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佐藤 信行 院長

NOBUYUKI SATO

糖尿病の早期発見と迅速かつ柔軟な治療を提供

札幌医大卒業後、東邦大学医療センター大森病院、朝日生命成人病研究所附属病院、東邦大学医療センター大橋病院、東京蒲田医療センターの糖尿病センター長を経て、大森町駅近くに開業(京急線「大森町駅」から徒歩3分)。

佐藤 信行 院長

佐藤 信行 院長

サトウ内科クリニック

大田区/大森西/大森町駅

  • ●内科
  • ●糖尿病内科

渡辺淳一の小説の世界観に憧れ、医師を目指す

佐藤 信行 院長

高校時代、渡辺淳一の小説を読んだことがこの世界へと進むきっかけとなりました。私は小学生の時に母を病で亡くした経験があり、病院に縁はあったのですけども、直接の動機は、彼の小説で描かれた医学の世界への憧れだったように思います。渡辺淳一は私と同じく、札幌医大の出身です。大学時代、私が住んでいたアパートの近くにコインランドリーがあったのですが、そちらの経営者のおばさんが偶然にも彼のお母様でした。「淳一は小さい頃から作文が上手かったんですよ」とよく仰っていたものです。

大学を卒業後は東邦大学医療センター大森病院に13年に渡って勤務。その後、朝日生命成人病研究所附属病院、東邦大学医療センター大橋病院を経て、東京蒲田医療センターの糖尿病センター長として20年を過ごしました。糖尿病を中心に手掛けるようになったのは、大森病院で師事していた教授の推薦によるものでした。実は当初、糖尿病の医療にあまり良いイメージを持っていませんでした。あの時代は現在のように良い薬もまだなかったですし、患者さんも一種、自暴自棄なところがありましたからね。ところが実際に関わるようになると、印象はがらりと変わりました。糖尿病の治療では、医師の人格が患者さんに直接影響します。私を頼りにしてくださる患者さんの存在に励まされ、この分野に徐々に惹かれるようになっていったのです。
『サトウ内科クリニック』は2016年1月に開院いたしました。この場所には以前、村木外科胃腸科さんという病院があり、私はそこへ週に1度、外来を担当しに来ていました。ずいぶんと長い期間、30年弱は続けていた計算になるでしょうか。縁のあるこの地で地域医療にたずさわれることを非常に光栄に思っています(京浜急行・大森町駅より徒歩3分)。

「先生の顔を見ると安心する」という存在になりたい。

佐藤 信行 院長

極端な例ですが、病院勤務時代はドアを開け、私がいるのを確認して、それだけで帰っていかれる方もいらっしゃいました。クリニックを訪れる方は、やはりみなさん、どこか不安を抱えておられるのです。病気もあるし、それ以外にも不安要素は多くある。診察以外に何か特別なことをするわけではないのですが、私がそこにいるということが安心の材料になったのかもしれません。地域のかかりつけ医として、「先生の顔を見ると安心する」という存在となれるよう、やさしく、丁寧でわかりやす診療を手掛けていきたいと考えています。

クリニックは万能ではありません。私1人ですべての病気を診れるはずもなく、その意味では、その人にとって最善の道に方向づけてあげることが、クリニックの役目だと思っています。研修医時代、トイレ掃除から患者さんの呼び込みまで、一通りの雑用を経験したことがあります。今から考えるとそれが良かったのでしょう、おかげで、クリニックは医者1人の存在によって成り立つのではなく、関わるすべての人の協力によって成り立っているということを身をもって知ることができました。診々連携や病診連携を緊密にしていきながら、スタッフみんなで、この地域の方々の健康を見守るお手伝いをさせていただければと考えています。

糖尿病治療の継続がQOLの維持につながる。

佐藤 信行 院長

糖尿病は、完全に治すことのできる病気ではありませんので、いかにして上手にコントロールしていくかが問われることになります。合併症に留意しながら、できるだけその方の生活の質を落とさぬよう、健常者に近い状態を維持していくことが我々には求められるのです。
現在は健康診断が充実していますから、以前のように合併症が進んだ状態で来院される方は少なくなりました。しかしその一方で、治療を中断される方が後を絶たない状況は続いています。大きな理由として考えられるのは、この病気には自覚症状がないことでしょう。痛くもかゆくもないものですから、ついつい行きそびれてしまい、段々と足が遠のいてしまう。その結果が、重大な合併症を引き起こすことにつながっていきます。この状況を改善すべく、ここでは症状の軽い人であっても、弱いお薬を処方し、できるだけクリニックから遠ざからないようにしていただくといった工夫をしています。3ヶ月でも4ヶ月でもいいですから、定期的に診ていくことがQOLを維持することにつながっていくのです。

迅速分析装置を導入し、タイムリーな治療を実現。

患者さんは、HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)の今日の数値を知りたいわけですから、その場で数値が知れる機器は今や不可欠なものになっています。結果、数値が落ち着いていれば喜ばしいですし、もし悪くなっていれば、その原因を相談しながら、生活を見直していくことになります。最近では、センサーにかざすだけでグルコース値の測定が可能な機器も導入しました。やはり指に針を刺すのは痛みがありますし、できるなら避けたいですよね。1日の血糖値の詳細な評価が容易になるという意味でも重宝しています。

糖尿病の治療では、患者さんが何でも言える関係が必要です。患者さんが何かを隠してしまうような外来では意味をなしませんし、まして、医師が怒るような外来は論外です。同じ目線で言いたいことを言えるような関係を作っていくことを第一に考えています。

これから受診される患者さんへ。

最近はかかりつけ医ではなく、かかりつけ専門医を持つことが推奨されています。当クリニックにおいても、消化器や循環器などの内科疾患、またそれ以外のものについては、連携している病院や診療所の信頼できる先生と一緒に診ていく体制を整えています。
もちろん、専門領域である糖尿病のコントロールがままならない方をできるだけ多く診て差し上げたいと思っています。やはり、人と人ですから相性もありますし、医師によって糖尿病に対する取り組みにも差異があります。今の治療方法に疑問をお持ちの方は、遠慮なくいらしてください。できるだけ患者さんの負担が少ない、満足のいくコントロールができるように取り組んでいきます。

※上記記事は2023年7月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。

佐藤 信行 院長 MEMO

  • 出身地:東京都
  • 趣味・特技:ジョギング、映画鑑賞、音楽鑑賞/寝つきが非常にいいこと(笑)
  • 好きな作家:渡辺淳一
  • 好きな映画:サスペンス
  • 好きな言葉・座右の銘:継続が第一
  • 好きな音楽:R&B
  • 好きな観光地:ハワイ

佐藤 信行 院長から聞いた
『糖尿病(2型糖尿病)』

常に向上心を持ち、新たな治療を求めていく姿勢が大切

糖尿病は、1人ひとり発症のメカニズムが違うものですから、当然、その方に合うお薬も様々です。様々なお薬を試した上で、何がその方に合っているかを見つけていく必要があります。「クリニカルイナーシャ」という言葉があります。日本語に訳せば、「臨床的惰性」となるでしょうか。この人はこの薬で十分、この人はインスリンをする人。医療者の側が決めつけてしまえば、それ以上良くなることはありません。医療は日進月歩で進化しており、糖尿病のお薬も新しいものが次々と開発されていきますから、最善の治療はなんだろうかと、常に自問自答しながら向上心を持っておひとりおひとりと向き合っていく必要があるのです。現に、1日4回インスリンを射っていた方が、お薬を見直した結果、インスリンが必要なくなるケースも過去にありました。患者さんにできるだけ負担をかけず、満足のいく治療法に持っていくのが私たちの役割であり、自分自身のアイデンティティなのです。

グラフで見る『佐藤 信行 院長』のタイプ

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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