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北村 俊則 院長

TOSHINORI KITAMURA

1人1人の訴えに耳を傾け、24時間体制で支える
プライバシーに配慮した1軒家クリニック

大学卒業後、熊本大学医学部附属病院に在籍し、10年にわたって精神科医療に携わる。帰京後、2011年に最初のクリニックを開設し、2015年に渋谷区富ヶ谷に移転して現在に至る。

北村 俊則 院長

北村 俊則 院長

こころの診療所 きたむら醫院

渋谷区/富ヶ谷/代々木上原駅

  • ●精神科
  • ●心療内科

自らの経験をもとに精神科の医師となり、イギリス留学を経験

北村 俊則 院長

私はもともと音楽家志望で、医師になるつもりはありませんでした。ところが、両親からは医学部進学を強く勧められていまして。あるとき、そんな両親を連れて、音楽の師匠のもとを訪れたことがあるんですね。そして、自分はプロの音楽家になりたいのに両親は医学部進学を強制する、ぜひ先生から両親を説得してください、という感じにお願いをしました。ところが私の予想に反して、先生から「北村君は、医学部に進むといいよ」と言われてしまいまして。この瞬間が私にとって、最初の挫折だったかもしれません(笑)。
医師となって精神科を専門にしましたのは、精神科を志望する友人の存在があり、私が生まれ育った家庭環境がありました。私の家は経済的には恵まれていたものの、私自身は家族の愛情に恵まれずに育ち、そんな自分なら患者さんの心の痛みを理解できるはずだと考えたんですよね。やがて時間が経つにつれて、気持ちだけで患者さんを救えないことを痛感したのですが、当時の日本には精神科医療について専門的に学べる場所がありませんでした。そこで私はイギリスに留学し、今で言う「後期研修」といったイメージで、精神科専門医としてのスキルを身につけました。

友人の家を訪ねるような感覚で受診できる、一軒家のクリニック

北村 俊則 院長

自分のクリニックを構える前は、10年間にわたって熊本大学医学部附属病院に在籍していました。ところが、当時から今と同じような診療スタイルを貫いていたものですから、保険診療の枠を超える部分について指摘を受けることも度々ありまして(笑)。そこで、思い切って東京に戻って2011年に最初のクリニックを開設し、その5年後に渋谷区富ヶ谷に移転してきました。
クリニックを開設するにあたってめざしたのは、外観から内装、接遇に至るまで、いわゆる「医療機関らしさ」を一掃することでした。最寄り駅から徒歩15分ほどの住宅地にたつ『こころの診療所 きたむら醫院』は、一見するとごく普通の住宅に思われるでしょう。医院の看板をあえて出さず、「北村」の表札だけにしておりますのも、受診される患者さんのお気持ちに配慮してのこと。ご友人のお宅を訪ねるような感覚で、身構えることなく足を運んでいただければと思います。

患者さんのプライバシーに配慮しながら、24時間体制で支えていく

北村 俊則 院長

風邪をひいて内科にかかったり、花粉症で耳鼻咽喉科にかかるのと違って、精神科を受診するというのは、どなたにとってもハードルが高いものでしょう。小さなお子さんがいらっしゃるママや、メディアなどで活躍されていらっしゃる方など、どのような立場にある方にも安心して受診していただけるように。私たちが何よりも大切にしているのは、患者さんのプライバシーをお守りすることであり、患者さんが本当に安心できる医療をご提供することです。
院内に2つある待合室はそれぞれ個室になっていて、患者さん同士が顔を合わせることは決してありません。来院された患者さんにはソファでゆっくりとリラックスしていただき、診療時間になりましたら、医師である私が患者さんをお迎えに上がります。診察室に入った後で名刺をお渡ししながらご挨拶をするのですが、このときに私に直接つながる携帯電話の番号もお伝えするようにしています。次回の診療日までの7日間、24時間何があっても患者さんをサポートできる体制が整っていることは、患者さんやそのご家族にとって大きな安心感につながるのではないでしょうか。私たちにとって患者さんは、「ぜひお越しいただきたかったお客さま」であり、大切なお客さまにはそれぞれ担当の看護師(プライマリーナース制)が付いて、お迎えからカウンセリング、お帰りまでをサポートいたします。必要な場合には往診もおこなっておりますので、お気軽にご相談いただければと思います。

患者さんの訴えに丁寧に耳を傾け、健全な意思決定をサポートする

当院は、自由診療専門のクリニックとなっておりますが、それは1人1人の患者さんと真摯に向き合っていきたいという私の想いです。一般的な精神科クリニックの診療時間は、初診の患者さんでおおむね15分、再診の患者さんなら5分程度。十分なヒアリングはもとより、患者さんの生活環境にまで踏み込んだ診療をおこなうことは難しいでしょう。たとえば、「眠れない」と訴えて受診された患者さんに睡眠薬を処方するだけでは、それは医療とは言えません。患者さんは「なぜ」眠れないのか、そこにある人間関係の悩みなどについて、誰かに聞いてもらいたいと願っているはずなのです。
当院が患者さんお1人に60分の時間をお取りしているのは、1つ1つのプロセスを丁寧に進めていくためです。「眠れない」と訴える患者さんに、「どのようなお仕事をなさっているのですか?」「どんなことが頭に浮かんでしまうのですか?」とお聞きしていくと、とても5分や15分では済みません(笑)。そして、患者さんのお話を客観的に分析してお伝えすることによって、患者さんご自身に「気づき」を与えていくわけです。私たちには本来、健全な意思決定ができる能力が備わっていますが、心にトラブルを抱えた状態では健康的な自己決定ができないものです。ですから、患者さんのお話に丁寧に耳を傾けて、ネガティブ思考に陥っているご自分に気づいていただいたり、違った視点から物事を見ていただくことによって、ご自身で正しい決断ができるようにサポートしていく。それが、私たちの役割だと思っています。

これから受診される患者さんへ

『こころの診療所 きたむら醫院』は、「代々木上原駅」「代々木八幡駅」「駒場東大前駅」など、最寄り駅からそれぞれ歩いて15分ほどの場所にあります。私は長く周産期におけるメンタルヘルスケアを研究していて、親子関係に着目したアプローチも得意とするところです。産後すぐのママと赤ちゃんの関係はもちろん、75歳になるお母さまと50代の息子さんの関係であったり。患者さんご本人を中心に、ご家族のみなさんが幸せに暮らせるようにお手伝いしたいと思っています。体にあらわれる病気については早期発見・早期治療がスタンダードであり、手遅れになる前に治療をスタートする必要があるでしょう。ただし、メンタルの病気に関しては、手遅れになることは決してないと思います。辛い経験を乗り越え、長い年月を経てようやく話せることもありますし、ご自分が「話したい」と思えたときがベストタイミング。ご自分のストーリーにきちんと耳を傾けてくれる医療機関を見つけて、積極的に受診していただきたいと思います。

※上記記事は2017年7月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

北村 俊則 院長 MEMO

精神科専門医

  • 出身地:神奈川県
  • 趣味:音楽
  • 好きな作家:島崎藤村、樋口一葉、太宰治、福澤諭吉などたくさん読みます
  • 好きな映画:炎のランナー
  • 好きなアーティスト:レオン・グーセンス
  • 好きな場所:イギリス

グラフで見る『北村 俊則 院長』のタイプ

穏やかでやさしく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかでやさしく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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