有泉歯科医院

有泉 雅俊 院長への独自インタビュー

地域に根付いた歯科医院を引き継いだものとして

私は『有泉歯科医院』の三代目の歯科医師ということになります。祖父や父が仕事をするのを傍で見て育ち、漠然としたものながらも、いつか自分がこの仕事を受け継ぐということを自覚していたような気がします。それが明らかな目標となったのは、地域で仕事ができるという魅力に気づいてからでした。地域貢献というと言い過ぎかもしれませんが、私は生まれも育ちもここですから、お世話になった地域に少しでも還元できればという思いでこの道を志したのです。
大学卒業後は、総合病院の歯科口腔外科で研鑽を積みました。口腔外科は、外に出てしまってからではなかなか縁遠い科でもあります。実際、手技的なものはもちろんのこと、お医者さんと連携をとり、全身的なことについて学べたことは非常に良い経験でした。今後一層、高齢化社会が進んでいくことが予想されます。当院において、もしそのような場面が訪れた時には、培ってきた知識と経験を役立てることができればと思っています。

「治療」から「予防」の時代へ

「歯医者さんなのに……」と思われるかもしれませんが、私は歯をあまり削りたくないのです。そうなってしまう前に、歯科衛生士さんがメインで「予防」という形をとっていけたらと考えています。
事が起きてからの処置は、どうしても後手後手の対応を余儀なくされます。そのサイクルが続いていくと、やがて入れ歯ということになりかねません。今は歯を失った時の選択肢として、インプラント等がありますけれど、それとて天然歯に勝るものではありませんので、であればそれを維持していく方向が理想ということになるでしょう。今後は、「治療から予防」の時代でもあると考えますし、その重要性について発信できたらと思っています。

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