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室伏 利久 理事長/院長

MUROFUSHI TOSHIHISA

めまいを中心に耳・鼻・のどの症状に幅広く対応。適切な検査・診断のもと一人ひとりに適した治療を

東京大学医学部を卒業後、研修を経て同大耳鼻咽喉科に入局。めまいに関する研究のためオーストラリア留学を経験し、帰国後は東京大学医学部耳鼻咽喉科講師、東京逓信病院耳鼻咽喉科部長、帝京大学溝口病院耳鼻咽喉科教授などを歴任し、めまいの国際学会である「バラニー学会」にて学会賞を受賞。2023年1月、『二木・深谷耳鼻咽喉科医院』の理事長兼院長に就任。

室伏 利久 理事長/院長

室伏 利久 理事長/院長

二木・深谷耳鼻咽喉科医院

江戸川区/東葛西/葛西駅

  • ●耳鼻咽喉科

人の命を救うこと。恩師の薦め。それぞれの選択。

室伏 利久 理事長/院長

両親こそ医師ではなかったものの親類に医療者が多くいる環境に育ちました。小さな頃から医療は身近なものでしたから、私としてはごく自然な流れで医学部に入学しました。自分の専門を耳鼻咽喉科に決めたのは、東京大学卒業を間近に控えた頃だったでしょうか。実は以前から人の「心」に興味があって精神科に進むことも考えたのですが、同じように人間を人間らしく形づくっている「言葉」に対する興味も尽きず、言葉(=音)を受け取るために必要な「聴覚」を扱う耳鼻咽喉科を選んだというわけです。
研修を経て母校の大学の耳鼻咽喉科に入局した後は、めまいの研究などのためオーストラリアのシドニー大学へ留学し、帰国後は東大病院の講師、東京逓信病院では耳鼻咽喉科の部長、帝京大学溝口病院の教授なども務めました。またこの間には、めまいに関する国際的な学会「バラニー学会」にて学会賞を受賞したこともありました。そうして培った知識や経験をいかして、当院においてもつらい症状にお悩みの患者さんにできる限りの治療やアドバイスをして差し上げたいと考えています。

めまいを中心に耳・鼻・のどの症状に幅広く対応

室伏 利久 理事長/院長

当院は、1991年二木隆により葛西の地に誕生しました。その後2009年からは深谷 卓が診療に加わり、現在の『二木・深谷耳鼻咽喉科医院』となりました。私にとって二木と深谷はともに東京大学耳鼻咽喉科の先輩にあたり、深谷から直々に「後をお願いしたい」とのお話があったことから、2023年1月の院長(兼理事長)就任となりました。
院長こそ変わりましたけれど、当院の診療内容が大きく変わることはありません。これまで私は耳鼻咽喉科領域の病気について幅広く経験を積み、めまいに関しては年間800~900にも及ぶ症例を担当してきました。残念ながら当院は手術を行っておりませんが、充実した設備を活用して適切な診断をつけ、お一人お一人に適した治療やケアをご提案できるでしょう。耳鼻咽喉科で担当する病気に限らず、どんな病気も早期発見・早期治療が大事です。何か気になる症状がみられましたら、どうぞ遠慮なさらずにご相談いただきたいと思います。

適切な検査・診断のもと一人ひとりに適した治療を

室伏 利久 理事長/院長

二木・深谷体制だった当時と変わらず、来院される患者さんの7割ほどはめまいの症状を訴え、続いて聞こえの問題やアレルギー症状などで受診なさる方が多いでしょうか。耳鼻咽喉科は文字どおり耳・鼻・のど(咽喉)の病気を担当しますから、かぜで喉のどが痛むときや花粉症のお悩みなどもお気軽にご相談いただきたいと思います。当院では花粉症の「舌下免疫療法」も行っており、多少時間はかかるものの根治につなげるお手伝いをしています。また日常的な病気の診療にあたる中、がんなどの大きな病気につながるサインを見つけたり、より高度な医療が必要になったりした場合は、大学病院などへご紹介することもできます。一口に「めまい」といってもその内容はさまざまで、一人ひとりに適した治療を行うためには正確な診断が欠かせません。同じように、突然耳が聞こえなくことで知られる「突発性難聴」なども、症状を慎重に見極めることが非常に大事です。特に突発性難聴は早期に治療できれば完治が期待できる病気ですから、正しく診断をつけて適切な治療を行うことが重要になります。聞こえにくさを感じたり、大きな耳鳴りがしたり、耳が詰まった感じがしたり……。また、こうした症状にめまいを伴うようなことがありましたら、ぜひ早めの受診をおすすめします。

患者さんの喜びを自分のものとして、精一杯力を尽くす

私は医師として、目の前で困っている患者さんのためにできる限りのことをして差し上げたいと思っています。患者さんが訴える症状に丁寧に耳を傾け、必要な検査をして診断をつけるのはもちろんですが、こちらから一方的に治療を押し付けることはありません。なぜなら同じ病気であっても複数の治療法をご提案できるケースがあり、患者さんの症状やご希望によって適切な治療法が異なってくるからです。いずれにしても、自分のした治療で患者さんが喜んでくださることが医師としては何よりうれしいことです。たとえば以前「動くとめまいがするから」と家の中でじっとしているという患者さんに向けて「それはよくないですよ、適度に運動をするといいですよ」とお伝えしたことがありました。するとその患者さんは少しずつ体を動かすようになり、やがてめまいの症状も改善した……ということがありました。こんなふうにお薬による治療に加えて症状の改善に向けたアドバイスなども差し上げながら、一人でも多くの方に「長年の悩みが解消しました」と喜んでいただきたいと思っています。

これから受診される患者さんへ

『二木・深谷耳鼻咽喉科医院』は東京メトロ「葛西駅」から徒歩3分の場所で診療しています。
耳鼻咽喉科が担当する病気は耳・鼻・のど(咽喉)と多岐にわたります。中でも当院は原因の特定が難しい「めまい」を中心に診療しており、適切な検査と診断のもとお一人お一人に適した治療をご提案しています。一方で、当院は開業以来30年以上にわたって地域に根ざした診療を続けてきた地域密着型のクリニックです。日常生活を送るうえでお困りのことがありましたらいつでもご相談いただきたいですし、身構えることなく気軽に足を運んでいただきたいと思っています。体に現れた小さなサインを放っておいて大ごとになる前に……。何か気になる症状がみられましたら、ささいなことでもご相談ください。

※上記記事は2023年2月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

室伏 利久 理事長/院長 MEMO

耳鼻咽喉科専門医

  • 出身地:愛媛県
  • 趣味・特技:旅行・博物館巡り
  • 愛読書・本:『宮城谷昌光』の作品
  • 好きな映画:『炎のランナー』
  • 好きな音楽:クラシック(特にオペラ)
  • 好きな場所・観光地:フィレンツェ
  • 好きな言葉・座右の銘:『人間万事塞翁が馬』

室伏 利久 理事長/院長から聞いた
『メニエール病』

めまいの症状で知られるメニエール病は生活習慣の乱れが遠因に

メニエール病は耳の中でも「内耳」と呼ばれる部分にリンパ液がたまり、水ぶくれのような状態になることで聞こえが悪くなったり、めまいの発作が起こったりする病気です。内耳にリンパ液がたまる理由については、過度のストレスや睡眠不足といった生活習慣の乱れが指摘されているものの、はっきりとした原因はまだ分かっていません。
メニエール病では内耳にリンパ液がたまり、むくんだような状態(内リンパ水腫)になっているため、治療では利尿剤を使用して内リンパ水腫の軽減を図ることが一般的です。このほか耳への注射、内耳にたまったリンパ液を押し出す「中耳加圧療法」などが選択されることもあります。メニエール病は生活習慣の乱れが発症に関わっている可能性があるため、予防としては適度にストレスを発散し、良質な睡眠を取るなど生活習慣を整えることなどが挙げられます。また食事面では塩分を控え、水分を多く取ることを意識するとよいでしょう。

室伏 利久 理事長/院長から聞いた
『前庭神経炎』

激しい症状は数日以内に治まるものの「ふらつき感」が長引くことも

前庭神経炎とは、あるとき突然に激しいめまいが生じる病気です。同じくめまいの症状で知られる「メニエール病」では繰り返し症状が現れるのに対して前庭神経炎は1回だけ、回転性の強いめまいとともに嘔吐などを伴う場合もあります。前庭神経炎の患者さんは自分で歩くことができないため、救急車などで医療機関へ運ばれることが一般的です。激しいめまいの症状は数日のうちに治まることがほとんどですが、三半規管など左右のバランスが崩れているため、長引くふらつき感に悩む患者さんも少なくありません。前庭神経炎を発症する原因は、何らかのウイルスが神経に作用し、炎症を起こすことだと考えられています。そのため急激な症状が現れているとき(急性期)には、抗ウイルス剤や副腎皮質ホルモン剤を使用して症状を抑える治療が行われます。なお、前庭神経炎については明確な予防法が確立されていません。ただしウイルスに起因する病気であることから、日頃から生活習慣を整えて自己免疫を高めておくことで一定の予防効果が期待できるでしょう。

グラフで見る『室伏 利久 理事長/院長』のタイプ

穏やかでやさしく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかでやさしく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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