花岡 新八 院長
SHINHACHI HANAOKA
「いつでも、どこでも、誰でも」の精神で、
地域密着の歯科医療の提供を目指して。
日本大学卒業。日本大学大学院修了後、公立昭和病院に勤務。1986年に『花岡歯科医院』を開院(東京メトロ・都営大江戸線「中野坂上駅」から徒歩7分、JR・都営大江戸線「東中野駅」より徒歩7分)。
花岡 新八 院長
花岡歯科医院
中野区/中央/中野坂上駅
- ●歯科
- ●小児歯科
- ●訪問歯科診療
歯科の仕事を好きであることを再確認する日々
『ベン・ケーシー』(『Ben Casey』1960年代・米)というドラマがありました。あれを見て、医療への憧れを抱いたのです。ただ、私は血を見るのが苦手だったものですから、それで歯科医師となることを選びました。まあしかし、卒業して実践の段階に入ってわかったことですが、歯科は小外科なんですよね。それこそ、内科の先生に比べればよほど血を見ることになります。「しまった」とは思いましたが、もう時は遅し、ということでして(苦笑)。
ただ今となっては、この仕事を選んで良かったと思っています。歯科では、日常的に細かな作業をこなしていかなくてはなりません。たとえば、入れ歯が壊れましたと。今は技工所に頼むのが一般的なのでしょうが、私は可能な限り、その場で直してしまいます。手間は掛かると言えばそうなのでしょうが、好きだからそれが負担にならないのだと思いますよ。
大学院では保存科に進み、その中で根の治療を専門に研鑽を積みました。その後、公立昭和病院に勤務し、開院に至ったという経緯になります。私は一般の歯科医院に勤めた経験がありません。ですから、当初は保険の点数もどうすればいいかわかっておらず、治療も大学のやり方をそのまま当てはめました。入れ歯の制作を含め、大概のことは自分でやる今のスタイルは、その流れを汲んだものになります。
「いつでも どこでも 誰でも なんとかしたい」
地域密着型の歯科医院ですから、「いつでも どこでも 誰でも なんとかしたい」という気概を持って診療に取り組んでいます。自分の能力を越えていれば、上位医療機関であったり、知り合いの専門医の先生に紹介することもいたしますが、私の手に負えるものは、責任を持ってやり遂げたいですね。
もう20数年が経ちますけども、できるだけのことをしてあげたいと考え、訪問歯科診療を始めました。当時購入したポータブルユニットがまだ現役でがんばってくれていますが、今、同じ性能のものを買うとしたら、半分もしないかもしれませんね(笑)。
当院に足を運んでくれる方だけを診るというのは、私の性に合わないのです。通院していた患者さんが「動けないよ」となれば、こちらが出向いていくべきだと思っています。「いつでも どこでも 誰でも」の精神で、ですね。
長年に渡る障害者歯科への取り組み
私は中野区の障害者歯科センター「スマイル歯科診療所」の立ち上げから事業に携わっています。その事業の一環として、障害を持つ方の全身麻酔下での治療を、私ともう1人、指導医の池田先生(神奈川歯科大学客員教授)とともにおこなっています。
わけもわからず、無理矢理に押さえつけられて治療をされたとしたら、これは拷問でしかありません。ですから、麻酔で眠っている間にイヤなことは済ませてしまおう、ということになります。治療が終われば、あとは現状を維持するために、センターなり私のところに来てもらい、サッパリして帰ってもらう。歯医者さんは決して居心地が良い場所ではないかもしれませんが、少なくとも、痛いこと、イヤなことをされる場所ではないんだよということを知ってもらうことが大切だと思うのです。障がいを持つ方も、いずれは自立しなければならない時が訪れます。その時になって悩み苦しむことがないよう、今から歯を守るための取り組みをご自身にも知っていただきたいのです。
「美味しいものを食べたい」誰もが持つ楽しみをいつまでも持っていただけるように
障害者歯科の範疇に入ることでもありますが、食べることが難しい方、いわゆる摂食・嚥下の問題があります。食べれずとも胃ろう処置等をおこなえば栄養は摂れる、という考え方もあるでしょう。しかしそれでは、「食」という1つの楽しみが失われることになります。そのクォリティーを改善・維持するための取り組みが、摂食・嚥下なのです。
とはいえ、食べれない方を食べれるようにするのは、一朝一夕にできるものではありません。使っていないものがすぐに使えるようにはならないですからね。「他の子と同じようにうちの子にも…」というお母さん方のお気持ちはわかります。しかし、食べる機能を取り戻すには、段階を経ていかなければならないのです。その辺りもしっかりお話ししながら、トレーニングを進めていくことになってきます。
「美味しいものを食べたい」これは、多くの方にとって最後まで残る楽しみです。その楽しみを無下にしてしまってよいとは私には思えません。生きていく楽しみをいつまでも持っていただけるよう、手間を惜しまず、私にできるサポートをしていきたいと思っています。
これから受診される患者さんへ
インプラントは非常に優れた治療です。ただしそれは、“健康な人であれば”という条件がついてきます。寝たきりになって自分でお口の管理ができなくなってしまうと、インプラントが大きな問題となることがあります。目先のことだけを見るのではなく、その人の5年後、10年後に思いを馳せた治療をここでは提供していきたいと思っています。
私1人の力はたかがしれています。しかし、だからといって諦めてしまっては元も子もありません。地域の中で少しでもお役に立てるよう、自分の能力のおよぶ範囲で、“医療”の意味を噛み締め、追求していきたいと思っています。
※上記記事は2017年4月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
花岡 新八 院長 MEMO
- 出身地:東京都
- 趣味・特技:スキー
- 好きな本・作家:児童書
- 好きな映画:ミステリー
- 座右の銘・好きな言葉 :いつでも どこでも 誰でも なんとかしたい
- 好きな音楽・好きなアーティスト:ボビー・コールドウェル
- 好きな場所・好きな観光地:軽井沢
グラフで見る『花岡 新八 院長』のタイプ
穏やかで明るく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
穏やかで明るく話しやすい先生 | ||||
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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