青木 弘興 院長への独自インタビュー

大分と東京で過ごした日々が私の今を作ってくれた

中学高校の頃に見た海外ドラマがきっかけになりました。その昔、『外科医ギャノン』（原題『Medical Center』。1969～1976年)）というドラマがありましてね。それを見て、外科のかっこよさみたいなものに惹かれたのがきっかけです。おそらく、かなりの人がそれを見てこの世界を目指したんだと思いますよ。
東京歯科大学卒業後は、一旦開業医の先生の元でお世話になり、その後、大分医科大学、今の大分大学医学部の歯科口腔外科に籍を置きました。口腔外科は、お医者さんと歯医者さんの言わば中間点といったところ。もちろん手術にも携わりましたが、それだけではなく、地方の大学だったものですから、離島などに赴き、現地の人の診察を担当しました。今振り返りますと、さまざまな意味で良い経験をさせていただいたと思っています。
それから10年後に東京へと戻ってきて、『青木歯科医院』を開院いたしました。再開発があり、移転をしたものですから、場所は少し変わりましたが、それが24、5年前のことです。ありがたいことに、今でもその頃の患者さんで通い続けてくれてる方もいらっしゃいますね。

“切り替え”が生み出す“新鮮さ”が診療へのモチベーションに

患者さんはこの辺りにお勤めの方、あるいは、本当に昔から来てくれた人やその知り合いの方が多いですね。
実はこちらは、月曜から水曜しか開いてないのです。私は週の後半、木金土を大分の別府で診療をおこなっています。妻があちらの出身なものですから、子ども達が小さい頃に引越しをし、その流れであちらでも開業ということになったのです。
もう20数年、東京と九州を行ったり来たりという生活をしています。面白いもので、場所が違えば人も違い、治療に求めるものも微妙に異なります。その切り替えが私にとっての気分転換になっていますね。
今は家族はみな東京に出てきてしまってるんですけども、別府の診療所は今後も続けていくつもりです。こちらもそうですけども、あちらにも私についてきてくれる患者さんがいらっしゃいますから、自身の都合でやめるなんてことはあってはならないと思っているのです。これはもう、始めた当初からの思いですね。大変は大変ですけども、今ではこの生活が普通になっていますし、考えてみれば、毎週末別府にいるというのは、なかなかに贅沢なことだと思っています（笑）。

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