成宗診療所
杉並区/成田東/南阿佐ケ谷駅
- 内科
- 訪問診療
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加藤 章 院長への独自インタビュー
患者さんからの声が、父の跡を継ぐ決断の後押しに
大学卒業後、埼玉医科大学総合医療センターで消化器を専攻しました。内視鏡を中心に臨床と研究に従事したのですが、より専門的な知識を身につけたいと思い、東京大学医科学研究所へと進みました。消化器を専攻していますと、癌の患者さんを多く診ることになります。医科大での私の専門は「細胞周期」というものでしたが、細胞がどう増殖していくかを知ることで、癌のメカニズムの一端を探ることが出来ると考えたからです。
その後、大学に戻った私は、当診療所の前院長であった父の死に立ち会うことになりました。医局に残って研究者としての職務を全うするのか。あるいは、父の跡を継ぐのか。当初はずいぶん悩んだものですが、父の訃報を知った患者さんやそのご家族、あるいは訪問看護師さん達からの声に後押しされ、地域医療に身を捧げることを決意しました。
2009年には、診療所をリニューアルさせました。以前の建物は昭和30年代に建てられたものでしたので、いずれはと思っていたのですが、知り合いでもあり、患者さんでもある建築士の方に設計をお願いしました。天窓から差し込んでくる光があたたかみのある空間の演出に一役買っていて、患者さんにも好評をいただいています。
“成宗”と聞いて、「?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。私が小学生の時まで、この辺りは“成宗”という住所だったのです。昔からの患者さんはよくご存知なのですが、若い世代の方は馴染みがないせいか、私のことを“成宗先生”と呼んでくれることもあるんですよ(笑)。
今、何をすべきかということに着目した診療
外来に来られる方は、ご近所の方が多いですね。高血圧や糖尿病など、内科一般のお悩みが多くなりますが、注意しておかなければならないのは、お年を召してくると、病気は必ずしも1つではないし、今後増えてくることもあり得るということです。ですから、将来起こりうる病態を予測し、今、何をすべきかということを考えていかなくてはなりません。
病気を予見する、あるいは未然に防ぐという意味では、区民検診は大きな助けとなります。年に1回のその健診データの結果が思わしくない方については、今できることをお示ししていかなくてはなりません。その方が普段どのような生活を送っているかということを把握した上で、食事や運動のアドバイスをおこなうようにしています。
1人の方を長年診ていきますと、脳梗塞を起こしたり、あるいは骨折等により、通院できない方々も出てくることになります。その患者さんのケアをするために、在宅診療が重要になってきます。
加藤章先生は杉並区内科医会の会長を務めておられます。在宅医療をはじめ、地異密着型の医療を提供するスーパージェネラリストです。