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田中 志昂 院長

YUKITAKA TANAKA

「人が真ん中」。患者さんもご家族も、関わる人すべてを幸せにしたい!

埼玉医科大学卒業。青梅市総合病院初期臨床研修を経て、東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科学教室に入局。『医療法人ゆうの森たんぽぽクリニック』、『三田在宅診療クリニック』に勤務。2020年7月に『まるごと在宅ケアクリニック』を開院(東急大井町線「戸越公園駅」から徒歩6分、東急大井町線「下神明駅」から徒歩8分)。

田中 志昂 院長

田中 志昂 院長

まるごと在宅ケアクリニック

品川区/豊町/戸越公園駅

  • ●訪問診療

最適な医療の選択肢を提供したい

田中 志昂 院長

小学生の頃に、お腹の手術を経験しました。その時にお医者さんをはじめとして様々な方に優しくしていただき、「医療職になりたい」と思ったことがきっかけで、以来、その目標が変わることはありませんでした。
実際に医者になってみても、すごく良い仕事だと実感しています。私が手がけた治療によって、苦しい症状を取り除くことができる。またそれによって、患者さんに喜んでもらえる。人を喜ばせることができるというのは素晴らしいことですし、それは本当にやりがいのあることだと思います。
耳鼻咽喉科を選択したのは、この分野が小さなお子さんからご高齢の方まで、幅広い年齢層の方を診ることができるからです。さらに、喉の痛みなどの炎症、めまい等の神経的な症状、あるいは癌など、診察範囲の広さも魅力的でした。
その耳鼻咽喉科医して勤務していた頃、癌の方を多く診てきました。「自宅に帰りたい」と仰る方もいらっしゃいましたが、当時は様々な状況でそれが難しく、病棟で亡くなる方も少なくなかったのです。「帰りたい人を帰すことはできないものだろうか」 より良い医療の形を模索する中で、在宅医療というものに出会いました。
ほどなくして、迷いが晴れ、視野が開けたという気持ちになりました。外来診療ではおひとりの方にそんなに時間がかけられないのですが、在宅医療ではおひとりおひとりに時間をかけて寄り添うことが可能になります。患者さんとの関わり合いの濃さに、大きな魅力を感じました。

ご家族の絆をつなぐ食支援

田中 志昂 院長

当院では嚥下内視鏡検査というものを扱っています。ご高齢になるとだんだんと食べることが難しくなっていく傾向がありますが、そこに介入することができるケースがあるのです。検査では喉頭内視鏡で喉を観察し、どの形状のものであれば食べられるか、どういった訓練をすれば良くなるか、といったことを判断し、アドバイスをしていくことになります。
在宅で胃ろうをされている方を調べたところ、およそ3割の人がお口から食べることが可能であった、というデータがあります。ある時点で胃ろうをせざるを得なくなったとしても、胃ろうによって栄養を担保しつつ、お楽しみで経口摂取されるということは十分に可能ということなのです。
食事は、ただの栄養補給の手段にとどまりません。結婚式やお葬式の際にも食事が供されますよね。あれもみんなで一緒に食事を摂り、同じ時間を共有することで、楽しいことはより楽しく、悲しいことは分かち合うという絆をつないでいくものだと思います。
嚥下が悪く経口摂取のみで必要な栄養を取れなくても、毎日おやつだけは一緒にプリンを食べる。それだけで生活は豊かになりますし、見守るご家族にとっても喜びとなると思います。

垂直ではなく、水平な多職種連携によってもたらされるもの

田中 志昂 院長

地域のケアマネジャーさんや訪問看護の方々と顔の見える関係を作っていきたいと考えています。ひと昔前まで、「お医者さんが一番偉い」というイメージで関わる人が少なくなかったように思われます。しかし、今では誰が偉いではなく皆が横一線で情報を共有し、患者さんのお役にいかに立てるかという観点で臨むことが大切です。同じ患者さんであっても、その職種によって見え方が違ってくるという面もあります。医者はどうしても病気にフォーカスを当ててしまいがちですが、生活を見ているヘルパーさんからは違う見え方があると思います。多職種連携によって死角をなくし、患者さんの困っている事を共有することにより、その方にとって最適なサポートをおこなえるのです。

患者さんを“まるごと”見ていく

当院は、認知症や老衰の方はもちろんのこと、神経難病や末期のがん患者さんの自宅でのお看取りにも対応しています。
「パーソンセンタードケア」という考え方があります。患者さんを真ん中にして、ご家族を含めた関わる人すべてを幸せにしていきたいのです。申し上げましたように、在宅医療の対象となる疾患には末期がんなど、根本治癒が難しい疾患が含まれます。治せないから意味がないということではなく、適切な緩和ケアを提供したり、生活を整えてあげることで介入前より介入後のほうがご本人や家族が快適・幸せと思っていただけるなら、そこには大きな意味があると思います。
確かに、医者の本分は病気を治すことでしょう。しかしこれからは、病気を超えて、その人の生活をまるごと診させていただくという観点が大切です。医療とは分野が違うことでも構いません。患者さん、ご家族に困ったことがあれば、どんな些細に思えるようなことでもお気軽に相談していただければと思います。

これから受診される患者さんへ

『まるごと在宅ケアクリニック』では交通費をいただいておりません。患者さんの中には、複数回の往診で生じる交通費が経済的・心理的な負担となり、「呼びたいのに呼べない」という方も少なくないと聞きます。交通費をいただかないことで、少しでも皆様の負担を軽減できればと思います。
品川がもっと安心して暮らせる街となれるよう、在宅医療を通じて少しでも貢献していきたいと考えています。当院の理念は「関わる人々を幸せにする」ことです。皆さまに「私たちに関わってもらって本当によかった」と感じていただけるよう、スタッフ一同真摯に向き合ってまいります。

※上記記事は2020年8月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

田中 志昂 院長 MEMO

  • 出身地:埼玉県
  • 趣味:読書、散歩
  • 好きな作家:村上春樹、星新一
  • 好きな映画:チャップリン&Mr.ビーン作品
  • 好きな言葉・座右の銘:艱難汝を玉にす
  • 好きな音楽:J-POP
  • 好きな場所:品川

グラフで見る『田中 志昂 院長』のタイプ

どちらかというと
穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

どちらかというと
穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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