猪俣 公一 院長
KOICHI INOMATA
地域の眼科医療を支えるものとして、医師の矜持を胸に日々の診療に臨む
日本大学医学部卒業後、駿河台日本大学病院眼科に在籍。以降、東京医療センター感覚器センター 研究員、理化学研究所脳科学総合研究センター脳統合機能研究チーム 客員研究員、同愛会病院眼科 医長、駿河台日本大学病院眼科 助教を経て、2012年に『中野眼科』を開院(JR「中野駅」北口より徒歩5分)。

猪俣 公一 院長
中野眼科
中野区/中野/中野駅
- ●眼科
- ●小児眼科
友人の言葉をきっかけに眼科医の道へ

幼少期、両親が忙しく、母方の祖父がずいぶんと私の面倒を見てくれていました。祖父は若い頃、溶接の仕事で左目を怪我しており、不自由をしていました。それを見て「お医者さんになって長生きさせてあげるね」と言ったのが最初だったらしいのです。その祖父のこともありましたし、自分自身が中学生の時に目を怪我して治療を受けたという経緯もあったことが医師を目指し、眼科を選んだ理由の1つだったように思います。ただ、国家試験が終わってから、どの科に進むべきか、しばらく決めかねていました。というのも、麻酔科や脳神経外科、心臓外科にも誘われていて、親からは「内科に行って欲しい」ということを聞いていたものですから。決めきれず、悶々としていたところに、友人から電話がありました。「私は眼科に行くけど、あなたはどうするの?」と。その瞬間、思い出したように眼科の教授のところに行き、「入りたいんです」と直談判したんですね。普通は順を追って進めていくものですから、教授もびっくりされていました(笑)。
その後、駿河台の日本大学病院を中心に診療の経験を積み、2012年に『中野眼科』を開院いたしました。早いもので、それからもう13年が経ったことになります。
未来の宝である子どもたちの目を守る

一般の眼科クリニックと比べると、中年から壮年の患者さんが多いかもしれません。この辺りはオフィスビルもありますので、仕事をされている方が多く立ち寄ってくださっています。症状はもう様々ですが、最近特に多い傾向にあるのが「目の疲れ」でしょうか。コンピューターで仕事をされ、空き時間にはスマホを見てと、近くだけを見ている方が多いためと思われます。
疲れ目は現代病と言ってもよいかと思いますが、この傾向は大人だけではなく小児も同様です。私が子どもの頃は、近眼はクラスに1人いたか、いなかったか、といった頻度だったと思いますが、今は小学生の7割近くが近眼になっており、中学生になるとさらに増えて9割を超えるというデータもあります。これは看過し得ない事態であり、当院では小児の近眼抑制に力を入れています。
近眼の抑制には低濃度のアトロピン点眼薬が有効です。アトロピンは服用された方の6割に抑制の効果が見られるというデータがあり、簡易な方法でもありますので、まず第一の選択肢となります。当院ではこれにオルソケラトロジーを併用する治療をお勧めしています。
近眼が進むと、成人になってから網膜剥離や緑内障のリスクを高め、悪くすると失明の危険も伴います。次代を担う子どもは国の宝です。私が医師を目指すきっかけとなった祖父も、子どもや若い人を大切にする人でした。その祖父の意思を引き継ぎ、私にできることで貢献していけたらと考えています。
医師としての矜持に従って

不可逆的な、二度と戻せないといったような治療はできるだけ避けたいと思っています。利益が不利益を上回った場合のみ、治療を提供するのが医療の根本原則ですが、そもそも医師は患者さんに安心感を与えるべき仕事であり、少しでも不安を覚えてしまうような治療は避けるべきでしょう。検査も同様で、自らの矜持に則り、必要不可欠な検査も避けるべきです。今だけ良いのではなく、5年後、10年後、さらにその先も健やかでいられることを原則として、日々の診療に臨んています。
地域の医療を支える者として、あらゆるものを診ていきたい
昨今、非常に多く手掛けているのが、ものもらいの手術です。ひと昔前は、ばい菌による麦粒腫が多く見られました。麦粒腫は自然と治るケースが多いのですが、アレルギー反応等で生じるものもらい(霰粒腫)は残ってしまうことが大半なものですから、切除を希望される方が多いのです。おそらくですけども、こうした細々とした治療をされる施設は少ないのでしょうね。地域の医療を支える役割を担う者として、私にできることはすべてさせていただく、という姿勢でおります。ここで見きれないもの、あるいはより適した治療が受けられる場合には、患者さんが赴ける範囲で素晴らしい治療を手がけるドクターにご紹介もしています。もちろん、治療後に当院に通院される方もいらっしゃいますし、最後の最後まで、責任を持って診させていただきたいと思っています。
これから受診される患者さんへ
特に40代以降は、緑内障等のリスクが高まってきます。健康診断では視力や眼圧は測ってくれますけども、眼底の写真撮影等は通常行われませんので、緑内障を発見するのは困難です。お年を召してくれば、身体のあちこちに不調をきたすように、目も歳をとるに従って様々な症状をきたすようになります。しかし、身体同様、目も早め早めに兆候を見つけ、治療すれば、最後まできれいに見える目を保つことは十分に可能です。これまで眼科を受診された経験がない方も、症状に乏しい疾患が生じている可能性がありますので、一度は眼科を訪れ、心配が無いかチェックを受けていただければと思います。
※上記記事は2025年2月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。
猪俣 公一 院長 MEMO
- 出身地:東京都
- 出身大学:日本大学医学部
- 趣味・特技:三線、ジムワーク
- 好きなこと:「家族と一緒に過ごすこと」
- 好きな場所:栃木県佐野市
- 座右の銘・好きな言葉:「一期一会」/「和」
猪俣 公一 院長から聞いた
『眼精疲労』
「20-20-20」ルール
眼精疲労の要因のもう1つが、まばたきです。遠くを見る時、人間は1分間に14、5回まばたきをすると言われています。それが見ることに集中してしまうと、例えば読書だと4、5回になり、携帯ゲームをしている子どもは3分間に1回もまばたきをしなかったという報告もあります。まばたきが減れば、水分が蒸発しやすくなり、乾燥してしまいますから、これも疲れ目の原因となります。あとは、「光」ですね。テレビでもスマホでも画面が光って見えるわけですが、その光の刺激が負荷となっているとも言われています。
眼精疲労の症状に対し、筋肉の緊張を抑える目薬などが用いられることになりますが、そもそもをいえば、自分の行動に対しての結果なわけですので、逆に言えばコントロールが可能ということになります。「20-20-20ルール」というアメリカで提唱された概念があります。20分間に20秒だけ、20フィート先(6メートル)を見ることで目を休ませることを目的としたものです。遠くを見ることによって、筋肉の弛緩を促すわけですね。もちろん、遠くを見ようにも状況的に見れない場合はあります。その場合は、20秒間、目を閉じて目を休ませることでも一定の効果が期待できます。
グラフで見る『猪俣 公一 院長』のタイプ
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どちらかというと エネルギッシュで明るく話しやすい先生 |
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穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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どちらかというと エネルギッシュで明るく話しやすい先生 |
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穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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