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市場 保 院長

TAMOTSU ICHIBA

より前向きに病気や人生に向きあっていただくために。状況に合わせたオーダーメードの在宅診療を提供

東京慈恵会医科大学卒業。同大学院卒業。米国ミシガン大学留学。国立がんセンター中央病院、癌研有明病院への国内留学を経て、東京慈恵会医科大学病院緩和ケアチームに所属。2014年に『すみれホームケアクリニック』を開院。

市場 保 院長

市場 保 院長

すみれホームケアクリニック

練馬区/三原台/石神井公園駅

  • ●訪問診療
  • ●内科

研究の道から、多くの人に直接貢献できる診療の世界に

市場 保 院長

実家は医師の家系でしたから、医師という仕事に馴染みはあったのですけども、私が興味を持っていたのは分子生物学という学問でした。ですから、当初は医学部に進んで研究をしたいと考え、この道に進んだのです。東京慈恵会医科大学卒業後は研修を経て、大学院では当初考えていた通り、分子生物学の研究に携わりました。その後、アメリカにも留学し、卒後10年ほどは研究畑を歩んだのです。しかし、研究を続けていけばいくほど、葛藤を感じるようにもなっていました。自分の研究は患者さんの役に立っているのだろうか。実際にはそれは先々の話になるため、ならば患者さんを直接診たいと考えるようになったのです。大学院に入る前、私は腫瘍血液内科という科に籍を置いていました。診療の世界に戻った私は、そこで抗がん剤治療を中心に手掛けていくことになりました。当時は、抗がん剤治療が血液以外の癌にも広がってくる時期でした。その経験を生かす形で、乳がんや大腸がんの患者さんの治療にも携わるようになっていったのです。ただ、残念なことに、治療の甲斐なく亡くなってしまわれる方は少なからずいらっしゃいます。その現実を知るに従い、緩和ケアに徐々に惹かれるようになり、国内で先んじて緩和ケアに力を入れていた医療機関で学んだのち、母校の大学で緩和ケアチームに加わることになりました。この間、多くの患者さんを病院で看取ってきましたが、その中には「やっぱり最後はお家で」という方も少なからずいらっしゃいました。「この人たちの力になるにはどうしたらいいのか」。その気持ちが徐々に私の中で大きくなり、2014年に『すみれホームケアクリニック』を開院することになったのです。

腫瘍や認知症を専門に勉強してきたバックグラウンドを生かし、質の高い在宅診療を提供

市場 保 院長

開院当初は、私の経歴もあって、癌を抱えた患者さんが多く来院されていました。抗がん剤の種類による副作用の違いなどは専門医でなければわからない面もありますし、通院困難な方に対して、必要かつ安全性に問題のないようなお薬をこちらで処方できることもあります。同じ腫瘍というバックグラウンドを持つ医師として、病院の先生と連携が取りやすい点も、患者さんが心強く思っていただいた面はあるでしょう。
最近では、ケアマネジャーさんやソーシャルワーカーさんとも関係が構築されてきて、癌以外の患者さんを診る機会も徐々に増えてきました。その中で多くを占めるのが認知症の患者さんであり、確かな治療を提供すべく、認知症専門医の資格も取得しました。まだまだ道半ばではありますけども、今後も常に自身のアップデートを図り、質の高い在宅診療を届けられたらと考えています。

患者さんが、ご家族が何を求めておられるかをしっかり把握することから始まる

市場 保 院長

患者さんご本人が何を求め、そしてご家族はどう考えておられるか、ということを把握することが大切です。同じ病気であっても、少し悪くなれば病院に行きたい方もおられますし、なるべくなら病院は避けたい、という方もいらっしゃいます。その辺りの考えをしっかりとお伺いし、最終的な目標を共有することが重要なのです。
また、在宅診療はご家族のサポートが欠かせません。ですから、ご本人はもとより、ご家族が無理をされていないかどうか、仮に無理をされているようなら、的確なサポートをご案内することも私たちの役割と心得ています。私は訪問診療に携わり始めた当初にケアマネジャーの資格を取得しています。制度的なものも存じておりますので、医療のみならず、患者さんとそのご家族を包括的に見守っていくことができればと考えています。

在宅診療が持つ可能性

最近は、国自体として積極的に在宅診療で診ていくという方針に変わってきました。私自身の体験からいえば、新型コロナの流行は大きなターニングポイントとなったと思います。新型コロナの初期、すべての患者さんを病院で収容していましたけども、ご存知の通り、ほどなくして病院はあふれかえる状態となりました。そのため、私もコロナの患者さんを何人か診させていただいたのです。感染症で怖いのはクラスターですが、在宅の場合、その心配は少ないと考えられています。そうした意味でも在宅は非常に有効な選択肢と考えることができますし、感染症のみならず災害時においても、病院以外の選択肢があるということが今後はより大きなものになっていくでしょう。
当院においても高い質を担保することはそのままに、今後は他の医師の力も借りながら、より多くの方を責任を持って診られる体制を作っていきたいと考えています。

これから受診される患者さんへ

いざ病院に行けないとなった時、まずどこに連絡すべきなのか、迷われることはあるかと思います。些細に思われることでも構いません。直接お電話いただければ、私や担当のケアマネジャーが丁寧にお答えいたします。在宅での医療・介護全般に関して、ご本人やご家族のご希望に添えるようなトータルの医療を提供していきますので、どうぞお気軽にご相談ください。

※上記記事は2024年4月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。

市場 保 院長 MEMO

  • 出身地:東京都
  • 趣味:マラソン、ビジネス書の輪読会
  • 好きな本:『イーロン・マスク』
  • 好きな映画:『PERFECT DAYS』
  • 好きな音楽:J-POP、クラシック
  • 好きな観光地:軽井沢
  • 座右の銘:「今に集中する」

グラフで見る『市場 保 院長』のタイプ

穏やかでやさしく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかでやさしく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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