吉田 明弘 院長
AKIHIRO YOSHIDA
大きな不安を抱えた患者様でも、診察室を出るときには
満足した表情で退室していただく
医師であると同時に文人でもあった祖父・吉田機司が千葉県市川市に「吉田機司病院」を開業。永井荷風や草野心平らと文芸活動を共にする。60年以上前に、葛飾区鎌倉に移転。日本医科大学を卒業後、同病院を引き継ぎ、2007年に『吉田機司クリニック』としてリニューアル。現在に至る。
吉田 明弘 院長
吉田機司クリニック
葛飾区/鎌倉/新柴又駅
- ●内科
- ●小児科
- ●放射線科
父の姿から自然と学び、感じ取る部分は少なくなかった
小学校のときの担任の先生が魅力的な方で、またクラスの雰囲気もとても良かったこともあり、小さい頃は、同じ「先生」でも医師ではなく、小学校の先生になりたいと思っていました。それが中学校、高校へと進学するに従い、次第にこの道を志すようになっていったのはやはり、祖父・父ともに医師であった影響が少なからずあったかと思います。
とは言っても、父から「医師になりなさい」と言われたことは一度もありませんでした。医大6年生のときに臨床実習でいろいろな科をまわって、自分の専門の診療科を決めるのですが、その際にも、父からは何も言われませんでした。
ただし私自身、医師としての父の仕事ぶりを幼い頃から間近で見続けてきましたので、特別なアドバイスはなくても、父の姿から自然と学び、感じ取る部分は少なくなかったと思っています。
地域の皆様に支えられて『吉田機司クリニック』がある
当院は、祖父である吉田機司が千葉県市川市に「吉田機司病院」を開業したところから出発しています。医師であると同時に文人でもあった祖父は、永井荷風や草野心平らと文芸活動を共にし、また荷風の死に際しては、かかりつけ医であったことから解剖にも携わったと聞いています。
そんな吉田機司病院が、ここ葛飾区鎌倉に移転してきたのは昭和29年。今から、60年近くも前のことになります。その後、祖父から父へ、父から私へと院長は代替わりをし、平成19年に「吉田機司クリニック」としてリニューアルいたしました。
開業初日、開院時間のだいぶ前から、玄関前に大勢の患者様にお集まりいただいたことを今でもよく覚えています。そこで私は「ここまで自分がやってこられたのは、皆様がいたからこそ」とご挨拶させていただきました。地域の皆様に支えられて吉田機司クリニックがあるという気持ちは、それから数年が経った今でも変わりありませんし、これからもその気持ちをずっと持ち続けていきたいと思っています。
下町の病院のため、地域の方に何かあれば駆け込みの場に
大学時代は主に心臓や肝臓について学び、なかでもC型肝炎などのインターフェロン治療を専門にしています。また、私が日本医大出身ということもあって、当院では日本医科大学付属病院ワクチン療法研究施設と連携して丸山ワクチンの取り扱いも行っています。
もちろん、そうした疾患の患者様も多くいらっしゃいますが、当院は下町の病院ですので、何かあったときに地域の皆様が真っ先に駆け込めるよう、どんな症状・疾患も診察しています。一応、内科と小児科の看板を掲げてはいますが、時には婦人科の患者様を診察させていただくこともあるんです。
そのうえで、どうしても自分の手に負えない場合には、症状や疾患に合わせて、それぞれ専門の病院をご紹介させていただいています。この地域は、当院も含めて古くから開業している病院が多く、病院同士が協力して助け合う伝統があります。今後も地域の医療機関と連携して、皆様のお役に立つことができればと考えています。
簡単な言葉を選び、ポイントを簡潔にお伝えすることを心がける
ご経験がある方も多いかと思いますが、診察室で医師から受けた説明を、たとえば家に帰るまですべて覚えておくことはなかなか難しいものです。そこに難しい医学用語などが含まれれば尚のことでしょう。なので私は、患者様にご説明する際には、できるかぎり簡単な言葉を選び、ポイントを簡潔にお伝えすることを心がけています。反対に、患者様のお話を聞く際には、時間の許す限りじっくりと耳を傾けるように努めています。その根底には、どんなに大きな不安を抱えた患者様でも、診察室を出るときには満足・納得した表情で退室していただきたいという想いがあります。
あとは「心がけ」というわけではないのですが、診察をする際に、私は白衣を着用しません。患者様の中には、白衣を見ただけで条件反射的に血圧が上がってしまう方や、泣き出してしまうお子様もいらっしゃいます。あえてラフな服装にすることで、病院特有の敷居の高さを少しでも下げて、皆様に気軽にお越しいただければと考えています。
これから受診される患者様へ
内科・小児科・放射線科の吉田機司クリニックは、北総線新柴又駅を最寄りとするここ葛飾区鎌倉で約60年間にわたって開業していますので、患者様の中には親子孫の3世代で贔屓にしてくださっている方も大勢いらっしゃいます。これからも、地域の皆様にとってのホームドクターのような存在であれたらと思っています。最近は、少々の風邪くらいですと病院にいらっしゃらない方も増えていますが、少しでも不安なことや心配なことがあれば、何なりと遠慮なくご相談ください。
病院の建物や設備にもこだわっていて、たとえば待合室も、天井を高く確保することで、皆様に気持ちよくお過ごしいただけるように工夫しています。また院内には、私が好きなマラソンや沖縄に関する写真・グッズなども飾ってあり、それをきっかけにして、初めていらした患者様とも会話が弾むといったこともよくあるんですよ。「医師」と「患者」というと、どうしても壁のようなものを感じてしまう方も多いと思うのですが、当院では、そうした心理的な壁のない、親身な医療を提供していきたいと思っています。
※上記記事は2013年5月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
吉田 明弘 院長 MEMO
- 出身地:東京都
- 趣味・特技:マラソン(小出門下生)、サーフィン、ゴルフ、沖縄三線演奏
- 好きな本・愛読書:日本文学全般
- 好きな言葉・座右の銘:夢の実現
- 好きな音楽:オールジャンル
- 好きな場所・観光地:沖縄
グラフで見る『吉田 明弘 院長』のタイプ
エネルギッシュで明るく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
エネルギッシュで明るく話しやすい先生 | ||||
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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