには、年収の高い診療科を専門にしたり、開業医へ転身したりするなど、様々な選択肢があります。
自身のキャリアプランや理想を実現させるためにも、正しい知識を身につけ、早めに行動に移すのが得策といえるでしょう。
「キャリアップ・年収アップのために取るべき行動は?」「理想を叶えるキャリアプランを明確にしたい」と、理想の実現を本気で目指したいと思ったときは行動のチャンス。
医師のキャリアと転職支援のプロである、転職サイトのアドバイザーに相談すれば、希望年収が叶えられるかもしれません。