木島 冨士雄 院長
FUJIO KIJIMA
全人的な医療がモットー。ホームドクターとして患者さんのすべてを診ていく
横浜市立大学第2内科医局長を務め、1978年に『木島内科クリニック』を開院(西武新宿線「下落合駅」より徒歩5分、東京メトロ東西線「落合駅」より徒歩10分、西武新宿線・東京メトロ東西線「中井駅」より徒歩7分)。現在に到る。
木島 冨士雄 院長
木島内科クリニック
新宿区/上落合/下落合駅
- ●内科
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- ●小児科
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- ●皮膚科
- ●皮膚科
- ●胃腸内科
- ●胃腸内科
- ●循環器内科
- ●循環器内科
- ●呼吸器内科
- ●呼吸器内科
生命というものへの興味が、医師の道を歩むきっかけに
医師になりたいと思ったのは、小学校5年生の時に理科の授業で経験したカエルの解剖でした。カエルのお腹をピッと切ると、透明な膜が見えてきます。その思いがけないキレイさにまず驚き、次に先生が心臓だけを取り出してシャーレに入れた時にさらに驚かされました。心臓を取り出すと、止まると思いますよね。ところが、シャーレの中の心臓は、動いてるんです。先生に「どうして心臓動いてるの?」と聞くと、「そんなの知るか」と(苦笑)。知らないことを生徒に見せるというのもずいぶんだなと思いましたが、それ以上に、生命と神秘というものに大きく心を動かされました。のちに父の反対を押し切ってでもこの道に進んだのは、その時に感じた不思議がきっかけになったように思っています。
いざお医者さんになってみますと、これがもう面白くて仕方がありませんでした。むろん、大変なこともありました。私は横浜市大の第二内科に籍を置いたのですが、そこで臨床の神様と言うべき先生と出会いました。当時のことですから、もう徹底的に教え込まれたものです。患者さんの前で何かしでかそうものなら、所構わずもう罵詈雑言が返ってくる。気の弱い研修生は涙を流していましたね。しかし、先生の言い分はこうでした。「患者さんは遊びに来てるんじゃない。病気を治してもらいに来てるわけで、お前たちはそれを忘れるな」と。仰る通りで、この時期に私は内科医としての臨床を磨き上げてもらったのです。
面白さという面では、研究が一番に挙げられるでしょう。私はレニン・アンジオテンシンというホルモンの研究に夢中になっていました。一時期は研究ためアメリカに留学する準備までしていたのですが、そこで家内から「待った」がかかりました。その頃、私は日曜日以外、大学からほとんど帰らない日々を送っていました。そんな風でしたから、まだ小さな子供や身重の家内にどれだけ多くの負担がかかっているか、想像だにしていなかったんですね。アメリカに行けば、研究は進むかもしれない。でも、それで家内が倒れてしまっては元も子もない。両者を天秤にかけ、私は研究をやめ、大学もやめて新たな道を選択するに至りました。研究と同じくらい好きだった臨床の道を極めたいと考え、家内の協力の元、自らのクリニックを開設するにいたったのです。
全人的な医療を掲げて
当クリニックは、全人的な医療というものを掲げています。患者さんは往々にして1つの症状を訴えて来院されますが、悩みはその1つだけではないかもしれません。また、お腹も痛い、血圧も高い、おまけに糖尿病もあるとなって、それを1つひとつの科に回ろうと思えば、時間も負担も大きなものになります。内科医は、すべてを1つとして見るべきものなのです。「心臓が専門だからそれしか診ない」ですとか、「お腹のことはわからないよ」といったことは、無責任というものでしょう。内科とは、頭の先から足の先まで診るもの。指先の血行障害はないか、むくみはないか、皮膚の変化はないか、訴える症状が1つであっても、あらゆることに目を配らなければなりません。専門ではありませんが、その甲斐あってか、毎年3名ほど乳がんを発見するにいたっています。
全人的医療とは、1人の人間として診るということに尽きます。患者さんの肉体と精神、両方が健康であるよう見守っていくべきなのです。
しっかりとお話を伺い、丁寧な治療説明がモットー
そんな風なものですから、診察には1人ひとり時間が掛かります。しかし、患者さんが納得いく治療をおこなっていくには、じっくりお話を伺い、丁寧な治療説明が必要なものですから、これはある意味仕方のないことと認識しています。また、しっかり診ないと、かえってこちらが不安になってしまいますからね。
診てわかったことのすべてを、カルテに記入していくことになります。実は、近い将来、電子カルテに移行しようと考えているのですが、それでは患者さんとの対話が少なくなってしまうという懸念から、まだ踏み切れないでいます。一緒に仕事をしている息子からはせっつかれているのですが(苦笑)、今のところ、患者さんを診るのに最も良い方法と思い、この形を維持しているのです。
それぞれの責任を果たすとともに、密な連携をはかっていく
医師として心掛けるべきものに、機能分化ということがあります。病気によっては、より専門的な検査や医療機関に紹介する必要があり、その際には、きちんと紹介できるよう知識と横のつながりが求められます。病院にしても得手不得手があるものですから、それを吟味し、信頼できる先生の元に送るには、人柄も含めてよくよく知っておく必要があるということですね。
昨今は、クリニックであっても大規模な検査機器を備えているところがあります。ただ、時間的なことや専門的な経験のことを考えますと、大学病院や総合病院等、しかるべき施設を備えているところに送ることが患者さんにとってはメリットが大きいのではないでしょうか。その際、任せっきりで終わらないことが大切です。どういう理由で、どこを調べて欲しいかをきちんと伝え、検査を終えて患者さんが帰ってこられた時には、その後の経過を検査を担当してくれた医師と共有し、見守っていくべきなのです。病診連携とよく言われますが、内実が伴ったものでなければ意味がありません。紹介したから、預かったから終わりではいけないんですね。互いがそれぞれの職能を果たし、連携して患者さんを包括的に診ていく。その姿勢が、今後は一層重要になってくると考えています。
これから受診される患者さんへ
地域の皆様の健康創造パートナーとして、あらゆる支援をしていきたいと考えていますし、お子さんからご高齢の方まで、皆様に信頼される医療を提供していきます。お身体のことで何か気になることがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
※上記記事は2018年11月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
木島 冨士雄 院長 MEMO
- 出身地:東京都
- 趣味・特技:テニス、ゴルフ、絵画鑑賞
- 好きな本・作家:山岡 荘八
- 好きな映画:相棒
- 好きな言葉・座右の銘:為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり
- 好きな音楽・アーティスト:石原裕次郎『わが人生に悔いなし』
- 好きな場所・観光地:軽井沢、北海道
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穏やかで明るく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
穏やかで明るく話しやすい先生 | ||||
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
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