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内田 暁彦 院長

AKIHIKO UCHIDA

お薬の力だけに頼ることなく
「治そうとする力」を最大限に引き出せるように

『目白MMクリニック』は、2016年3月に開院

内田 暁彦 院長

内田 暁彦 院長

目白MMクリニック

豊島区/目白/目白駅

  • ●心療内科
  • ●精神科
  • ●内科

医療の道で社会に貢献したいという思いがあった

内田 暁彦 院長

私は理系の大学を卒業した後、あらためて医学部に進みました。開業医であった父や祖父を間近に見て育ったもので、医療の道で社会に貢献したいという思いがあったのです。しかし今振り返りますと、社会に貢献したいという以上に「医者になる」ということに非常に強いこだわりを持っていた気がしています。医者にならなければ何も始まらないと、自分を追い込んでしまったのですね。
精神科を志したのは、その時に経験した心の動きがあったからだと思います。さまざまな人に苦労を掛けることになりましたが、だからこそ、その経験を生かせるのではと考えたのです。
研修を終えた私は、「身体管理もできるように」とまず麻酔科の門を叩き、その後、精神科医として複数の病院に勤務しました。各病院によってそれぞれ特徴が異なりますので、自分の幅を広げることを念頭に置いた選択でした。
『目白MMクリニック』は、2016年3月に開院いたしました。クリニックの場所がこちらになったのは、実は飼っていた猫のおかげなのです(笑)。私は以前から目白に居を構えていたのですが、ある日猫がいなくなってしまい、周囲の方にいろいろとお世話になりました。猫の取り持つ縁と言いますか(笑)、この地域にお住まいの方々をより深く知れたことで、自分達がやりたいことをこの地で実現させたいと考えるようになったのです(JR山手線・目白駅より徒歩1分)。

2つのM、Memory(物忘れ、認知症)とMental(こころ)

内田 暁彦 院長

MMとは、当クリニックが対象とする2つのM、Memory(物忘れ、認知症)とMental(こころ)を表しています。私も病院で多くの方を診てきましたが、妻(小野寺加奈 副院長)は認知症を専門に診てきた経験がありますので、Memoryを1つの柱として拝見していきたいと考えているのです。
認知症は多くの方にとって、物忘れというイメージが大きいかもしれません。しかし、この病気が本当に深刻なのは、赤ちゃんが大人になっていく過程を逆に辿っていく症状にあります。赤ちゃんが段々と話せるようになり、歩けるようになり、ごはんを食べられるようになっていくのとは逆に、症状が進めば、話せなくなり、食べられなくなり、歩くこともままならなくなっていくのです。
残念なことに認知症は治すことのできる病気ではありませんが、早期に発見し、適切な治療をおこなっていくことで症状の進行を遅らせることは可能です。早く介入し、その人らしい生活をできるだけ長く送れるようになる手助けをしていければと思っています。

精神保健福祉士が、地域で暮らしていくために必要な公的なサービス等をご案内

内田 暁彦 院長

認知症は、早期発見と早期治療、そしてサポートが大切です。このうちのサポートに関して、クリニックに常駐する精神保健福祉士が、地域で暮らしていくために必要な公的なサービス等をご案内しています。
さらに私たちは、認知症カフェ(『目白MMカフェ』)をオープンさせました。認知症カフェは、この病気をもっと気軽に相談できる場所として設けたものであると同時に、ご家族や、認知症にご興味のある方が集い、情報を交換していただくための場所でもあります。
病院に長く滞在されている方を見ていますと、つくづく、「病院は生活の場ではない」という思いが強くなってきます。ご家族だけで患者さんを支えることは難しいかもしれません。しかし、地域のみなさんで理解し支えることができれば、これまでとまったく違う未来が拓けるのではないかと期待しています。

その人自身の「治そうとする力」を最大限に引き出せるように

気分の落ち込み、やる気が出ないなどの症状でいらっしゃる方が多いです。また、検査をしても原因がはっきりしないが体が痛い、お腹の違和感があるということでいらっしゃる方もいます。
うつの症状と思って診療したら認知症だった、物忘れで認知症と思ったら実はうつ病だったと言う事は結構あります。それぞれで治療法は変わってくるので、診断をしっかりと、また矛盾する様ですが診療していく中で症状をみながら常に診断が正しいかを考えて適切な治療を行う様に心がけています。

また診察の際、私たちは、その人の悩みがどこに起因しているかを話を聞きながら組み立てていき、治療へと持っていきます。しかし、患者さんは最初からすべてを話してくださるとは限りませんので、その都度その都度、組み立てなおす柔軟さが必要になってくると思っています。
クリニックでは、お薬を処方する際、どのような意図でお出しするのかをはっきり説明していきます。最終的な選択権は患者さんにありますが、飲みたくないと思われているものを服用したところで、望み通りの効果は得られないからです。お薬の力だけに頼ることなく、その人自身の「治そうとする力」を最大限に引き出せるようにと思っています。

これから受診される患者さんへ

認知症であれ、こころの問題であれ、少しでもおかしいなと思うことがあれば早めにご相談ください。もし精神科を受診することにためらいがあるようでしたら、まずはカフェに来ていただいて、話をしていただくのも良いかと思います。
1人でも多くの方が、自分らしい生活を長く送れるようになること。それこそが私たちのやりがいであり、その目標に近づけるよう、精一杯の力を注いでいきたいと思っています。

※上記記事は2016.3に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

内田 暁彦 院長 MEMO

  • 出身地:埼玉県
  • 趣味:ごはんを食べること、ウェイトトレーニング
  • 好きな本・作家:歴史小説/池波正太郎、司馬遼太郎
  • 好きな映画:裏窓
  • 好きな言葉・座右の銘:なるようになる
  • 好きな音楽・アーティスト:クラシック/DREAMS COME TRUE
  • 好きな観光地:夏の北海道

グラフで見る『内田 暁彦 院長』のタイプ

どちらかというと
穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

どちらかというと
穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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