保坂 純郎 院長
JUNRO HOSAKA
検査・診断から経過観察まで一貫して担う
下肢静脈瘤治療のスペシャリスト
日本医科大学医学部卒業後、同大学病院の放射線科に入局。ノルウェーのオスロ大学などでも研究を重ね、2009年に下肢静脈瘤の専門クリニックを四谷の地に開業。
保坂 純郎 院長
四谷・血管クリニック
新宿区/四谷/四ツ谷駅
- ●血管外科
- ●内科
診断から治療へ。レーザー治療との出会いを機に開業
小さい頃から“博士”に憧れていました。当時は特に意味を知っていたわけではないんですが(笑)。大学進学を機にどういう道に進もうかと考えたとき、やはり研究ができるような職業に就きたくて医学部へ。卒業後は大学病院の放射線科に在籍し、海外の大学にも留学しながら研究を続けました。下肢静脈瘤の病気に特化したクリニックを開業したのは2009年のこと。放射線科ではさまざまな検査結果から“診断”を行う仕事をしていたのですが、その中に静脈の診断も含まれていました。ですが、当時の静脈の診断分野はあまり発展していなかった。もっと効果的に診断ができる方法はないかと考え、超音波検査を使った静脈検査に挑戦したのが下肢静脈瘤の病気に取り組む最初のきっかけです。そんな中、2000年のローマの国際会議で目にしたのが下肢静脈瘤をレーザー治療する機械でした。そのレーザー治療のやり方が放射線科の技術と非常に似ていたんですね。これなら診断だけではなく治療にも参画できると考え、安全性や効果の研究を経て専門病院を開き、治療をスタートさせました。
下肢静脈瘤は特殊な病気なので、開業当時は日本中で東京に数件しか病院がありませんでした。だから地元に根ざした病院というよりは、どんな場所からでも通院できる病院をつくろうと考えました。足の悪い方が患者さんですので駅から近いことも立地条件とし、四ツ谷駅のそばに開業しました。
下肢静脈瘤の専門医院として、9000件以上の手術実績
当院は血管外科、内科、超音波や血液検査などによる診断、血管ドッグも診療科目ですが、患者さんの9割が足の症状の方です。足のだるさや痛み、かゆみ、むくみなどを主訴に50〜60代の患者さんが多く来られています。その中でも、下肢静脈瘤という病気を中心に診療を行っています。足の静脈は心臓に向かって重力に逆らいながらのぼっていきますが、下肢静脈瘤は静脈の血管にある弁がきちんと閉じずに血液が逆流してしまう病気です。下肢静脈瘤は年齢が高くなるほどなりやすく、妊娠や出産を機にホルモンの関係で血管がもろくなるため、女性に多い病気です。当院でも女性の患者さんのほうが多いですね。いつも弁にパワーがかかって壊れやすくなるので立ち仕事の人もなりがち。他にも遺伝性や脂質異常によって発症する場合があります。
命に関わる病気ではありませんが、足に痛みを感じたり、ふくらはぎの内側などに血管が浮き出てモコモコとした見た目になったりと日常生活に負担がかかってきます。治療の基本は手術。当院では開業以来9000件以上の手術を手掛け、現在は1日5本ほどの足を手術しています。
最初から最後まで患者さんの治療に寄り添います
当院の下肢静脈瘤の診療は診断、治療、経過観察まで、すべて院長である私が担っています。検査も技師に任せるのではなく自分で行います。ひとりの医師がトータルで患者さんの病気と向き合っていることが当院の特徴でもあり、治療のこだわりですね。治療の基本は手術だと述べましたが、複数ある手術の中でも特に多く行っているのが“血管内レーザー/高周波治療”です。これは症状の原因となっている血管を閉塞させる方法で、細い針を使うので傷が残りません。いちばんのメリットは日帰り手術なので、外来ですべて完結すること。手術時間は片足15〜20分ほどで術後の痛みもほとんどなく、手術当日も歩いて帰ることができますし、仕事をすることも可能です。
血管内レーザー/高周波治療は6000件以上やっていますが、患者さんのほとんどが手術に満足されています。見た目が良くなることよりも、痛みやかゆみ、足がつるなどの症状が改善することに喜ばれる患者さんが多いですね。生活習慣を改善したり、医療用の弾性ストッキングを着用することで症状を緩和することもできますが、根本的な治療ではないですし、手術すれば同じ血管が悪くなることも滅多にありませんので、症状にお困りの場合はしっかりと治療すべきですね。
積極的なコミュニケーションで通院しやすい雰囲気づくりを
手術は全身麻酔ではなく局所麻酔で行うため、チクチクとした痛みは多少感じます。ですので、患者さんが少しでもリラックスできるように看護師さんと私とで喋りかけながら手術を進めていきます。なるべく堅苦しい雰囲気にならないように、病院内に流れている音楽も手術室まで聞こえるようにしてあります。また、遠方からの患者さんや高齢の患者さんも来院されますので、院内ではゆったりとくつろいでもらえるように待合室は広めにし、すべての椅子をひとり掛け用にしました。手術の場合、検査や経過観察を含め最低でも3回、数か月ごとの定期健診も含めると通常5、6回の通院が必要ですので、少しでも患者さんが通院しやすい病院にしたいと思っています。診療でもなるべく患者さんの特徴を覚えて会話をするように努めていますね。
年を重ねて発症する病気の中で下肢静脈瘤と白内障は治療すると劇的に良くなる病気です。下肢静脈瘤は足がだるくて重かったのが術後は次の日から軽くなりますし、白内障も手術によって真っ暗だった世界がぱっと明るくなります。患者さんで両方の病気を治療された方がいて「私の人生で2回良いことがあった。それは下肢静脈瘤と白内障を治してもらって人生が変わったこと」と言われ、とても感謝されたことがありました。治療が本当に役に立っていると実感した瞬間でしたね。
これから受診される患者さんへ
『四谷・血管クリニック』はJR、東京メトロ「四ツ谷駅」から徒歩2分、通り沿いのビルの2階にあります。足がだるい、重い、疲れる、見た目が気になるなど何でも構いませんので、足の症状で気になることがあればお気軽にお越しください。
※上記記事は2017年6月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
保坂 純郎 院長 MEMO
- 出身地:東京都
- 趣味・特技:ゴルフ
- 好きな映画のジャンル:B級映画
- 好きな音楽・アーティスト:JILLE
- 好きな場所・観光地:軽井沢
グラフで見る『保坂 純郎 院長』のタイプ
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穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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