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久保田 至 院長

ITARU KUBOTA

「検診」と「健診」をしていただき
早期発見、早期解決をしていく

久保田 至 院長

久保田 至 院長

西新井大腸肛門科

足立区/島根/西新井駅

  • ●内科
  • ●外科
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  • ●胃腸内科
  • ●肛門科

食生活の変化や冷え、妊娠出産や便秘などが原因となる「痔核」について

久保田 至 院長

痔核とは、通称「いぼぢ」のことです。直腸と肛門の接合部の境界線を歯状線といいますが、ここよりも、上にできるのが内痔核、外にできるのが外痔核です。内痔核ができるところには神経がないので痛くないのですが、外痔核のできるところには神経があるので、腫れると強い痛みが生じます。

内痔核は、次の4段階に分類されます。Ⅰ度は、排便時に出血はしますが、痔核そのものが外にでていません。比較的症状は軽いです。Ⅱ度は、排便時に痔核が出ても、排便が終ると自然に引っ込みます。Ⅲ度は、排便時に痔核が出てきてしまうので、指で押しこまないと元の状態に戻りません。Ⅳ度に進行すると、痔核が常に出っ放しになっている状態なので、下着が汚れるなど、日常生活に支障をきたします。

歯状線の下にできるのが外痔核で、大きさはえんどう豆くらいでしょうか。腫れると痛みも出てきます。痔核の原因は、食生活の変化や冷え、妊娠出産や便秘など、さまざまです。でも最もよくないのが便秘です。トイレが長い人に多い病気なので、固い便を長時間力んでだすことが悪影響を及ぼします。

慢性化すると、肛門腫瘍や肛門狭窄になってしまう「裂肛」

久保田 至 院長

裂肛とは、通称「きれぢ」のことです。固い便が肛門を通過することによって、肛門の出口付近が切れるんです。排便時、排便後も痛みを伴います。慢性化すると、肛門腫瘍や肛門狭窄になってしまいます。肛門狭窄とは、肛門が狭くなって、便が通りにくくなることです。そこに裂肛の傷が深くなった肛門腫瘍が合併すると、排便時の痛みも激しくなります。そうなるとつらいので、トイレに行く回数減ってしまい、結果、便秘になると言う悪循環が生じるのです。そこで気をつけなければならないのが「下剤」です。下剤を使うと、排便は楽ですが、肛門がさらに狭くなるため、深い肛門腫瘍から細菌が侵入して化膿してしまい、痔瘻になることもあるので要注意です。予防法としては、痔核のときにも話しましたが、便秘をしないこと。特に女性に気を付けてほしいですね。慢性化したら手術になるので、そうならないように日々の生活から便秘をしないこと、入浴や座浴で清潔に保つことを心がけましょう。

放っておくと癌になることもある「痔瘻」

久保田 至 院長

「痔瘻」とは、通称「あなぢ」のことです。肛門の中から細菌が侵入し、化膿することで肛門の周りに膿がたまり、痔管という膿がたまるトンネルができます。膿がたまると痛みが生じますが、膿が外にでると、痛みが楽になります。その繰り返しです。放っておくと癌になることもあるので、非常にこわいですね。痔瘻の原因は、大便中の細菌が、肛門管の一部から侵入して炎症を起こすことにあります。その侵入口は、汚物の侵入があるので治りにくいんですね。薬では治らないので、早めに治療に来ていただかなければなりません。確実なのは、手術で最近の侵入部分などの原発巣を完全に除去することです。予防するのはなかなか難しいのですが、下痢をしないようにするなどのことを心がけてほしいですね。

日帰り手術ができる症例もありますので、あまり気負わないでほしい

基本的なことですが、肛門を清潔に保つことが大切です。次に血液の循環をよくし、便秘をしないことですね。軽い運動を毎日の習慣に取り入れることも効果的です。初期の段階で治療ができればよいですが、Ⅲ度やⅣ度まで進行すると手術も必要になってしまいます。痔にならないためには次のようなことに気をつけましょう。「食物繊維の多い食べ物を多く摂る」「便秘をしない」「排便は短時間にする」「アルコールを飲みすぎない」そして「入浴して肛門を温め、清潔にする」ことです。
また、大切なのは、排便時に出血があるときは、痔の可能性もあるので、一度は診察に来ていただくことです。場所が場所だけに恥ずかしいという方もいらっしゃいますが、気にすることはありません。気持ちは分かりますが、我慢していても進行するばかりですから。手術を必要とする人は、実は患者さん全体の1割以下なんです。日帰り手術ができる症例もありますので、あまり気負わないでください。

これから受診される患者さんへ

「検診」と「健診」の違い、ご存知ですか?「検診」は特定の病気かどうか診察することで、「健診」は総合的な健康診断のことです。40歳以上の女性に多い大腸がんの検診も含め、「検診」と「健診」そのどちらも必ず受診して下さい。足立区は、受診率が非常に低いのが気になります。ご自身のためですので、必ず、きちんと受診して下さい。私はみなさんの症状を早く見つけて、早く社会復帰してほしいと思って診察しています。
それから、便を確認する習慣をつけて欲しいですね。最近はウォシュレットの使用率が増えて、みんな、なかなか自分の便を見ないのではないでしょうか。血が混じっていないかどうか、下痢が続いていないかどうかなど、いろいろなサインを見逃さないように、確認する癖をつけてください。私は大腸と肛門の専門医ですから、何か気になることがあったら、遠慮なく相談にきてほしいですね。何事も早期発見、早期解決が大切です。

※上記記事は2014.07に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

久保田 至 院長 MEMO

循環器専門医 /心臓血管外科専門医 /血液専門医

グラフで見る『久保田 至 院長』のタイプ

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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