宝田 建二 理事長
KENJI TAKARADA
口の中をトータルに考える包括的治療。悪いところを治すに終わらず、その先を見つめる
大学院 歯学博士取得。同大学第二口腔外科に入局。東京医科歯科大学医用器材研究所有機材料部門・勤務を経て、1994年8月に『宝田歯科クリニック』を開設(東京メトロ副都心線「西早稲田駅」1番出口より徒歩30秒、JR山手線・東京メトロ東西線「高田馬場駅」より徒歩10分)。
宝田 建二 理事長
宝田歯科クリニック
新宿区/西早稲田/西早稲田駅
- ●歯科
- ●矯正歯科
- ●小児歯科
- ●歯科口腔外科
多角的な視点を診療に生かしていくために
実家は建築関係の仕事をしていました。父は「建築を継がせたい」と考えていたようなのですが、私が本当にやりたいと思っていたのは、医療に関わる仕事だったのです。そう考えるようになったのは、これは至極単純な理由ですけれど(笑)、当時流行っていたブラックジャックというマンガの影響が強かったですね。どのような形であれ、人を助けるという仕事。それは素晴らしいことだと思ったのです。それに加え、私が幼い頃からプラモデルや模型づくりなどの細かい作業を好んでいたことから、歯科の世界が最もふさわしいと考えたのですね。
大学卒業後は、母校の口腔外科に籍を置きました。口腔外科では、あごの骨折を修復するような症例を手がけることがあります。従来の方法ですと、細いワイヤーを骨に直接巻きつけて固定をはかる方法が採られていたのですが、私が在籍していた当時からは、接着剤でワイヤーを直接歯にくっつける方法が採用されるようになっていました。今のダイレクトボンディングという技術の応用ですけれど、気になって調べたところ、それを開発したのが、のちに私が籍を置いた医用機材研究所だったんですね。そちらの研究所には、医学・歯学はもちろんのこと、理工学系他大学や各企業の研究者たちが一堂に会し、知恵を持ち寄って新しい製品を作り上げていました。振り返れば、その環境に身を置いていたことが、今につながっているような気がします。1つの疾患を1つの分野だけにこだわって治療をしていたのでは、根本的な解決にはつながっていきません。これは仕方のないことですが、当時の大学組織では、科を横断して複数のアプローチを試みるのは非常に困難なことでした。研究所で多角的な目を持つ重要性を学んでいた私は、この考えを臨床に生かすべく、自らのクリニックを開設することにしたのです。
2つの色と匂いで、気軽に相談出来る場所へ
『宝田歯科クリニック』は、1994年8月に開院いたしました。クリニックは、待合室と診療室とで照明の色を変えてあります。待合室は温かみのある黄色い光とし、床も濃い目の茶色に。これは医療機関を連想させるのではなく、少しでも患者さんにリラックスしていただけるよう配慮したものです。打って変わって診療室は白を基調とした作りになっています。こちらは逆に、これから治療を受ける心構えを持っていただきたいと考えてのことでした。
また、それぞれの診療室は匂いも変えてあり、診療室はミント系、待合室は甘いお花の香りになっています。治療が終わり、待合室に入ると、その匂いによってまたリラックスしてもらいたいと考えたんですね。
開業するにあたって最も重視したのが、敷居の低い歯医者さんでありたいということでした。歯科に対して、マイナスのイメージをお持ちの方は多いのではないでしょうか。そうではなく、美容室や床屋さんに行くように気軽に来ていただきたい。気軽に、いつでも相談できる場所として利用していただければと思っています。
根本的な解決を図るための包括的治療
顎関節症は、口腔外科の領域とされています。その手法によって痛みを取り、あごが開くよう持っていくことは可能ですが、それだけでは対症療法にすぎず、全面的な解決とはなりません。では、根本的な治癒を目指すにはどうしたら良いかといえば、それは歯並びから改善しなくてはならないケースもあるので、そのために矯正を手掛けるようになったのです。口腔外科医が矯正治療をおこなうのは、以前であればタブーとされていました。しかし、根本的な治療を考えるなら、お口の中をトータルで診ることが大事で、当クリニックの包括的治療は、その考えに基づいています。
お口の中は、その一部分の病気だけにとどまるものではありません。たとえば、麻疹(はしか)は、お口の中に最初に症状が出てきます。血液疾患にしても、出血の状態により、お口から疾患に気づくことが出来るんですね。お口は、外から見ることの出来る内臓と捉えても良いでしょう。その観点を忘れず、包括的に患者さんを診ていく必要があると考えています。私どもが二次医療機関である総合病院や大学病院と連携しているのは、そのためでもあります。そうした体制をとることにより、患者さんを真の解決の道に導くことが出来ると私は考えています。
日本で初めてとなる歯科用CTを導入
あらゆる方法を駆使して包括的な治療を実現させていくために、様々な機器を導入しています。炭酸ガスレーザーやサージカムの使用はその一例であり、そこにCTも加わってきます。
CTがあることにより、様々なものを明らかにすることが出来ます。そもそも、従来のレントゲンは二次元の画像にすぎません。二次元では、たとえば骨の厚さ等を測ることは出来ませんでしたが、角度を変えて見ることの出来るCTであればそれが可能になります。インプラント治療においては特に顕著で、CTによって長さや角度をあらかじめ計算し、安全で正確な治療が実現できるということになります。
今の仕様とは異なりますが、開業当初はレントゲン上のCTと呼ぶべきものをフィンランドから取り寄せ、使用していました。ずいぶん前のことになりますが、これは日本で初めてのことだったようです。患者さんにとって有用なものを積極的に取り入れていくこと。歯科医師である限り、この姿勢は変わらず堅持していきたいと考えています。
これから受診される患者さんへ
お口の健康を保つために、定期的なメンテナンスをぜひ受けていただきたいですね。歯ブラシで全てをまかなうのには限界がありますので、それを補うためにメンテナンスは不可欠なのです。
私が開業した当時、予防のために歯医者さんを訪れるという意識は皆無と言っていい状態でした。美容室に行くような感覚でクリーニングに来ていただく。開業した目的の1つがそこにあったのです。お口も体の一部です。健康診断を受けるように、お口も定期的にチェックを受け、ケアをするという習慣をぜひ身につけていただければと思います。
※上記記事は2018年12月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
宝田 建二 理事長 MEMO
- 出身地:東京都
- 趣味・特技:クレー射撃
- 好きな本・作家:政治経済/三島由紀夫
- 好きな映画:アクション
- 座右の銘:「誠心誠意」
- 好きな音楽:クラシック
- 好きな場所:緑と海があるところ
グラフで見る『宝田 建二 理事長』のタイプ
エネルギッシュで明るく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
エネルギッシュで明るく話しやすい先生 | ||||
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
CLINIC INFORMATION
宝田歯科クリニック
宝田 建二 理事長
新宿区/西早稲田/西早稲田駅
- ●歯科
- ●矯正歯科
- ●小児歯科
- ●歯科口腔外科
医院情報 | 院長紹介 | 求人 | MAP | 徒歩ルート |
医師の声 | 患者の声 | PR | WEB予約 |
オンライン 診療 |
電話 | 03-6426-5933 |
---|---|
所在地 | |
最寄駅 | |
駐車場 | |
WEB | |
休診日 |