松本 章一 院長
SHOUICHI MATSUMOTO
都心のど真ん中で、明治時代から変わらず地元の方々と働く人々の健康を見守る。
大学卒業後、医局に11年間在籍。都立駒込病院に勤務し内科医長を務めたのち、京橋駅そばの当院院長を引き継ぐ。
松本 章一 院長
松本内科院
中央区/京橋/宝町駅
- ●内科
明治時代から続く歴史ある医院で、父の信頼に応え続ける。
『松本内科院』がこの地で開業したのは明治時代のこと。祖父の代から続く歴史ある医院ですので、子どもの頃から「自分もやがて跡を継ぐ」という気持ちは常に心のどこかにありました。ただし、自宅と診療所は一緒でしたので、医師の仕事があまりにも身近すぎたがゆえに、学生時代にはレールを敷かれた祖父や父と同じ道を歩むことに対して反発する気持ちも少なからずありました。ようやく決意が固まったのは高校3年生になってからですね。
大学卒業後は医局で11年間過ごしたのち、都立駒込病院に勤務し内科医長を務めました。本来ならばそこにもう少し長く残る予定だったのですが、昭和56年に父が網膜剥離を発症し医師を続けることができなくなってしまったため、急遽こちらに戻り、父から院長業務を引き継ぎました。
その際、父からかけられた言葉は「お前に任せる」の一言だけ。松本内科院を受け継ぐにあたっての心構えを諭されるようなことはまったくありませんでした。今思い返してみると、私が子どもの頃から「医者になれ」「跡を継げ」とは一切言わなかった父。あるいは口には出さなくとも、私のことを信頼してくれていたのかもしれませんね。
都心のど真ん中で、地元に根差す内科院としての役割を果たす。
地下鉄銀座線京橋駅から徒歩3分、JR東京駅からでも徒歩10分足らずという、まさに都心のど真ん中にありながら、ここ京橋がまだ下町だった頃の"古き良き町の医院"といった雰囲気が院内には残っており、患者様からは「懐かしい」「落ち着く」と言っていただくこともあります。
確かに場所柄、患者様としましては近隣の会社にお勤めをされている方が多いのですが、それでも2~3割は地元住民の方が占めます。父の代からの患者様はさすがに年々少なくなりつつありますが、今度はそのお子さんの代が来てくださったり、あるいは私自身が院長になってからも既に30年以上になりますので、私の代からの患者様とも、もうだいぶ長いお付き合いをさせていただいています。
患者様の中に以前、脳の病気で倒れられた方がいて、私が往診で駆けつけ、幸い大事には至らずに済んだことがありました。そのときの縁で、その患者様は今でも通院されており、院内に飾るための絵を提供し、さらには季節ごとに入れ替えてくださっています。地元に根差す内科院としては、こうした患者様との関係性はやはり大事にしていきたいと考えています。
校医や産業医も務め、地域医療に貢献。
地元の小学校の校医を務め、生徒たちの健康診断や、父兄を対象にした健康教育などに携わっています。この地元の小学校というのは、実は私の母校でもあります。私が子どもの頃には1学年に80人以上いた生徒も、今では1学年に10数人。こんなところにも時代の移り変わりを感じますね。 また、各種企業の産業医も務めています。そこで最近とみに感じるのは、メンタルヘルス系の病気の増加。働く人の鬱(うつ)の問題などは社会問題にもなり、さまざまなメディアでも報じられていますが、産業医の仕事をしていますと、まさにダイレクトに感じる部分でもあります。軽い症状であれば、私の方で診ることも可能ですが、ある程度症状が進んでしまっている場合には専門の医院を紹介させていただく形で対応しています。 そして、これは校医・産業医の話からは少し外れるのですが、最近の方の傾向を見ますと、病気に対する関心が高まり、また健康に関する知識も増えているように感じています。このこと自体は良いことだと思うのですが、ただし溢れ返る情報に振り回されたり、誤った情報を妄信したりしないよう、その点には十分に気を付ける必要があると思っています。
患者様の健康を最優先に、丁寧な診療を実践。
患者様にしっかりと納得して治療を受けていただくことですね。そのためにも「検査→診断→説明」というステップをきちんと踏んで、今後の治療法や薬についてご説明させていただいたり、症状によっては他の医院を紹介させていただいたりしています。
十分に納得いただくためには入念かつ丁寧な説明が欠かせませんが、その一方で、多忙なビジネスマンの患者様が多い関係上、スピードが要求されることもあります。時には、こちらが丁寧にご説明していると、急がさんばかりに、露骨に咳払いをされる患者様もいらっしゃいます(苦笑)。丁寧さとスピードの兼ね合い、このあたりは多少ジレンマを感じるところではありますが、しかし第一に優先すべきは目の前の患者様の健康ですので、どちらを重視するかと言えば、それは当然「丁寧さ」の方になります。
これから受診される患者さんへ。
先ほども申した通り、患者様にしっかりと納得した上で治療を受けていただきたいと考えている当院では、そのための「説明」の部分に特に力を入れています。
内科というのは、たいへん間口の広い科です。風邪やインフルエンザ、糖尿病などの慢性疾患はもとより、病気とまでは行かなくとも体に不調を感じる場合には、何でも遠慮なくご相談にいらしていただければと思います。 自身の体や健康については「私は大丈夫」と思ってしまいがちなのですが、過信は禁物です。病気の早期発見・治療にもつながりますので、健康相談や健康診断を始めとした健康チェックはぜひとも定期的に受けていただきたいですね。
※上記記事は2014年2月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
松本 章一 院長 MEMO
- 出身地:東京都
- 趣味・特技:軟式テニス
- 愛読書・本:医学関係の本、歴史関係の本
- 好きな映画:007シリーズ
- 好きな言葉・座右の銘:誠実、努力
- 好きな音楽:オールディーズ、クラシック
- 好きな場所・観光地:京橋
グラフで見る『松本 章一 院長』のタイプ
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穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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