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医師による病気の解説一覧

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湯澤整形外科リハビリクリニックの先生が解説

むち打ち損傷[頸椎ねんざ]について

交通事故をきっかけに発症することの多い「むちうち」は、心身両面のケアが大切

外傷性頚部症候群とは、いわゆる「むちうち」と呼ばれるもので、首の痛みのほかに頭痛やめまいといった症状が現れることもあります。 交通事故などの大きな衝撃によって首が大きくしなり、関節や筋肉に強い負荷がかかった状態と言われていますが、未だメカニズムや確固たる治療法が確立されていません。 頸椎は合計7つのパーツからなり、第一関節と第二関節の間には椎間板がありません。そのため、この部分の関節がずれてしまうと血流が滞ったり(循環障害) 筋肉が緊張したりしてバランスが崩れてしまう可能性があります。この領域に注目すると、最初のインパクトで第2頸椎の上に乗っている第1頸椎にズレ(偏位)が生じると血流障害や筋肉のバランスが崩れたりすることで色々な症状を起こす可能性があります。 当院ではこうした発症メカニズムを想定し、それぞれのケースに適した治療を行うようにしています。 一方で外傷性頚部症候群は交通事故をきっかけに発症することが多くあり、患者さんは身体的な苦痛に加えて精神的な問題を抱えていることが少なくありません。そのため医療者には、体の痛みを取ることはもちろん、患者さんのお気持ちに寄り添った+αの対応が求められるでしょう。

湯澤 久徳 院長

湯澤整形外科リハビリクリニック

湯澤 久徳 院長

  • さいたま市西区
  • 西遊馬
  • 指扇駅
  • 整形外科 ●リハビリテーション科

ベスタこどもとアレルギーのクリニックの先生が解説

小児気管支喘息について

発作をいかに抑えるか、ということが大切

気管支喘息全般に言えることですが、気道に慢性的な炎症がある状態にあり、その炎症の程度が強いと、風邪や気圧の変化、あるいはタバコの煙といった「トリガー」が発作(急性増悪)を惹起させてしまうのが気管支喘息です。 トリガーは避けるに越したことはありませんし、アレルギー検査によってトリガーを見定めることも奨励されています。ただし、風邪や気圧の変化、寒暖差と言ったものは避けようがない面がありますので、基本的には気道の慢性炎症をしっかりコントロールしていくことが大切になります。 そのコントロールするためのお薬が、飲み薬や吸入ストロイドです。現在のガイドラインでは、月に1回ほどの発作であれば、まず飲み薬から始め、それでもなお発作が続くケースでは、吸入ステロイドを用いていくことになります。それでコントロールされた状態が2、3ヶ月続けば、今度はお薬の使用のステップダウンを検討していくことになってきます。 「小児」と名がつくだけあって、成長するに従って、だんだんと喘息を卒業できる子が増えていきます。ここで注意したいのは、発作を繰り返していると、簡単に言えば気道が傷ついてしまう、ということです。そうなると、軽い運動で咳が続いたり、風邪で咳が長引いてしまうなどといったことが起きてきますので、できる限り発作を起こさないよう見守っていくことが大切になります。

濵野 翔 院長

ベスタこどもとアレルギーのクリニック

濵野 翔 院長

  • 練馬区
  • 貫井
  • 中村橋駅
  • 小児科 ●アレルギー科

下高井戸整形外科の先生が解説

腰椎圧迫骨折について

高齢者や女性に多い骨折で多くは骨粗しょう症が原因

『腰椎圧迫骨折』は高齢者や女性に多い背骨の骨折で、主に『骨粗しょう症』が原因となります。いちばん起こりやすい場所は胸腰椎移行部といって、胸椎の下部から腰椎の上部にかけての背骨の中でも一番負担がかかりやすい部分です。『骨粗しょう症』が進行する70歳くらいから徐々に増加して、80歳くらいの人がいちばん多い疾患になります。 脆弱(ぜいじゃく)性骨折といって、普通では骨折することがない軽い尻もちや重い荷物を持ったりすることでひどい腰痛を起こして受傷される方が多いです。場合によっては、何も覚えがないけれど、背骨の椎体が潰れてきて腰が曲がってしまう人もいます。 治療は基本的には保存治療といって痛みをコントロールして安静を保つことで骨が自然に固まるのを待ちます。しっかりしたコルセットをすることで腰が曲がってしまうのを防ぎます。大体、骨がくっついて痛みがとれてくるのは1ヶ月〜1ヶ月半くらい。コルセットをつける期間は、大体3ヶ月くらいかかることが多いですね。骨折の程度がひどい場合には手術が必要になることもあります。 予防としては骨粗しょう症を早いうちに診断して、治療を開始することが重要です。「DEXA法」という正確に骨密度を調べる検査を行って一定の値よりも低いようであれば、薬物治療を開始します。骨粗鬆症の程度、年齢、骨折の既往の有無等を検討して適切な治療薬を選択することが重要です。骨密度が低下しないように適度な運動・バランスの取れた食生活・適度な日光浴をすることも大事です。それから『転倒の予防』ですね。下肢筋力をつけて、しっかり歩行ができ、転ばないように足腰の筋力をしっかり保って、バランス能力を保つことが大事です。最近では地域の自治体などで、転倒予防教室を実施しているところもあります。

腰塚 周平 院長

下高井戸整形外科

腰塚 周平 院長

  • 世田谷区
  • 赤堤
  • 下高井戸駅
  • 整形外科 ●リハビリテーション科

YVESJU CLINIC(イヴジュクリニック)の先生が解説

肌の再生医療について

夢のアンチエイジング・若返り、自分らしい美しさ、そして健康を取り戻す治療法

「肌の再生医療」は夢のアンチエイジング・若返り、自分らしい美しさ、そして健康を取り戻す治療法です。主な治療法として幹細胞治療やPRP皮膚再生治療があります。 「幹細胞治療(線維芽細胞移植術)」 幹細胞治療は、自己の線維芽細胞を培養して増やし移植する厚労省が認めた安全な肌再生医療です。患者から抽出した線維芽細胞を培養し顔全体・首などに細胞移植注入します。 移植した自分の細胞は数年かけ細胞分裂しながらゆっくりと顔全体・首・目元など若き頃の自分に肌年齢を若返らせ、顔全体のバランスを自然に改善し、しわ・たるみ・毛穴・ニキビ跡・肌の引き締めなど肌再生による効果で若き頃の自分に画期的に変身が期待できます。 「PRP(多血小板血漿)皮膚再生療法」 私たちはケガをしても自然と出血がとまり、時間の経過とともに傷口が塞がり新しい皮膚が再生され治癒していきます。ケガを治し、皮膚を再生する重要な働きをしているのが血小板グループのPRPであり、その傷を治す力で再生させるという自己治癒力を使用し、お肌のシワ・たるみ・毛穴・ニキビ跡、ほうれい線などを改善するのがPRP療法です。

佐々木 亨 院長

YVESJU CLINIC(イヴジュクリニック)

佐々木 亨 院長

  • 渋谷区
  • 神宮前
  • 表参道駅
  • 美容皮膚科

脳神経外科ブレインピア坂戸西の先生が解説

頭部外傷について

頭部外傷はぶつけてから「6時間以内」が勝負

頭部をぶつけた後に何か起こるとしたら「6時間以内」といわれているため、頭をぶつけて心配な症状があればなおさら、すぐに病院を受診することが大切です。ぶつけてすぐ行った検査では異常がなくても、特に高齢者やアルコールを飲んでいる方、頭の骨がくっつくまでに時間のかかる赤ちゃんであると後々に出血を起こすことがあり、頭をぶつけてから1ヶ月〜2ヶ月くらいしてから症状が出てくることもあるのです。頭をぶつけた後に手足がうまく使えない、歩けなくなっている、高齢者であると周りの人から物忘れが増えたなどの異変に気づくような症状が出ることも。このような症状があったら、すぐにクリニックや病院を受診した方がいいと思います。 もし放置すると命に危険がある可能性もあります。たとえば何となくもの忘れや足腰が弱くなったなと思っていたら、脳の圧迫がどんどん進んでいってしまい、命の危険にかかわることもあります。特に高齢者の場合は軽微な打撲でもそのようなことが起こることもあるのです。そうするといつの間にかもの忘れが進んだと思ったら亡くなってしまったということもあって、そういえば頭をぶつけていたなと、あとから振り返ってみて気づくこともあるのです。実際に診察していても、実は頭をぶつけたという理由で来院されるのではなく、もの忘れ検査をした時に「最近、うまく歩けていない」という訴えを聞いて、さらに「実は1~2ヶ月前に転んだ、頭をぶつけていた」と患者さんとの会話で発覚することもあります。よって頭部外傷は、とにかく早めに受診をすることが大切です。

伏原 豪司 院長

脳神経外科ブレインピア坂戸西

伏原 豪司 院長

  • 坂戸市
  • 新堀
  • 坂戸駅
  • 脳神経外科 ●脳神経内科

アステール動物病院の先生が解説

犬・猫の外耳炎について

外耳炎は気温・湿度ともに高くなる夏場に注意が必要な病気

外耳炎とは、耳の入り口から鼓膜にかけて炎症が生じる病気です。ダックスフンドなどの耳が垂れた犬、耳が折れたようなスコティッシュなどの猫にみられる遺伝的な病気といえるものの、発症には暑さや蒸れなど環境的な要因が大きく影響することが分かっています。このため外耳炎は、気温・湿度ともに高くなる夏場に多くみられる病気の一つといえます。 外耳炎は、動物たちの耳に水やゴミが入ることで炎症が起こります。一般に命に関わる病気ではありませんが、なかなか症状が改善しない場合(難治性)は、異物が耳の奥深くに潜んでいたり、腫瘍が原因になっていたりする場合もあります。こうしたケースでは動物病院を受診していただき、耳鏡を使って耳の中を確認・原因を特定したうえで、適切な治療を行う必要があるでしょう 外耳炎の予防法としては、ペットの耳の周りを拭いてあげるなどの日常的なケアが挙げられます。ただし動物たちにも人間と同じように自浄作用が備わっており、耳の中の汚れは自然と外に排出されるようになっていますから、過度な心配はいりません。ペットたちとのスキンシップの中で彼らの全身状態をチェックして、もしも気になることがあれば早めの受診をおすすめします。

松尾 英治 院長

アステール動物病院

松尾 英治 院長

  • 川口市
  • 西青木
  • 西川口駅
  • 犬 ●猫

オーク内科クリニックの先生が解説

伝染性単核球症について

思春期に多い病気『伝染性単核球症』とは?

日本人の98%は親が子どもにキスをするので、親の唾液を通して自然とEBウイルスに感染します。しかしながら、たまに子どもにキスをしない親もいるので、思春期、成人になるまでEBウイルスを持たないケースもあるのです。年間に数名だけ見つかるような病気ですが思春期の頃に発生することが多く、キスをきっかけになることから別名キッシングディシーズ(kissing disease)と呼ばれます。診断には立ち入った質問をする必要もあり、思春期のお子さんに彼氏ができましたか?と聞くと「できました」といい、キスをしましたか?と聞くと「しました」と答えて発覚するのです。症状は熱、喉の痛みになりますが、喉を診ると腫れて白苔(はくたい)という白い膿ができることから、子どもなら溶連菌、今ならコロナも考えられます。しかしそれらの病気と違うことは、伝染性単核球症はリンパ節がボコボコと腫れることです。話をよくお伺いして血液検査をすることで診断できるのですが、中には溶連菌であると診断されてペニシリン系の抗生剤を処方されることもあり、EBウイルスの感染症に使うと発疹が出ます。最初の診療でペニシリン系の薬を飲んでいたので、別の病院では薬疹の影響だと思い、抗アレルギー剤を出しても一向に良くならず、当院へ来院して伝染性単核球症だと発覚したケースもありました。伝染性単核球症は抗生剤が効かないので、自然治癒を待つと大体はきちんと治ります。しかし慢性的な肝炎やリンパ腫を起こしたり、脾臓(ひぞう)が腫れてぶつけたりすると破裂して命を落とすため、特に中高生くらいの男の子にはじゃれ合って脾臓をキックしないよう注意喚起をしています。

柏村 琢也 院長

オーク内科クリニック

柏村 琢也 院長

  • 富士見市
  • ふじみ野西
  • ふじみ野駅
  • 内科 ●小児科

練馬在宅クリニックの先生が解説

前立腺がんについて

恐れる必要はあるが、必要以上に恐れる必要はない

前立腺は膀胱の下に位置する男性にしかない臓器で、前立腺がんはその臓器に発生するがんです。この疾患は目立った症状がなく、PSA検診によってほとんどの方が判明します。検診の数値が高ければ、がんの疑いが高いと考えられ、前立腺の組織の一部を切り取って生検をおこない、診断が確定します。 治療の方法はステージや年齢によって変わってきます。比較的若い世代、5、60代までであれば、前立腺の摘出手術や放射線療法によって根治を目指します。前立腺がんは骨に転移することがありますから、その場合には化学療法や抗男性ホルモン療法が選択されます。 前立腺がんは歳をとるに従い増えていきますが、抑えておきたいのは、その進行が非常にゆっくりだということ。PSAがまだなかった時代、様々な理由で亡くなった方を解剖すると、治療してない前立腺がんが多数見つかったという報告がありました。これは何を意味するかというと、“がん”であったけども、その人の人生に影響を与えていなかったということなのです。それを考えれば、80歳を過ぎて検診を受ける必要はほぼないと言っていいでしょう。 前立腺がんは治療を受ければ治る可能性が非常に高いがんです。その意味では、若い方は検査を受けられたほうがよい。きちんと恐れる必要はありますが、必要以上に恐れる必要はないということを知っていただきたいですね。

力石 辰也 院長

練馬在宅クリニック

力石 辰也 院長

  • 練馬区
  • 中村北
  • 練馬駅
  • 内科 ●小児科 ●泌尿器科
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