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關 保 院長

TAMOTSU SEKI

お子さんからご高齢の方まで、予防医学とロービジョン・ケアに尽力。

昭和大学医学部卒。大阪大学工学部レーザー核融合研究所でレーザーの研究をしていた経験を生かすべく眼科医となる。その後、雑色駅近くに開業。

關 保 院長

關 保 院長

たまがわ眼科クリニック

大田区/南六郷/雑色駅

  • ●眼科

レーザー核融合研究所の研究員から一転、眼科医に。

關 保 院長

私は、京都出身で、立命館大学の理工学部を卒業した後、大阪大学工学部レーザー核融合研究所でレーザーの研究をしていました。
もともとはエンジニア志望でした。
父は内科医で医師としての生活は夜も昼も無く自分も家族も犠牲にして患者様のために尽くしていたことを間近に見て、その大変さから医師にはなれないと考えていました。
ところが、この時代に病気をして、2、3ヵ月寝込んだことがあり、父に診てもらいながら、将来どうするかということを改めて話し合いました。結果、苦しんでいる人を少しでも治せる仕事が良いと思い、一念発起医師を目指すことにしました。もう一度受験勉強をし直して、幸いにも昭和大学医学部に入学できました。
眼科を選択した理由は、専門であったレーザーの知識を生かせる科である考えたことが大きかったと思います。
実際、レーザーは、網膜症や緑内障、さらに網膜裂孔という網膜に穴が空いてしまう病気の治療や近視の矯正などにもよく使われています。
ところで世間では眼科は患者様が亡くなることはほとんど無い科なのと思われがちですが、そんなことはありません。
病気に時間は関係ありません。当直や緊急手術などで新人の頃は48時間連続勤務は普通でした。今はもちろんそのような過酷な状況は改善はされています。
医師になってから間もなく、原因不明の病に罹り、1か月ほど入院したこともあります。
この経験も大変貴重で、今では入院の必要な患者様の気持ちになって対応できるように心掛けることが出来るようになりました。

検査の進歩が緑内障の早期発見、早期治療を可能に。

關 保 院長

開業して感じたのは、緑内障の方が想像以上に多かったことです。これには、検査の進歩も一役買っているやもしれません。検診の精度が上がったことで、以前は診断できなかった方までわかるようになったということでしょう。その昔、緑内障と診断されると、患者さんは一様に非常にショックを受けておられました。「失明するんじゃないか…」「あと何年保つのだろう…」と考え込んでしまうんですね。今もお話しましたように、検査の進歩によってほとんどの方は初期の状態で発見されますから、適切な治療と診察を続けていけば、そのような心配はまずありません。
他の病気もそうですが、安易に患者さんを怖がらせるようなことは最も避けるべきでしょう。病気の現状と、今後のこともしっかりとお話しした上で、前向きに治療に取り組んでいただけるように心掛けています。

視機能を補助するロービジョン・ケアにかける情熱。

關 保 院長

ロービジョンとは、例えば、緑内障、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性症などで視力が極端に落ちてしまったり、網膜色素変性症で視野が極端に狭くなってしまったりする視力の低下したあるいは視野が狭くなった症状のことを指します。
かつては、いったん症状が固定して治療の必要性がなくなると、その後のケアというものはなされていませんでした。
しかし、ロービジョンの場合、視機能は少々でも残っているケースが多いのです。
その残った能力を最大限に活用するため、メガネや拡大鏡だけでなく、拡大読書機(テレビに紙面を拡大して映す機械)、さらにタブレットなどさまざまな機材・装置を駆使し、患者さんに健常者と変わらない生活を送っていただけるようサポートする取り組みがロービジョンケアまたはロービジョンクリニックです。きめ細やかな対応が必要ですから、どちらかというと当院のような個人医院の役割が重要になっています。
いったん病気になると視力・視野の回復はなかなか難しいのですが、少しでも見える力が残っていれば、ケアによって生活はかなり改善されます。
当クリニックでは視能訓練士のスタッフが常勤し、出来るだけ晴眼者のようにものを見ることが出来る方法についてのトレーニングなどを実施し、その結果相応しい補助具の選定などを行います。

お子さんの弱視ケアにも精通。

視能訓練士は、子供の弱視の治療にも関わっていきます。専用のメガネを用い、ピントが合うよう訓練を重ねることで、本来あるべき視力を取り戻すことが可能になるのです。
1つ問題なのが、子供の弱視はお子さん本人はもちろん、周囲も気づきにくいということです。現在は3歳児検診というものがありますから、そこで判明することもあるのですが、すべてというわけにはまいりません。一般的に言われていることとしては、弱視の子供はテレビに近寄りがちであるという傾向です。もっとよく見たいから、なんとかしたいと思うのでしょうね。ですので、常にテレビに近づいていきがちな子については、注意を払っていただければと思います。

これから受診される患者さんへ。

メガネをファッションではなく、治療具の1つとしてとらえてください。お子さんの場合、漫然と眼鏡を掛け続けていると、それにより視力が下がる場合があります。視力に合ったメガネを適切に使えば、過度な負担が掛からず、近視を抑制することにつながっていきます。クリニックでは、お子さんからご高齢の方まで、予防医学ということを念頭に置いた治療を手掛けていきます。
大田区では、緑内障検診を実施しています。自覚症状をともなわない病気が隠れていることもありますから、こういった機会を上手に活用していただければと思います。1年に1回、視力を測るついででも結構ですので、眼科を利用していただきたいですね。
特に30代はまだ目の病気は起こりにくいとされていますが、疲れ目だと思っていたら緑内障だったということもありますので、なんとなく見づらいといった症状がある場合は、早めに受診してほしいと思います。
今、緑内障は、後天的な失明の原因として第一位となっていますので、気をつけなければいけませんね。
そのためにも、より親しみのある、気軽に受診しやすいクリニックを目指していきたいと考えています。
眼科は検査が多いので、スタッフ間でうまく分業と効率化をはかり、なるべく患者さんをお待たせしない工夫もしていきたいです。
最後に、個人的な目標になりますが、大学時代に研究していた網膜神経節細胞の神経細胞死抑制、簡単に言うと、緑内障を治す薬の研究、そしてドライアイに対しても研究を続けております。これらに対する新薬の開発にも携わっていきたいと考えており、これをライフワークとして続けていきたいと考えています。

※上記記事は2016年3月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

關 保 院長 MEMO

  • 出身地:京都府
  • 趣味:ミュージカル鑑賞
  • 好きな作家:レイ・ブラッドベリ
  • 好きな映画:ミュージカル
  • 好きな言葉:最高のものを求める強い気持ちが無いと、結果は出ない(王 貞治)
  • 好きな音楽・アーティスト:クラシック エリック・サティ
  • 好きな観光地:京都

グラフで見る『關 保 院長』のタイプ

どちらかというと
穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

どちらかというと
穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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