山田 陽子 院長への独自インタビュー

自分が理想とする診療を行うべく開業を目指す。

小さい頃は「医師になりたい」と考えた時期もあったのですが、最終的には医師ではなく歯科医の道を選んだのは、父方の従姉妹の影響が大きかったと思っています。その従姉妹は少し年が離れていることもあり、私が高校生の頃にはすでに歯科医として開業していたのですが、優しくも凛とした態度で診療に臨むその姿に、同じ女性として憧れにも似た気持ちを抱いたことを今でもよく覚えています。
私は口腔外科を志望していましたので、北海道大学卒業後は上京して東京医科歯科大学歯学部附属病院の顎顔面外科に所属。そちらで博士号を取得したのち、今度は東京大学医学部附属病院の顎口腔外科・歯科矯正歯科に籍を移して数多くの手術を執刀するなど、口腔外科医としてさらに研鑽を重ねました。
憧れであった従姉妹と同じように、ゆくゆくは開業して自分が理想とする診療を行いたいと考えていましたので、大学病院で働くのと並行して徐々に開業の準備を進め、2008年に「デンタルサロン麹町」を開業できる運びとなりました。

気軽に立ち寄れて何でも相談できるサロンでありたい。

当院は東京メトロ有楽町線の麹町駅から徒歩1分、日テレ麹町ビルのすぐ向かいにあります。麹町というとオフィス街のイメージが強いかもしれませんが、すぐ裏手には住宅街が広がっていますので、周辺のオフィスにお勤めの方はもとより、近隣にお住まいのファミリーの方なども大勢ご来院されます。患者さんの年齢層としましては20～60代が中心ですが、園医を務めている関係で小さなお子さんや若いお母さん方も多いですね。そうした多岐にわたる患者さんに対して、保険治療から自費治療まで、さらにはクリーニングや区民健診など幅広い歯科診療を提供させていただいています。
当院の院名は「デンタルサロン麹町」と言います。今でこそ「デンタルサロン」という院名はよく見かけますが、当院が開業するまでは「デンタルクリニック」や「デンタルオフィス」はあったものの、「デンタルサロン」という名称はなかったそうです。そのため保健所で登録する際に一度断られてしまい、「サロン」でなければならない理由を書いた申請書を別途提出して何とか認められたという経緯があります（笑）。
そこまでして「デンタルサロン」という院名にこだわったのは、それが当院のコンセプトそのものであるからです。「サロン」という言葉には本来、大勢の人が集まって会話や食事などを楽しむ場という意味がありますが、当院もまた地域の皆さんにとって、気軽に立ち寄れて何でも相談できる場でありたいと考えています。歯科医院の雰囲気を苦手にされている方も多いかと思いますが、不安感や緊張感を少しでも和らげて差し上げられるように、院内の内装、音楽、香りなどにもこだわっています。おかげさまで、多くの患者さんから「良い意味で歯科医院らしくない」「居心地が良い」と好評をいただいています。

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