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寺尾 一郎 院長

ICHIRO TERAO

内科から呼吸器疾患、心療内科まで
患者さんの心身の不調に正面から向き合う

東海大学医学部卒業後、日本大学の医局に所属。日赤医療センターでの2年間の研修期間を経て日大板橋病院、国立病院東京災害医療センター、東大和病院と多くの医療機関で研鑽を積む。2006年、寺尾クリニカを開院(JR大久保駅徒歩5分)。

寺尾 一郎 院長

寺尾 一郎 院長

寺尾クリニカ

新宿区/百人町/大久保駅

  • ●内科
  • ●呼吸器内科
  • ●心療内科
  • ●アレルギー科

子どもの頃から身近だった医療の道へ

寺尾 一郎 院長

私の家は祖父を始め父親、親戚など周りに医師が多い環境でした。父親は勤務医を経て開業。祖父も開業医をしていましたので、小さいころから日常的に診療風景がありましたね。周囲に医療関係の人が大勢いたことは医師を目指す大きなきっかけになったと思います。
大学卒業後は、日赤医療センターで2年間研修を行い、日大板橋病院に入局しました。その後、国立病院東京災害医療センター、東大和病院と多くの医療機関で研鑽を積みました。呼吸器や内視鏡の専門医、結核や内科、禁煙学会の認定医を取得するなど多くの経験を積み、2006年、寺尾クリニカを開院いたしました(JR大久保駅徒歩5分)。

体の不調から心の不調まで幅広く診療をおこなう

寺尾 一郎 院長

当院の場所はご縁があり人からご紹介いただいたのですが、日本とは違った文化や明るい雰囲気が溢れ、さまざまな文化との接点になる場所ですので、個人的にとても気に入っています。
新大久保周辺は中国や韓国、タイ、フィリピン、ベトナム、バングラデシュやネパールなど多様な国の方がお住まいのエリアです。開院当時から比べると外国人の方が増えましたね。小学校一つとってもさまざまな国籍のお子さんがいるのが当たり前という環境は、子供達にもいい影響があると思います。
診療科目は、喘息や気管支炎などの呼吸器疾患と肝炎、高血圧症、糖尿病などの内科疾患、ほかにもインフルエンザを始めとする予防接種や各種健康診断など、日々の健康維持のアドバイスをおこなっています。
受診される方の病気は風邪など日常の病気以外にも、自分の喘息やうつ病など、さまざまな病気の方がいらっしゃいます。また、今でも外国の方を中心に、年に数人ですが結核の患者さんを診ることがあります。結核は治療法も確立しており、私は以前結核の専門病院などで十数年、結核の患者さんの診療をしてきましたが、結核は決して過去の病気ではないんだな…と痛感しますね。
また、もう一つ診療の柱として心療内科の診察にも力を入れています。患者さんの体の不調だけでなく、メンタルな部分にも焦点をあて、心が癒される治療をしていきたいというのが当院の治療のモットーです。

呼吸器疾患の診療と禁煙外来の実施。受動喫煙にも対応

寺尾 一郎 院長

もともと私が専門としている呼吸器の疾患では、喘息(せき喘息)が多いですね。以前は中年の男性の方が多かった睡眠時無呼吸症候群も、今は20代30代といった若い方や女性も増えています。この病気はご本人には自覚症状がないことも多いのですが、突然死にも繋がる深刻な病気の一つです。周りから就寝中のいびきがうるさいと言われる、しっかりと寝ているにも関わらず昼間に眠気を感じることが多い、といった場合には早めに受診されることをおすすめします。
ほかにはCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の方も最近多いですね。これは以前「肺気腫」とも呼ばれていた病気で、歩行や階段の上り下りなど日常生活で息切れや咳、痰などの症状がが慢性的に続く病気です。一般的に煙草を吸っていることが主な要因です。
また、当院では呼吸器に影響を及ぼす煙草のリスクを減らすため「禁煙外来」と「受動喫煙」に苦しむ方への診療もおこなっています。受動喫煙は同じ部屋で煙草を吸う以外にも、外でたばこを吸ってきた方の近くにいるだけでも被害があるため、きちんとした対処が必要なのですが、治療として対応している医療機関は驚くほど少なく、東京都でも4か所くらいしかおこなっていないのが現状です。
当院では今まで1000人以上の患者さんを診察しましたが、新潟や大阪からくる方もいるなど患者さんからのニーズは増えています。症状への対症療法や文書での職場喚起をおこなっていますが、中には診断書を見て職場環境を改善してくれる企業もありますので、今後も粘り強く活動していきたいと思います。

うつ病から発達障害まで患者さんの心と向き合う心療内科

勤務医時代には、肺がんの患者さんを診察することが多かったのですが、末期がんの患者さんは精神的に追い詰められ、恐怖を感じる方も多く、ご家族と共に何とか精神的にバックアップができないかと考えることがしばしばありました。医局では呼吸器以外にも心療内科や膠原病、血液内科の診療科目があり、全ての科を学ぶ必要があったのですが、私は患者さんの治療に役立てればという思いから特に心療内科に力を入れて学びました。
開業医になった今では、うつ病などメンタルな不調で悩む方を診ることがほとんどです。パワハラなどが原因で発症する場合は比較的男性の方が多いですね。
日本の職場では精神的なことで休むと根性がない、ずる休みという評価をされることも少なくないのですが、これはれっきとした病気です。放置しておくともっとひどい病気になるということを、私たち医療関係者が示さなくてはいけません。企業や経営者の方が病気について正しい知識を得てもらい、病気に苦しむ方が社会復帰できるようにしてあげたいと思いますね。
心療内科の病気は精神的なことが原因で体に病気が起きます。例えば喘息もその一つで、精神的ストレスが喘息発作を起こします。体の異常を感じて内科などの医療機関を受診しても異常がないと言われたという場合には、心療内科の受診を検討いただきたいですね。
今力を入れているのは、ADHDなどの発達障害の分野です。5~6年前までは大人が発達障害になるという考え方はなかったのですが、最近は変わってきています。いままで、不眠症やうつ病と診断された方が実は発達障害が原因だったことも多いようで、発達障害の治療をすると症状が改善する方も多くいらっしゃいます。ただ、発達障害の全ての人が受診すればいいというのではなく、社会や学校で生きづらさを感じている方が必要に応じて受診をすればいい…というのが私の考えです。人の心はそれぞれ個性や表現方法など違いがあり、メンタル面の医療はとても奥が深いと感じています。他人と比較するのではなく、自分らしく生きることが大切です。そのためのお手伝いをできればと考えています。

これから受診される患者さんへ

内科や呼吸器科、心療内科に共通して言えることなのですが、治療の際には患者さんも自分で問題点を考え、率先して治療に参加していただくことが重要です。治療をするのであればしっかりと定期的な診察を受けることが大切です。定期的に経過を知ることで、私も治療の修正や適切なアドバイスをすることができます。そして治療と並行してご自分で食事や生活に気をつけていただくなど、治るための努力も必要だと思います。現在はスマホの普及も広がり、SNSでの嫌がらせがうつ病の引き金になるなど、新たな病気の原因も増えています。医師と患者さんとの信頼関係のもとに協力して治療をすることで、良い結果を得られるというのが私の考え方です。
また、体の不調はないけれど、病気を未然に防ぎたい、健康な体でいたい、という方には高濃度ビタミンC点滴やプラセンタ注射などアンチエイジング治療もおこなっています。プラセンタ注射は内臓にも効果があり、のぼせや更年期障害の改善も期待できます。どんな悩みでも無理だと思わずに気軽に相談に来ていただきたいですね。そして生活の質を高めていただきたいと思います。
風邪や呼吸器疾患以外にも体の不調を抱えていて原因が分からない、周囲と違うと感じ生きづらさを感じている方、パワハラなどで問題を抱えている方、忘れ物が多い、片づけられない、大切なものをなくしてしまう事が多い…など、日頃の生活で心身にちょっとした異常を感じたら、まずはお気軽にご相談ください。

※上記記事は2018年7月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

寺尾 一郎 院長 MEMO

呼吸器専門医

  • 出身地:山梨県
  • 趣味:ヨガ、ピラティス、ボイストレーニング
  • 座右の銘・好きな言葉:「克己」「努力」

グラフで見る『寺尾 一郎 院長』のタイプ

穏やかでやさしく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかでやさしく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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