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三澤 正文 院長

MASAFUMI MISAWA

開業からはや40年。ホームデンティストとして、患者さんに健康な歯と安心を提供

東京医科歯科大学卒業。都内歯科医院で勤務医を務めたのち、1979年に『三澤歯科医院』を開業(京王線「千歳烏山駅」から徒歩2分)。

三澤 正文 院長

三澤 正文 院長

三澤歯科医院

世田谷区/南烏山/千歳烏山駅

  • ●歯科

混乱の時期を経て、一生の仕事である歯科の道に

三澤 正文 院長

私が学生の頃は、70年安保の後に訪れた混乱の時代でした。私は、安田講堂事件が起きたまさにその年に東京大学に入ったのですが、授業などとてもできる状況になく、他の多くの学生と同様、違う道を模索し、歯科大学の門を叩いたということになります。東大を目指したのは、1人の受験生としてとにかく上を目指しただけのことであって、そこで偶然、立ち止まって考える機会を得たからこそ、今があるとも言えるのでしょう。当時は、戦後の焼け野原の時代が過ぎ、誰もが国を再建するという意気込みにあふれていた時代です。私もその1人として、世のためになる仕事として歯科医師を選んだということなんですね。
大学卒業後は調布で開業されていた先輩を頼り、そこで修行の時期を経たのち、1979年に『三澤歯科医院』を当地に開業いたしました。この場所に定めたのは、勤務医時代の沿線であると同時に、大学に行くのに便利だったからでした。東京医科歯科大学には、卒業したのちも実地に技術の研鑽をはかることのできるコースが存在します(「医科歯科C.D.E.」)。私は大学の教室に籍は置かなかったのですけれど、このコースがあったおかげで、最新の医療を患者さんに提供することができたのです。

ホームデンティストとして、あらゆるニーズに応えていく

三澤 正文 院長

栃木に烏山線という在来線がございます。名前にゆかりがあるのか、この辺りには栃木出身の方が多く住まわれていて、開院当初は非常に多くの方が来院されていました。それは1つのお話として置いておくとしまして(笑)、当院では開院当初より、お子さんの咬合誘導に始まり、おじいちゃん、おばあちゃんの総義歯まで、ありとあらゆるお口のお悩みに対応してまいりました。大学病院は専門が細かく分かれますけれど、一般の方にとってみれば、歯科は眼科や耳鼻科と同じく、そこで全てを見てもらえると思って来院されるわけです。そのニーズを満たすのはホームデンティストとしての使命だと思っておりますし、開業以来、一貫して、できる限り全てのことを診てきたつもりでおります。

感染防止対策に細心の注意を払う

三澤 正文 院長

感染対策については、その言葉が出始めた頃より、学会等でも活発に議論し、実践してきました。今ではタービンを患者さんごとに交換するのは当たり前になってきていますが、一昔前はとてもとても……。中には、歯を削るバーを胸のポケットに入れて、取り出し取り出し使っている先生もいらっしゃいましたね(苦笑)。
切削器具であるタービンは、回転が止まる瞬間に周囲にある血液を含む液体がタービンヘッドの中に逆流します。これをサックバック現象と呼ぶのですが、適切な処置をおこなわずに次の患者さんに使用すると、逆流した液体が次の患者さんのお口の中に飛び込むということになります。それを防ぐサックバック防止機能付きのユニットが一般に普及してきていますが、費用の問題もあり、全ての歯科医院に行き渡ってないというのが現状です。
感染防止対策は患者さんに見えないものです。器具の滅菌にしても、レベルの高いオートクレープでおこなえば傷だらけになり、その分早く消耗することになります。そのための費用は高くつくことになりますが、歯の治療に来た方が一生治らない病気に感染するなどということがあってはなりませんので、そこへの配慮は十分におこなわなくてはなりません。
ある先輩から、臨床とは掛け算だと言われたことがあります。足し算であれば、どこかにゼロがあっても差し支えありませんが、掛け算では、どこかにゼロがあれば、全てが無に帰することになります。いくら良い治療をしたところで、感染防止対策が徹底していなければ、全てがゼロになるわけですので、そこのところは肝に銘じて今後も徹底していきたいと思っています。

記録と記憶を患者さんに残していく

当院では、記載したカルテを患者さんに差し上げています。レントゲンの写真はもちろん、歯周ポケットの測定結果、治療の経過、それら全てが含まれたカルテは、患者さんが持つ権利があると思うのです。私がカルテを差し上げるようになったのは、時代の要請もありますが、1つに、記録と記憶を患者さんに提供したいと思ったからでした。
カルテは、通常、医療に関係することだけが記載されていますが、ここではスタッフにも協力してもらい、患者さんがお話しされたことやこちらが気づいたことを逐一整理して記入しています。40年もやっていますと、例えば、当時お腹にいた子が育ち、その子が成長して孫が生まれ、三代に渡って来院されるというケースも稀ではありません。その時、差し上げたカルテにファミリーのストーリーが記述されていますと、読まれた時に患者さんの側にも違った意味が出てくると思うんですね。
そしてまた、カルテが連なっていくことで、我々も気づかされることがあります。同じ「痛い」にも、育った環境により、また患者さんの感じ方によって表現は異なります。その時気づかなかったことでも、年数を経ることで、本当は何を訴えたかったのかということがわかってくるものなのです。その意味でも、カルテを読めるモノとして残していくことが重要だと考えています。

これから受診される患者さんへ

60歳を過ぎたら、歯科医師をやめてボランティアに携わっていきたいと考えていたことがありました。若い先生方は、分野によっては技術的に私より優れている部分があり、若さゆえの情熱もありますから、もう十分だろうと思ったわけなのです。しかし、患者さんの中には、慣れもあってか、それでも私を望んでくださる方がたくさんおられます。そうこう考えますと、この場を離れるわけにはいかなくなったというところなのですが、今は患者さんと残りの人生を一緒に過ごしていきたいと思っています。

※上記記事は2019年2月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

三澤 正文 院長 MEMO

  • 出身地:山梨県
  • 趣味:テニス、読書、旅行
  • 好きな作家:中沢新一
  • 好きな映画:『タイタニック』『アバター』
  • 好きな音楽・アーティスト:フォークソング、クラシック/吉田拓郎、ショパン
  • 好きな観光地:東欧、北欧「昔のヨーロッパの雰囲気が色濃く残っていて、好きですね」

グラフで見る『三澤 正文 院長』のタイプ

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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